マイケル・アンドレッティがレースチームの経営から身を引くことを決めたが、アンドレッティ・グローバルのF1参戦を目指す計画にただちに影響はないだろう。
motorsport.comの調べによると、アンドレッティがシルバーストンに持つファクトリーは、来年までに2026年のF1シャシーを完成させるべく、スタッフの募集を続けているという。
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現在インディカーやフォーミュラE、耐久レースなど様々なシリーズに参戦しているアンドレッティ・グローバルだが、2022年にF1参戦の意向があることを表明。2023年1月にFIAが新チームの入札手続きを開始すると、FIAはその参戦申請を承認した。
アンドレッティはキャデラックとも提携し体制を固めたが、結局FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)はアンドレッティのエントリーを却下。アンドレッティはザウバーを買収することも画策したがこれも失敗に終わり、現時点ではF1参戦の見通しが立っていない状態だ。
しかし関係者によると、マイケル・アンドレッティの衝撃的な離脱はF1参戦計画の失敗が原因ではなく、今も2026年のレース参戦の承認を得るために計画が進められているという。そして参戦が認められた場合に備えて、新規スタッフの募集も続けられているのだ。
チームは毎週平均7人の新スタッフを迎え入れ、現在では260人以上のフルタイムスタッフがプロジェクトに携わっているようだ。
さらにチームは、まだF1のテスト制限に縛られていないため、ドイツのケルンにあるトヨタの風洞を16時間稼働させ、クランフィールドにあるFIA公認のF1クラッシュテスト施設で検査を受けたノーズコーンやウィッシュボーンなどのパーツを開発している。
チームはまた、2026年レギュレーションに対応したサスペンションやブレーキシステム、ロールフープの構造開発にも取り組んでいる。
もうひとつの大きなステップとして、チームは1月までに2026年に向けた最初のシャシーを金型から取り出したいと考えている。
現在アンドレッティは、FIAとFOMの両方が、11番目のチームとしてF1に参加することを妨げる決定を修正することを望んでいる。
F1やライバルチームのボスたちから特に注目を浴びていたマイケル・アンドレッティが身を引いたことで、自分自身を方程式から排除することができた。ダン・タウリスにオペレーションを任せることで、新体制のチームは2028年から自社エンジンを搭載するゼネラル・モーターズのワークスチームになるためのプロセスを早めることができる。
今後の注目は、アンドレッティが指揮を執ることなく、あるいはアンドレッティの名を冠することなく、新オーナーがFOMに再挑戦を申し込むかどうかということになろう。
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