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【クルマじゃないと言い切る覚悟】ホンダeをホンダが「つるピカ」「動くスマホ」と表現 背景に割り切り

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【クルマじゃないと言い切る覚悟】ホンダeをホンダが「つるピカ」「動くスマホ」と表現 背景に割り切り

ホンダe、ホンダのまったく新しい発想

text:Kenji Momota(桃田健史)

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やっと、「ホンダe」にじっくり乗る機会がやってきた。

この1年ほどを振り返ってみると、これまで何度もホンダeに触れてきた。

2019年7月に埼玉県和光市のホンダ関連施設内で、実車を見ながら本田技術研究所の執行役員らに「これからホンダがEVを使って目指す方向性」について聞いた。

同年9月には、ドイツ・フランクフルトモーターショーのホンダブースで、ホンダeのワールドプレミアに立ち会い、欧米ジャーナリストたちから印象を聞いた。

続く10月には、東京モーターショーでは日本のホンダユーザーらから、ホンダeの感想を聞いた。

2020年になり、新型コロナウイルス感染拡大の影響が少しだけ収まった8月後半、都内の商業施設「代官山T-SITE」で開催された、ユーザー向け小規模イベント「ホンダeとつながるWeek」にも足を運んだ。

そして迎えた、9月末の報道陣向けの公道試乗会。

開催場所は、横浜の新港ふ頭の旅客ターミナルに隣接する商業施設「横浜ハンマーヘッド」だ。

試乗する前に、改めてホンダeの商品概要と技術説明を、ホンダから事前に案内されたネット上の情報で確認した。

筆者がこれまでホンダeと接してきた際の取材内容と照らし合わせながら、同車の実態に迫ってみたい。

割り切った商品「これは、スマホだ」

「これは、スマホだ」

ホンダeの開発責任者、一瀬智史氏はそう言い切った。

さらには「クルマでも、ヴィークルでもない、シームレス・ライフクリエーターだ」とも言う。

一般的に、シームレスとは、様々な事柄や物事に仕切りや区切りがない自由に動けることを指す。

ホンダがいう、シームレスライフとは、例えば自宅のリビングルームから屋外に出て、仕事をしたり買い物に行ったりという普段の生活での移動が「つながる」ことだ。

なんとも抽象的にわかりにくいが、要するに、ユーザーの気持ちとして、シームレスっぽさを感じるかどうかということだ。

そのためには、デザインもしかり、IT関連技術しかり、関連するサービスモデルしかりで「クルマっぽくない、ライフスタイル」をクリエート(演出)する。

一方で、ホンダの話を聞いていると、やはり「走りへのこだわり」が強い。

走りといっても、狙うのは「小ささを磨いた、街なかベスト」だ。

この「小ささ」の対極にあるのが、ホンダが「長距離・電気自動車」と呼ぶ領域。

ここは、先に発表があったように北米市場ではゼネラルモーターズ(GM)が開発したEVプラットフォーム「アルティウム」との協業という、ホンダとして割り切りがある。

内外装とも異例 「つるピカ」の真意

では、ホンダが「4つの勝ち技」と称する、ホンダeの商品特性を見ていこう。

デザインは「つるピカ」(開発責任者・一瀬氏)だという。

ボディ表面の雰囲気がつるっとしていて、かつライトやホイールなど各部でピカっとした存在感を感じることを指す。

外観デザインイメージとしては、街中でも皆に愛される親しみやすさを表現した。

ドアハンドルは、前席は必要に応じてポップアップするタイプで、後席には「つるっとしたイメージを優先させたい」として賛否両論あっても小型のフラットタイプを採用したという。

また、サイドカメラミラーシステムの存在も大いに気になる。これも試乗時の楽しみのひとつだ。

車内に入ると、「リビングの(背の低い)ローボードの前でソファに座っているようなイメージ」を狙った。

ダッシュボードの特長は、なんといっても5つのディスプレイを水平に組み合わせた、「ワイドビジョンインストルメントパネル」である。

この手のやり方は、ディスプレイの数は違うが、近年では中国ベンチャーメーカーなどが量産計画を立てたが本格量産に及んでおらず、ホンダeが事実上の世界初となる。

ここに、対話型音声認識のホンダパーソナルアシフトが加わる。

航続距離だけがEVの価値じゃない?

さらに、急速充電中の時間も無駄にせず、車内Wi-Fiを活用しhた動画鑑賞もできる。

充電については、自宅やオフィスなどの電圧200Vによる交流充電の場合、満充電まで10.2時間。満充電での航続距離は、世界的なモードであるWLTCで283km、日本のJC08モードでは308kmとしている。

ホンダe搭載する、新開発のパナソニック製リチウムイオン二次電池(角型)で構成する電池パックは、電池容量で35.5kWhだ。

これに対して、ホンダが他社EV車Aとして比較している、日産リーフ」は、ベースモデルが電池容量が40kWhで、WLTCで322km、JC08モードで400km。

また、「リーフe+」は62kWhで、WLTCで458km、JC08モードで570kmとなる。

これら3モデルを比較してもわかるが、航続距離は電池容量に比例する。

ただし、価格比較すると、「リーフ」のベースモデルが、333万円で、「リーフe+」が441万円。

一方、「ホンダe」は451万円であり、航続距離で1.6倍の「リーフ+e」とほぼ同額。

それでも、8月27日のウェブ上での予約開始の11日後には、初期ロット(台数は非公開)が完売するほどの人気だ。

ホンダがいう「街なか一番の走り」、「ダイナミックパフォーマンス」とは、どんな感じなのか?

AUTOCARでは、横浜の街を、ホンダeでじっくりと走った印象を公開予定。

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