■とにかくデカい!ひたすらデカい!
「大型ミニバン」と言えばトヨタの「アルファード」を思い浮かべる人は多いでしょう。
実際に同車は、2023年6月に登場した新型モデルについても納期が1年以上に到達し、ディーラーが受注を停止せざるを得ないほどの高い人気を誇っています。
しかし、そんなアルファードを超える大きさで豪華さも両立したミニバンが、同じトヨタから今も販売されていることは意外と知られていません。
【画像】もう見た目がスゴい…! ドピンクな快適バンを写真で見る!(85枚)
その超大型ミニバンの名は「グランエース」。同車は一体どのようなモデルなのでしょうか。
グランエースは2019年12月に発売がスタートしたばかりの、クルマとしては比較的歴史が浅く新しい車種です。
その最大の特徴であるボディサイズは、全長5.3m×全幅1.97m×全高1.99mと日本で販売されるクルマとしては巨大そのもの。
これは現行アルファードのボディサイズ(全長4.99m×全幅1.85m×全高1.93m)をあらゆる面において上回る、まさに破格の大きさと言えますが、最小回転半径は5.6メートルと、意外にも取り回しが良いのは嬉しいポイントです。
そんなグランエースは、海外専用で販売される大型の「ハイエース(H300系)」をベースに開発されており、持ち前の巨体を活かして最大4列のシートを搭載可能。乗員は最大で8人が快適に移動できます。
やはり広く快適な室内空間が同車の最大の魅力で、高級な本革キャプテンシート仕様にはロングスライド機能やオットマン機構も装備しています。
また、乗り降りがしやすいよう乗降部を広く取るなど、後列の「使い勝手」を考慮した様々な工夫が取り入れられている点も魅力でしょう。
グランエースは車種ジャンルとしては「ミニバン」に分類されるものの、もはや“ミニ”と言える大きさではなく、トヨタでは「フルサイズワゴン」と称して販売しています。
グレード展開は、エントリーモデル(4列8人乗り)とプレミアムモデル(3列6人乗り)の2グレードが用意されており、車両価格(消費税込)は前者が642万1000円、後者は672万1000円からです。
■なんで街中で見かけない?誰が買っているの?
そんな巨体に魅力を詰め込んだグランエースですが、年間目標販売台数は600台とかなり控えめ。
実際に、2019年の登場から2022年末時点での累計販売台数は約2000台で、アルファードが同期間に25万台以上を販売していることを考えると、なんと1/100以下となり大幅に差を付けられているのが現状です。
これには、その特徴的なボディサイズゆえにユーザーや利用シーンが限定されることにも原因があるようです。
グランエースの購入者はそのほとんどが「法人」となっており、例えば乗車人数の多さを生かして宿泊施設が送迎用に利用している例や、乗り心地の良さから役員専用の送迎者として企業が活用する事例も。
そのほかには、タクシー会社が貸し切り専用車として用意していたり、小型バスのような用途で使用するためレンタカーにラインアップされているケースがあります。
また、絶対数としては少ないものの個人ユーザーでは、メインカーとして普段の足にする人もいれば、キャンピングカー仕様となってアウトドアシーンで活躍している姿も散見されます。
販売元のトヨタからもキャンピングカー仕様のコンセプトカーが発表されているように、グランエースとキャンプの親和性は思いのほか高いと言えるようです。
その巨大なサイズゆえに、利用シーンとユーザーが限られてしまったグランエースですが、今後もっと普及が進めば、将来的には新しい活用方法が発見されていく可能性も否定できません。
最近ではカーシェアに登録されるケースも増えておりますので、その特別な運転感覚や快適な乗り心地を体験したい人は、一度試してみることをおすすめします。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「激安っ!」“3550円”で運転免許が取得できる! “技能試験不要”な「1番安い」運転免許と「1番高い」運転免許とは?
[元警察官に聞いた] 押収された違法改造バイクは、警察側で処分するのか? 持ち主に返却するのか?
約100万円! マツダが“新型”「軽トラック」発表! 5速MT+“LSD付き”4WDもアリ! 燃費も高まった「スクラムトラック」に販売店でも反響あつまる
280万円から! ホンダが新型「“3列”SUV」実車公開! MT設定&4.5m以下のコンパクトボディが嬉しい「BR-V」尼に登場
「日本一長い直線道路」なぜできた? 実際に走ってみたら「あれ…意外と時間かかる」理由とは
[新型セリカ]は最後の純ガソリンエンジンで”400馬力超え”を目指す!! マツダからは[ロータリー搭載]の電動車が登場か
雨でびしょ濡れ! タッチパネルがめんどい! オッサンが最新式のクルマにキレる「ハイテクトラブル」急増中!
「EVシフトの踊り場」議論を一蹴! EVシフトに向けて本気のホンダが投入する「10兆円」で何が起こる?
「中国車のイメージは、最先端のEV? 時代遅れのコピー車?」2択アンケート結果は【クルマら部 車論調査】
国民ブチギレ!? なぜ「13年」で“自動車税&重量税”高くなるのか…「クルマは税金の塊」「いい加減見直して~」の声も? 理不尽な重課措置の仕組みとは
みんなのコメント
めいいっぱい広い空間取ってるからやむを得ないかな。
雪国で送迎してスタックしてお客様に車を押してとは言えないからな…。