ブラジルのモータースポーツの歴史における分水嶺の舞台として、12月13~15日にサンパウロのインテルラゴスことアウトドローモ・インテルナシオナル・ホセ・カルロス・パーチェにて『スーパー・ファイナルBRB』を開催したSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”は、来季よりSUVをベースとしたチャンピオンシップへと転換するのを前に、その新生SUVシリーズに投入される最後の1台『ミツビシ・エクリプスクロス』を初公開。すでにお披露目を終えているTOYOTA GAZOO Racingブラジルの『トヨタ・カローラクロス』や、GMシボレー陣営の『トラッカー』などとともに、来季のグリッドを埋めることになる。
今から46年前の1979年に創設され、伝説的なシボレー・オパラを皮切りにセダン(サルーン)型車両でレースを開催してきたブラジルを代表するストックカーだが、同カテゴリーの伝統は現在のシボレー・クルーズとトヨタ・カローラによって終焉し、この物語は幕を閉じることになる。
若手成長株が初ポールから今季最多の3勝目。新型SUV『トヨタ・カローラクロス』も登場/SCB第11戦
来季2025年より同“プロシリーズ”は、自動車業界のトレンドに従って次世代のSUVモデルをデビューさせ、レースカーとして最高峰のテクノロジーとコネクティビティ、安全性をフィーチャーした「真の革命」を目指し、前述のシボレーやトヨタに加え、ミツビシが『ランサー』以来、ひさびさのシリーズ復帰を果たすことになる。
「我々のブランドをストックカーのグリッドに戻すことができて、信じられないような気分だ。このカテゴリーに技術革新が起こっている現在では尚更だね。我々が本格的に参入するのに最適な時期だと考えている」と語ったのは、三菱自動車の現地法人CEOを務めるマウロ・ルイス・コレイア。
「ストックカーはブラジルに拠点を置くメーカーにとって重要なプラットフォームであり、当社のブランドDNAの一部であるスポーティさと情熱を強調するのに理想的な環境だ。この『エクリプスクロス・ストックカー』は美しいだけでなく、モータースポーツを楽しむすべての人にインスピレーションを与える。我々はデビューシーズンに高いレベルで競争したいと考えており、このモチベーションは間違いなくブランドのファンに伝わるだろう。さぁ、スピードを上げて行こうか!」
シリーズプロモーターを務めるVicar(バイカー)のコントローラーであるリンカーン・オリベイラも「国際的な名声を誇る3番目のメーカーを獲得できたことは、このカテゴリーにとって並外れた名誉だ」と歓迎の意を示す。
「エクリプスクロスのプレゼンテーションは私たちを熱狂させた。2025年は、自動車業界のこれら3社の強豪が、あらゆる場面で競い合うユニークな光景が約束されている」と続けたオリベイラ。
「来季の新車デビューにより前例のない期待が高まっている。三菱自動車のサーキット復帰は、国内モータースポーツにとって歴史的な瞬間を意味する。ファンは今から準備をしておいて欲しい。コース上で深く思い出に残る光景が見られるだろうからね!」
■“スリーダイヤモンド”ストックカーの復活は2025年5月2~4日の週末
来季より導入される次世代SUVストックは、バイカーグループの技術部門であるアウダーステック社の主導による革新的な車両規定を導入。世界最大級の鉄鋼メーカーであるアルセロール・ミッタル社製の鋼管パイプフレームを採用した新設計シャシーを採用する。
その心臓部には、こちらも新開発の直列4気筒2.1リッターのターボエンジンを搭載し、世界的なモバイル通信機器大手クアルコム社製CPUのスナップドラゴンによる高速5G対応の通信機能が備えられ、将来的には拡張現実(AR)メガネとマルチカムを併用することで、観客がドライバーの隣に仮想的に座っているかのようにレーシングカー内部から360°ビューが提供される臨場感あふれるリアルタイム5G伝送も計画されている。
最高出力500PS/7600rpm、最大トルク580Nm/4000~6800rpmのアウトプットを誇る新型共通ターボユニットには、イギリスのエクストラック製6速シーケンシャルギアボックスを組み合わせ、脚元では4輪独立懸架のダブルウィッシュボーンとプッシュロッド式サスペンションに、北米から輸入されたペンスキー・レーシングの伸縮調整式ショックアブソーバーが備わる。
また地元企業のマグナ・コンポジットが製造した複合ボディには、カーボンファイバーを筆頭にアラミド、グラスファイバー、ケブラーなどの各種繊維素材が活用され、DRS(可動式カーボンファイバーウィング)も装備。車両重量は1100kgと前世代のセダンよりも軽量かつ機敏で、より安定したシャシーとして技術的な指向を強めている。
「エクリプスクロスの発表により、トラッカーとカローラクロスのストックカー・バージョンを含む3つのプロジェクトを、こうして2024年内に発表することができた。我々としても重要なマイルストーンを達成したと言える」と続けたのは、そのアウダーステック社でCEOを務めるエンツォ・ボルトレト。
「来季に向け、これら3つのプロジェクトを開発することは、車両がさまざまな国の専門家によってカスタマイズされたシステムとコンポーネントを統合していることを考えると、並外れた挑戦だった。テスト結果は我々の予想を上回るもので、2025年のドライバー、チーム、観客は、モータースポーツの新時代を目撃することになるだろう。本当に素晴らしいクルマがコース上にあるんだ!」
この“スリーダイヤモンド”のストックカーへの最初の関与は、2005年から2008年の4シーズン続き、この期間中にミツビシは37名のドライバーを擁し、48戦に出場し、通算16勝、13回のポールポジション、15回のファステストラップ、そして38回の表彰台を記録している。
そして2006年と2007年に“帝王”カカ・ブエノと獲得した2回のタイトルに続き、ストックでの最後のレースから17年が経った2025年5月2日から4日の週末に、ミツビシはその歴史を再開することになる。
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