ミサノ・サーキットでMotoGP第13戦サンマリノGPのスプリントレースが行なわれた。勝利したのはプラマックのホルヘ・マルティンだった。
マルク・マルケス(グレシーニ)がドゥカティ陣営で初優勝を果たしたアラゴンGPから連戦で行なわれているサンマリノGPでは、地元戦のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がポールポジションを獲得した。
■バニャイヤ、アレックス・マルケスへの批判は”言い過ぎだった”と謝罪「使った言葉が少し強すぎた」
フロントロウにはバニャイヤとVR46アカデミーで育ってきたフランコ・モルビデリ(プラマック)とマルコ・ベッツェッキ(VR46)が並ぶなどイタリア勢が好調を示した。なおマルケスは予選Q2で転倒したため9番グリッドからのレースとなった。
サンマリノGP2日目のスプリントレースは気温29度、路面温度42度のコンディションで開始。全13周のスプリントは予選4番グリッドのマルティンがロケットスタートを見せてホールショットを奪った。
マルティンはスタートで前に出たあと、2番手にバニャイヤ、3番手にモルビデリを従えて加速。1周目を終える頃には先頭グループは縦に長く伸び、4番手以下が早くも分断されつつあった。
トップ争いは序盤3周で上位3名が完全に抜け出す形となり、4番手グループには1.5秒の差を付けた。一方でバニャイヤとモルビデリはマルティンに大きく離されることなく、0.3秒ほどの差で追いかける形が続いた。
その後スプリント中盤にかけてモルビデリが徐々にトップ2名のペースについていけなくなり、ギャップが拡大。折り返しを過ぎた8周目には2番手のバニャイヤから1.5秒差まで広がり、優勝争いから脱落してしまった。
マルティンとバニャイヤ、タイトルを争うライバルふたりの勝負は終盤まで03~0.5秒ほどの差が続いた。しかし終盤、バニャイヤはマルティンにオーバーテイクを仕掛けられないままペースが落ちてしまい、一気に1秒以上の差をつけられた。
先頭を走るマルティンは最終的に1.6秒差をつけてトップチェッカー。一度もライバルに前を走らせずに勝利した。2位はバニャイヤ、3位はモルビデリだ。プラマックによるダブル表彰台となった。
スプリントレースの結果、マルティンはランキングのリードを26ポイントまで拡大することとなった。
日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は初日から苦しい状況が続き、スプリントレースは20位に終わった。
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