DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.54】

故障・修理 [2024.07.27 UP]


DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.54】
ようやくたどり着きました、車検場まで……（感無量）。ここは手こずるだろうと思っていたのですが、数ある諸問題は無事（？）にクリアできたらしく、難なく公道デビューができたのですが、やはり神さまはそんな簡単にOKをくれるわけはなく、新たな諸問題が発覚！やはりカワイコちゃんは、最後の最後まで手がかかるようです。

●文＆写真：ハリー山崎


手間と愛情を注いだ帰国子女のベンツちゃん、錆の最大要因となる凍結防止剤が散布された雪道を体験させたくないので、冬になる前に並行輸入届を済ませ、車検を受けたい。とはいえ、購入前の修理箇所は心配だらけ。もう少し時間がかかりそうだ。

排ガス検査対策に苦労したものの

紆余曲折だらけではありますが、これまでになんとか試走までは漕ぎつけております。普通に考えれば最終コーナーの立ち上がり、仕上げの段階と言ってもいいでしょう。なのに、どうしてか心配でたまらない……。不安で胸がいっぱいなのです。。
車検ラインでの検査はすべて一発合格という快挙を達成。とはいえ、リヤ回りからの轟音と不安定なステアリングはそのままなので、本格的な公道デビューは……。


古いクルマだから項目は少なめボディサイズを再確認
1969年式なので、並行輸入届の安全基準記入箇所はほとんど「該当無し」。純正状態の確認という意味から、寸法の確認が必要になる。ドアミラーは、フェンダーに設置すればOK。


刻印プレートは見やすい場所に貼り付ける
上の写真は、フレームのレストア途中の画像。この状態でもフレーム（オルターネーター横あたり）に刻印されている「車台番号」は、サビだらけでもなんとか読むことができたが、車検時には本来とは異なる番号が刻印されたプレートを貼り付ける「職権打刻」が必要ということに……。貼り付け箇所は、見やすい右側フレーム前方に貼り付けた。


旧車の車検では排ガス測定は鬼門
ＨＣが下がるとＣＯが上がってしまうし、調整後にエンジンをレーシングすると数値がずれてしまう。気まぐれな排ガス数値に翻弄されて超苦戦。数回の試行錯誤の末、なんとか通過することができた。


バラが似合う素敵な帰国子女だが、完調にはまだほど遠い……
車検通過を記念してバラと一緒に撮影しました。でも車体後部からのゴーッという轟音もさることながら、ステアリングもゆるゆるで気持ちよく走れるとは……。課題山積、まだまだメンテが必要なのです。

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