MotoGPに参戦しているKTMはこの年末に経営危機が判明。経営再建に向けた動きが進められているが、そうした中で予定通りに給与が支払われないトラブルが発生している。
約30億ユーロ(約4850億円)もの負債を抱えていることが明らかとなったKTMだが、今年12月末までに750名もの従業員がその職を失うことになっている。
■財政難にあえぐKTM、”新星”アコスタが抱く不安。マネージャーは他ファクトリーへの移籍もありうると示唆
クリスマスのボーナスを含む11月の賃金の支払いが停止されていたが、KTMは12月分に関してクリスマス前には賃金の9割を早期に支払うことを表明していた。
しかし最近になり、KTMによる支払いがまだ行なわれていないことが判明した。オーストリアの労働会議所が公表したリリースには、「マッティヒホーフェンの債務超過会社は、どうやら約束した給与を支払う状況にはないようだ」と記されている。
これを受けて同会議所のアンドレアス・スタングルは「KTMの経営陣には資質がない」と語り、CEOのステファン・ピエラが矢面に立たないことを批判。オーストリア公共放送のORFに対して、次のように語った。
「ピエラはなぜ会社が従業員との約束を守らないのか、その理由を説明すべきだ。彼は常に姿を消していて、我々に仕事をさせるのは受け入れられない。彼は多くの配当金などを手にしてきたが、今人々は通帳を見ても、何も払うことができないんだ。もし彼に良識があるのなら、クリスマスに必要なお金をその人達に渡すべきだ」
なおオーストリア労働会議所は、労働者が破産保証基金を通じてできるだけ早く退職金を受け取れるようにしたいと考えているが、それがいつになるかはまだ分かっていない。
またKTM側は12月分の賃金が約束よりも早くに支払われることはないと認めた一方で、Oberösterreichische Nachrichtenに対して12月、2025年1月、2月と支払いを定期的に行なっていく計画になっていると説明している。
なおKTMは予定されていたよりも、1週間早く生産ラインを停止することとなった。今後2025年1月、2月とこの措置は続く見込みだ。
KTMとその債権者は12月20日に最初の会合を予定しており、その後翌年1月24日には、一般監査審問が予定されている。また2025年2月25日には裁判所の審問を経て、再建計画案に対する投票が行なわれる予定だ。
■KTM子会社、さらに破産申請
12月13日には、KTM子会社の金属鋳物メーカーであるヴェックラブルック社も破産申請を行なったことが明らかとなった。この会社は既に破産申請済みのKTM Components GmbHが、今年9月に買収したばかりだった。
ヴェックラブルックは1955年に設立され、オートバイのスイングアームやホイールハブ、ギアボックスハウジングなど、アルミ鋳物の製造を営んでおり、KTMがその売り上げの半数を占めていた。
同社も賃金の支払いが滞っており、破産申請へとつながった。生産停止期間中に必要とされる流動性資産をKTMが前金で用意する見込みとなっていたものの、KTM自身が自主再建へ追い込まれたことで、実現されなかったようだ。
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