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自動ブレーキで保険料が割引に!! 「9%安くなる」のはどんな場合?

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自動ブレーキで保険料が割引に!! 「9%安くなる」のはどんな場合?

 年が明け、2018年1月から、いよいよ自動車保険の自動ブレーキ割引が開始した。いわゆる自動ブレーキ搭載車なら、一律9%保険料が割引されるというものだが、その割引を導入している保険会社や適用条件はどうなっているのか? 「一律」とは言うものの、実は注意しなければならない点もある。

文:ベストカーWeb編集部

過去にはABSやエアバッグ搭載でも保険料割引に

 世の中で広く「自動車保険」と呼ばれている任意保険は、対人・対物賠償はもちろん、契約によっては「自分の愛車を壊してしまった」といった場合も補償してくれるもの(車両保険)。自賠責保険とは異なり「加入義務」はないものの、およそ7割のユーザーが加入している。

 その保険料は、自分の「等級」や愛車の車種による「料率」などで決まる。そんな保険料が“一律で”割引になるケースが存在するのだ。

 例えば、ABS割引やエアバッグ割引が、そのひとつ。かつて「ABS搭載車は一律保険料5%割引」といった制度が存在したが、現在ではABS、エアバッグともに標準装備が常識となり、割引は廃止されている。

 そんななか、この1月から新たに始まったのが「AEB割引」だ。AEBとは「オートマチック・エマージェンシー・ブレーキ」の略。俗に言う自動ブレーキのことだ。「自動ブレーキ割引」とは、いったいどんなものなのか?

自動ブレーキ割引はどんな車に適用する?

写真のデイズ、N-BOX、ラパン、ミライースは4車種とも自動ブレーキ搭載グレードを持ち、割引対象となる

 自動ブレーキ割引は2018年1月から開始。業界最大手の損害保険ジャパン日本興亜を始め、東京海上日動、三井住友海上、あいおいニッセイ同和、AIG損保など大手損害保険会社は、軒並みこの自動ブレーキ割引を導入した。ただし、いわゆる通販型の保険会社など導入開始時期を発表していない会社もあるので、「全保険会社で2018年1月から導入」というわけではない。

 割引が適用するのは、すべての自動ブレーキ搭載車。システムによる制限などはなく、スバルのアイサイトでも、トヨタのセーフティセンスでも、一律に割引が適用される。

 割引率は9%。ただし、普通車に関しては「型式発売後3年以内」という条件となっているので、現時点で言えば、2014年以前に発売された自動ブレーキ搭載車は割引対象外となる。いっぽう、軽自動車には「3年以内」の制限はなく、自動ブレーキが付いていれば、どの車でも割引が適用される。

損保ジャパンは安全運転割引制度も導入

損保ジャパン「ポータブルスマイリングロード」のイメージ図。このように運転診断結果が得点で判定される

 この自動ブレーキ割引導入に際して、各社独自の割引を導入する動きも広まっている。

 損保ジャパンでは、2018年1月より独自の『安全運転割引』を新設。この割引は、スマートフォンアプリの「ポータブルスマイリングロード」を用いておこなうもの。同アプリの「運転診断」で、獲得した「得点」に応じて割引率が決まる。

■安全運転割引の割引率

・割引スコア 80~100点/20%【6(S)等級】、5%【7(S)等級】
・割引スコア 60~79点/12%【6(S)等級】、3%【7(S)等級】

 で、肝心のどのようにスコアが割り出されるか? これは、そのドライバーのアクセルやブレーキ、ハンドルの操作によって得点が決まる。基本的には「急」が付く操作は厳禁で、滑らかな操作を心がけることで得点が上がる仕組み。新しく保険を契約する場合は、6(S)等級からスタートとなるので、基本的には「新しく保険を契約した時点でも、運転診断の結果によって割引を受けられる」と考えていい。ちなみに、2台目以降の車(=セカンドカー)を契約する場合は7(S)等級からのスタートとなる。割引の適用期間は1年間のみ(加入初年度)で、通常、事故等がなければ等級は一段階上がるため、その時点で割引は適用されなくなる。

 自動ブレーキの有無で保険料に差が出ることはもちろん、運転の仕方次第で最大2割安くなる自動車保険割引もある。自分がどのような保険を使っているのか? 最適な保険はどれか? これを機に自身の保険を見直すと、思わぬ“得”があるかもしれない。

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