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大自然に映えるエクストレイル! 日産が東京オートサロン2025に出展するクルマを拝見

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大自然に映えるエクストレイル! 日産が東京オートサロン2025に出展するクルマを拝見

2025年1月10日からスタートするカスタム車両の祭典、東京オートサロン2025。日産は2024年12月12日に出展車両一覧を公開。そのなかでも特に力を入れている3台の出展車両を報道陣向けに事前公開した。

 
■X-TRAIL unwind concept/X-TRAIL remastered concept
 
自分の「好き」を詰め込んだ新旧2台のエクストレイルで、chill(くつろぐ、リラックスする)を感じる世界観を演出する。インドアでたしなむような趣味をあえてエクストレイルに搭載してアウトドアの大自然のなかで楽しんだらどうかという世界観を実現するためのカスタマイズカーである。
 
オートサロンの日産ブースで2台のコンセプトカーで1つのコンセプトを表現するのはこれが初めてだという。注目は2台のラゲッジから飛び出す「2」と「5」の形をした棚。西暦の下2桁をデザインに取り入れたもので、新年の挨拶を意味している。2と5をまるで鏡に映ったように対称形に見せることで、2台が1つのコンセプトに基づいていることを表現している。
 
●エクストレイル アンワインド コンセプト
 
eパワーを搭載した現行エクストレイルのGグレードをベースに、テラスを載せたトレーラーとともにカスタマイズし、インドア/アウトドアの境界を越え、本格エスプレッソをたしなむことを想定したぜいたくなひと時を創り出す空間を演出している。
 
アンワインド コンセプトの5の形をした棚の下段には、1000Wのエスプレッソマシンと249Wのコーヒーグラインダーを搭載。エクストレイルeパワー車ならではの1500WのAC電源をフル活用できる理想的な組み合わせとしている。
 
エスプレッソマシンは、対象となるユーザーのエスプレッソへの強いこだわりに応えるブランドとして、最も古いエスプレッソマシンメーカーの1つであり、1927年にイタリアで創業したランチリオとコラボ。搭載されたエスプレッソマシンは業務用を家庭用に転用した先がけとして1997年から続くモデルである。
 
アンワインドの由来であるが、リラックスだけではなくて、スポーツなども含む広い意味での息抜きを意味し、このクルマのエスプレッソをマニュアル操作で入れるなどの行為もここに含んでいる。
 
アンワインド コンセプトが後ろに牽引するのは立体的なテラスで、開放感のある明るい木でできている。その断面は自然界に見られる正弦波、つまりサインカーブでできており、この形状が山、砂丘、波といった自然を連想させるだけではなく、アンワインド コンセプトのラゲッジから電化製品に供給可能な交流電圧の正弦波形を表現している。もう1つのリマスタード コンセプトのテーマである音楽も正弦波そのもの。このように心地よさ、快適性と深いつながりがある正弦波でできたこの形状には人々を魅了する包容力があるとのこと。目的地に着いたらこの上に自由な向きで座ったり、寝転がったりして快適にアンワインドすることができる。
 
●エクストレイル リマスタード コンセプト
 
2023年の東京オートサロンのキューブ、24年のマーチに続く中古車カスタマイズ第3弾として、先代エクストレイル20Xi(2017年式の走行4万4000kmの中古車)をベースにカスタマイズし、アナログレコードを楽しめるような空間を演出。新たな中古車の楽しみ方を提案する。
 
リマスタードはこのクルマのテーマであるアナログレコードの復刻版でおなじみの言葉だが、このクルマ自体も中古車を改装して魅力度を上げているために、ある意味復刻版ということで、ダブルミーニングになっている。
 
リマスタード コンセプトの2の形をした棚の上段に搭載するオーディオセットは下段に搭載されるポーダブルバッテリーfromリーフから電力を供給されていて、対象となるユーザーのお気に入りのブランドであるオーディオテクニカとのコラボになる。カートリッジの専業メーカーとして1962年に創業したこのメーカーはアナログレコードにフォーカスしたこのクルマのコンセプトに合致したブランドといえる。黒で統一されたオーディオセットはウッドデッキと同じ明るい木でできた棚と対照的で相互を引き立て合うような関係性を持っている。
 
ボディカラーは一見マットブラックに見えるが、よく見ると草木に溶け込むメタリックグレーのボディにメタリックゴールドの下回りの組み合わせとなっており、この微妙なローコントラストが市街地ではプレミアム感、出かけた先では周囲の自然との調和を表現している。下まわりのデコボコ塗装は現在では一般化したブラックを避けて色味を持たせることで、新しさを表現しているという。
 
一方、アンワインド コンセプトではまったく同じボディカラーの組み合わせで、こちらも一見するとマットブラックに見えるが、グリーンとゴールドを上下入れ替えてこちらはエスプレッソの色に近いゴールドをメインのボディカラーとしている。
 
■CARAVAN DISASTER SUPPORT SPEC.
 
オートサロンに出展する「キャラバン」のカスタムカー第5弾として、その名のとおり災害時に備える支援車両を提案する。前回2024年1月に出品した「NV350 CARAVAN DISASTER SUPPORT MOBILE-HUB」に寄せられた声を元に、実用を見据えて進化。発売中の「ポータブルバッテリー from LEAF」を随所に配置し、実用的な機能を充実。日常使いに加え、有事の際に数日間、災害支援活動することを想定している。
 
前回のオートサロンに出品したクルマは、防災のコンセプトが非常に注目を集め、オートサロンの後、さまざまな企業や自治体から問い合わせや視察を受けた。意見交換の際のヒヤリングの結果から、「備えるキャラバン」という企画を作成。目指した姿は実際に購入、実現できるものであること、法人や自治体、個人に届けられるというコンセプト、さらに新車だけではなく、キャラバンのユーザー、中古車でこれから買おうとしている人にもアピールできる車両を目指したという。
 
今回の想定シーンは、本社の支援部隊2人が被災した支店に現地入りして活動再開をサポートするというもの。被災しているのでホテルは稼働していない。そんななかで車内で食事や寝泊まり、加えて本社との通信や、事務作業を行う。電気も来ていない状況だが、インターネットにつなげて情報収集や会議を行うというのが今回の想定シーンとなる。
 
これらの想定シーンを実現できる機能を考慮して車両を製作。コンセプトとしては、ふだんは日常使いしている車両が有事にサポート車両として支援に向かうというもの。加えて、架装内容は、実売を見据えた商品を活用して一般ユーザーでも手が届く規模感の改造というところを目指したという。
 
車両はキャラバンのプレミアムGX ディーゼル4WDがベース。想定シーンを実現させるために既販のアクセサリーをまずフル活用して、約30の装備を備えたこだわりの1台に仕立てた。
 
車外にスライド展開可能な棚を車外にスライドさせることで車室内にオフィス空間を実現。車両のパーテーションパイプに折りたたみ可能な机を設定し、パソコンの作業、事務作業、車内に設置しているポータブルバッテリーやスターリンクの通信を利用することでリモート会議を行うことが可能となっている。
 
車両左側に4つのポータブルバッテリーや電子レンジなどの家電品などを収納可能な棚を設置。天板では事務作業のほか、天板を展開させることで成人の男性が横になれるベッドスペースを装備。フロアにも低抵抗素材を使うことで、重い荷物の移動や積み下ろしもしやすいというところも考慮してフロア材も選定している。
 
ルーフのヘビーデューティーラックにはソーラーパネルを固定可能で、角度調節が行えるようになっている。スライドドアガラスのサイネージモニターでは最新情報が発信できるようになっており、車外にスライドした棚では携帯電話の充電ができる。また、折りたたみ個室での着替えも可能である。
 
◆◆◆
 
このほか、R32 GT-RをEV(電気自動車)にコンバージョンしたコンセプトモデル「R32EV」も出展。日産のエンジニア有志によって製作されたもので、2023年3月から製作がスタート。現代の電動化技術でR32型スカイラインGT-Rの魅力を追求、再現することを目指したモデルである。こちらの詳細はオートサロンの当日までお待ちを!
 
〈文=ドライバーWeb編集部〉

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