現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新型シビック ハッチバックを箱根で目撃!これ、スクープなの?|木下隆之の初耳・地獄耳|

ここから本文です

新型シビック ハッチバックを箱根で目撃!これ、スクープなの?|木下隆之の初耳・地獄耳|

掲載 更新 41
新型シビック ハッチバックを箱根で目撃!これ、スクープなの?|木下隆之の初耳・地獄耳|

先日、ドライバー本誌で取材をしていたときである。

箱根ターンパイクでロケをしていた。一方、別の取材班も同じ場所でロケ中。手分けをして取材していた2つの取材班との距離は数キロ。簡易な無線機でも通話できそうなほど近くでお互いが仕事に専念していたのである。

沖縄のダンプカー重大事故、あのオービスはダミーだった

そんなとき、僕の取材を担当する編集者Kの携帯がけたたましく鳴った。送信者の主は、数キロ離れた取材班からだった。

「そっちに覆面をしたクルマが行きましたよ」
「どんなカタチですか?」
「ハッチバックなので、ホンダの新型かもしれません」

じつは数カ月前から、ネットを賑わしていた情報がある。ホンダだと思われるハッチバックのようなテスト車が、たびたび目撃されていたのだ。唐獅子模様のような、幾何学的な模様で正体を隠した開発車両がさまざまな場所に出現し、スマホカメラの餌食になっていたのである。

「そろそろそっちに着きますよ」

ほどなくして我々の前を通過。スクープ情報かと編集者Kは色めきたち、本来の取材は僕の試乗であるにもかかわらず、オレ様をほったらかして覆面を追っかけ始めたのだ。

そして覆面モデルは、不可解な行動をした。僕らは明らかに取材班の体だった。プロの機材を抱えたカメラマンもいる。だというのに、盗撮から逃れようとするばかりか、むしろ堂々と開発車両を晒すように走行した。カメラを構える編集者Kの目の前で、撮影しやすいように速度を落としたように感じた。

あれ?

そのとき僕は、もしかしたらこれは体のいいティザー広告の一種ではないかと疑ったのだ。

新型車両のデビュー数カ月から、「出るぞ、出るぞ」と期待を煽る広告手法は珍しくはない。たいがいその場合は、暗がりのシルエットだったり、コンビネーションランプの一部だったり、太ももチラ見せで挑発するような画が一般的だ。だが今回は、白昼堂々と、ボディを晒したのである。

怪しいのは、その日はよく晴れた箱根ターンバイクであり、桜最盛期なのだ。箱根には多くのクルマ好きが訪れており、パーキングエリアにはたくさんのカーマニアが集結していた。フォトジェニックや撮影ポイントでは、愛車と桜を絡めた自撮りカットの撮影待ちの列ができているような日だったのだ。そんな日にわざわざ、ひと目のをはばかる極秘開発テストをするだろうか。極めて怪しいのである。 

由緒あるドライバーがそのスクープ写真を掲載してしまっている。まんまと利用されたとするのが筋だろう(笑)

〈文=木下隆之 写真=岡 拓/山内潤也〉

こんな記事も読まれています

フェルスタッペンが0.4秒の大差で通算40回目のPP獲得。角田はQ3進出ならず【予選レポート/F1第11戦】
フェルスタッペンが0.4秒の大差で通算40回目のPP獲得。角田はQ3進出ならず【予選レポート/F1第11戦】
AUTOSPORT web
ロッキー/ライズやWR-Vと張り合えるクルマがない! なにやってるの日産! マグナイトがあるじゃないの!
ロッキー/ライズやWR-Vと張り合えるクルマがない! なにやってるの日産! マグナイトがあるじゃないの!
ベストカーWeb
バニャイアの完全なる土曜日。レコード更新のポールからスプリント独走優勝を果たす/第8戦オランダGP
バニャイアの完全なる土曜日。レコード更新のポールからスプリント独走優勝を果たす/第8戦オランダGP
AUTOSPORT web
フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」
フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」
motorsport.com 日本版
【正式結果】2024年F1第11戦オーストリアGPスプリント
【正式結果】2024年F1第11戦オーストリアGPスプリント
AUTOSPORT web
フェラーリ育成ベアマンが今季初優勝。宮田莉朋は全体ファステストを記録/FIA F2第7戦レース1
フェラーリ育成ベアマンが今季初優勝。宮田莉朋は全体ファステストを記録/FIA F2第7戦レース1
AUTOSPORT web
スプリントでアロンソを押し出したヒュルケンベルグに10秒加算ペナルティ。罰則ポイントも/F1第11戦
スプリントでアロンソを押し出したヒュルケンベルグに10秒加算ペナルティ。罰則ポイントも/F1第11戦
AUTOSPORT web
中古ミニバンで悩んでる方超必見! プレマシーvsウィッシュvsフリード コンパクトミニバン三つ巴ガチンコ対決プレイバック!!!
中古ミニバンで悩んでる方超必見! プレマシーvsウィッシュvsフリード コンパクトミニバン三つ巴ガチンコ対決プレイバック!!!
ベストカーWeb
強豪チームが定義する常勝ホイールの性能要件。タイヤの伸びしろを引き出す知られざるホイールの役割/BBS RI-A
強豪チームが定義する常勝ホイールの性能要件。タイヤの伸びしろを引き出す知られざるホイールの役割/BBS RI-A
AUTOSPORT web
ランド・ノリス、フェルスタッペンとの接触に憤慨「今日の彼は”やりすぎな日”だった……必死になりすぎているように見えたよ」
ランド・ノリス、フェルスタッペンとの接触に憤慨「今日の彼は”やりすぎな日”だった……必死になりすぎているように見えたよ」
motorsport.com 日本版
マクラーレン750S 詳細データテスト 本能を揺さぶる加速 ダイレクトなハンドリング 引き締まった脚回り
マクラーレン750S 詳細データテスト 本能を揺さぶる加速 ダイレクトなハンドリング 引き締まった脚回り
AUTOCAR JAPAN
F1オーストリアGP決勝速報|首位争ったフェルスタッペンとノリスがまさかのクラッシュ! ラッセルが”棚ぼた”優勝。角田裕毅14位
F1オーストリアGP決勝速報|首位争ったフェルスタッペンとノリスがまさかのクラッシュ! ラッセルが”棚ぼた”優勝。角田裕毅14位
motorsport.com 日本版
衝撃の結末! フェルスタッペンとノリス、頂上決戦の末に接触で共倒れ。ラッセルが優勝さらう|F1オーストリアGP決勝
衝撃の結末! フェルスタッペンとノリス、頂上決戦の末に接触で共倒れ。ラッセルが優勝さらう|F1オーストリアGP決勝
motorsport.com 日本版
ホンダが50ccバイクを生産終了! 原付は排気量から出力規制へ! 新規格のPCXとかシグナスとか出るのか?
ホンダが50ccバイクを生産終了! 原付は排気量から出力規制へ! 新規格のPCXとかシグナスとか出るのか?
ベストカーWeb
世界中で270万台の大ヒット! メルセデス・ベンツ「W123」シリーズは「Sクラス」のコンポーネントを受け継いで多様性に応えた傑作でした
世界中で270万台の大ヒット! メルセデス・ベンツ「W123」シリーズは「Sクラス」のコンポーネントを受け継いで多様性に応えた傑作でした
Auto Messe Web
フェルスタッペンがスプリント制す。ノリスをかわしたピアストリが2位【レポート/F1第11戦】
フェルスタッペンがスプリント制す。ノリスをかわしたピアストリが2位【レポート/F1第11戦】
AUTOSPORT web
あくまでも結果論!? 愛車が一生モノになるオーナーの5つの特徴とは?
あくまでも結果論!? 愛車が一生モノになるオーナーの5つの特徴とは?
外車王SOKEN
驚異的に「速く」明らかに「重い」 最新BMW M5へ初試乗 次世代は727psのV8プラグインHV!
驚異的に「速く」明らかに「重い」 最新BMW M5へ初試乗 次世代は727psのV8プラグインHV!
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

41件
  • 本当にテスト目的なら、わざわざ箱根でテストしなくてもテストコースのが様々なテストできるかと・・・
  • 今時日本では売れそうもない車体だね。
    北米や中国でもSUVだし、スクープの反応みるテストドライブかな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

324.1398.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0450.0万円

中古車を検索
シビック (ハッチバック)の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

324.1398.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0450.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村