もくじ
ー フェリックス・ブラウティガムCCO来日
ー XJ いち早くEVになる理由
ー ジャガー、ランドローバーの未来
BMW/ジャガー・ランドローバー 内燃エンジンについても協業を計画
フェリックス・ブラウティガムCCO来日
フェリックス・ブラウティガム(Felix Br・・utigam)氏は現在、ジャガー・ランドローバー(JLR)の取締役チーフ・コマーシャルオフィサーという肩書をもつ。JLRといえば、昨年の自動車アウォードを総なめした感すらある電気自動車(EV)のジャガーIペイスをはじめ、日本上陸したばかりのレンジローバー・イヴォークMHEVなど “電動化” へ一気にカジを切った感がある。
ヒステリックまでに厳しい排ガス基準やCO2排出規制を施行しつつあるヨーロッパでは “電動化” はもはや避けられない。われわれ日本人からすると正直なところ “イギリス車=EV” とは連想しづらいのだが、JLRの電動化に迷いはなさそうだ。そこで先ごろ来日したJLRのキーマンであるブラウティガム氏に、そんな同社の “近未来” について尋ねてみた。
――厳格な評価で知られるAUTOCAR英国版のロードテストでも9ツ星という非常に高い評価を得たIペイスですが、このジャガー初のEVが成功した要因はなんでしょう?
「Iペイスはジャガーらしさや素晴らしさをすべて体現したクルマです。ここでいうジャガーらしさや素晴らしさとは、“美しいデザイン” と “これ見よがしでないラグジュアリー”、ワクワクさせる “一体感のある乗り心地”、そして “イノベーション” の4点です」
「とくにイノベーションはジャガーの歴史的な本質であり、それをまったく新しいEVで100%表現できたからこそ、Iペイスは成功できたのだと思います。世界にはすでに多くのEVが存在しますが、おかげさまで世界に類を見ない高い評価をいただいたのは、やはりIペイスがEVであると同時に、ジャガーらしいジャガーそのものだったからでしょう」
続いて、電気自動車になることが発表された次期型ジャガーXJについて話を聞いてみた。
XJ いち早くEVになる理由
――次期XJもEVになると公表されていますが、ジャガーでもっとも長い歴史をもち、ある意味で伝統的であることが重視されるフラッグシップ・サルーンが、なぜ早々とEVになるのでしょうか?
「XJはジャガーのトップ・オブ・トップです。XJがEVになるのはフラッグシップ “なのに” ではなく、フラッグシップ “だから” です」
「Iペイスの次のEVはトップ・オブ・ジャガーのXJにすべき……という決断に迷いはありませんでした。なぜなら、先ほど申し上げたジャガーらしさの4要素(美しいデザイン、これ見よがしではないラグジュアリー、一体感のある乗り心地、イノベーション)をすべて高いレベルで内包するのがXJだからです」
「EVが最先端のイノベーションであることはもちろんですが、一体感のある運転感覚や快適な乗り心地、洗練性や静粛性に代表されるラグジュアリー、そして美しいデザイン……といったジャガーのあるべき要素はすべて、EVのドライブトレインであればこそ、より高い次元で融合できるからです」
「また、あえてサルーンのかたちで世界最高のラグジュアリーやイノベーションを実現してきたのが、ジャガーの伝統です。EVとはなにかに妥協したクルマでは決してありません。EVだからこそ、よりジャガーらしいジャガーが実現できるのです」
ジャガー、ランドローバーの未来
――JLRを含めたイギリス車は、日本のエンスージァストにとっては良くも悪くも伝統的であるところが最大の価値と捉えられてきたフシがありますが、今はちがうのですね。
「JLRは徹底的にポジティブで、きわめて卓越して豊かなグローバルブランドですが、万人受けをねらってはいません。ユーザー層をこちらからあえて限定して “本当に好きな人” に選んでいただいています」
「イギリスはもちろん長い伝統を引き継いでいますが、音楽やファッションといった芸術的な分野では、対照的に非常にクリエーティブでイノベーティブです。過去にはそういう先進性が失われかけた時代もありましたが、ジャガーは四輪独立サスペンションやアルミボディをいち早く取り入れましたし、今をときめくラグジュアリーSUVを1970年代に初めて実現したのはランドローバー(=初代レンジローバー)でした」
「伝統を大切にしつつも、常に未来を見据えて、斬新である……ことがJLRのブランド価値であり、それはまさにイギリスらしい価値でもあります。それを象徴するのが最新のIペイスであり、次期XJなのだと思います。そして、新型イヴォークではSUVであのようなMHEVを初めて実現しましたし、さらに今後はPHEVも準備しております」
「われわれにとっての電動化は、周囲の環境に強いられたものではありません。今後10年間は、過去100年分よりも大きな変化をクルマにもたらすと思われます。われわれは電動を大切にしながらも、世界最先端のイノベーションを果たしていけると確信しています」
――そういうJLRのイノベーションは日本市場でも受け入れられると思いますか?
「日本のお客様はクルマに対する要求水準が非常に高いです。それはとても素晴らしいことで、そんな日本で受け入れられるべく努力することが、結果的によりよいクルマをつくることに繋がっています。日本のお客様に “JLRこそが最高のクルマ” と理解していただくことは壮大なチャレンジなんです」
「また、日本のお客様はクルマにかぎらず、イイモノや美しいモノに対するアンテナが鋭敏です。ですから、ジャガーでいう “THE ART OF PERFORMANCE(=感性に訴える性能)” にきちんと価値を認めていただいていますし、ランドローバーの “ABOVE and BEYOND(=さらなる高みへ)” と表現すべきイノベーションの追求というブランド価値を理解いただいているのです。これからのJLRも、ぜひ楽しみにしていてください」
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