今シーズン、開幕から安定して高いパフォーマンスを発揮しているF1ドライバーの角田裕毅(RB)。彼はこれまで弱点としていた感情コントロールの面で、チームメイトのダニエル・リカルドから多くを学んだと語った。
今季は高い一貫性を発揮し、第9戦カナダGPまでに19ポイントを稼ぎランキング10番手につけている角田。チームもそれを評価し、契約のオプションを行使する形で早くも、来季も同チームに残ることが決定している。
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一方でチームメイトのリカルドは角田よりもアップダウンの激しいシーズンを過ごしており、獲得ポイントは9点と角田の半分弱に留まっている。
こうした違いはどこで生まれているのかと問われた角田は、チームをよく把握できていることが一因ではないかと語った。
「彼にとってはどうか分からないですが、僕たちのエンジニアリング・グループは強みになっていると思います」
「僕の方が、彼らがどう働いているかや、各個人のキャラクターをよく把握できているんです」
「モントリオールが良い例で、FP1やFP2が悪かったとしても、僕たちは良いコミュニケーションが取れたと思うし、週末の間にいつもそれを好転させることができました。予選では、セットアップやすべてをうまくまとめられました。それが一貫性に影響するのは確かです」
一方で、これまで感情のコントロールが甘いと言われてきた角田にとって、リカルドは良いお手本になっているようだ。
「彼は、感情の面ですべてをコントロールできているような……コンプリートドライバーなんです。例えば数年前、僕は特に感情のコントロールという面でかなり悪いポジションからスタートしました。彼がチームメイトになってから、彼はその点でとても強いんです。僕は彼がやっていることを学ぶようになりました」
「彼から学んだことは、僕の安定性に影響を与えました。感情のコントロールは、週末を通してのパフォーマンスのムードに影響します。彼の知識からレースごとに成長することができたんです」
感情のコントロールは自然にできるようになっているのか、それともまだ色々考える必要があるのかと聞かれた角田は「いい質問ですね」と語りながら、次のように答えた。
「確かに、最初の3~4レースは無線のボタンを押したりする前に本当に考えなければいけませんでした。でもだんだん自然になってきたんです。それは正しい方法だと思います」
「僕には3つの段階があるんです。最初の段階は無線のボタンを押す前に考えることです。次は口を閉ざすこと。でもセッション中ずっと黙っているわけにはいきません。フィードバックする必要がありますからね」
「だから次の段階としては、いつも自然に落ち着いて、フラストレーションが溜まっていてもちゃんとフィードバックできるようにすることです」
「でも今の進歩には満足しています。今はあまり考える必要はないですが、時々、例えばトラフィックに遭うことがあるかもしれません。そういう時は無理やり自分を落ち着かせるんです」
来季もチームに残ることが決まった角田に対して、リカルドはまだ去就が不透明だ。リザーブドライバーのリアム・ローソンを筆頭に、スーパーフォーミュラを戦っている岩佐歩夢やF2を戦っているドライバーたちなど、育成ドライバーの突き上げが激しくなってきている。
来季のチームメイトについて、経験豊富なドライバーの方がマシン開発の面で有利だと言えるか、といった質問に角田は自分ではコントロールできないことだと語った。
「正直なところ、僕が決められることでも、コントロールできることでもないんです」
「確かにダニエルは技術的なフィードバックやあらゆることをたくさんしてくれるし、チームも彼から多くの影響を受けているんです。でも同時に、本当に彼ら(レッドブル上層部)次第なんです」
「僕ももう経験豊富ですからね! だから誰でも大丈夫だと思います。でも、今のところ確実に言えるのは、ダニエルとはとてもうまくいっているし、トラック内での関係も良好だということです」
スペインGPでは、アップデートを持ち込んだものの2台が予選Q1敗退となってしまったRB。フラストレーションが溜まる状況だが、なんとか挽回してほしいところだ。
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