■ランドクルーザー群 300・250・70は何が違う?
トヨタのランドクルーザーと言えば「どこへでも行き、生きて帰って来られる」という長年の絶対的なコンセプトが存在します。
2024年現在、300系、250系、70系がラインナップされますが、それぞれにはどのような違いがあるのでしょうか。
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1951年に「TOYOTA JEEP BJ SERIES」として誕生したランドクルーザー。
1960年にはイマでも世界的にファンが多い40 SERIESが登場。
そこから派生するカタチで1967年に50 SERIESが登場し、現在の300 SERIESに繋がる「ステーションワゴン」に。
また1984年に登場した70 SERIES(VAN)は現在も基本設計を変えないまま70 SERIESとして「ヘビーデューティ」を貫いています。
そして、1985年に登場した70 SERIES(WAGON)は、1990年に「PRADO」の名が与えられ、2009年に登場した150 SERIESに繋がる「ライトデューティ」として歴史を重ねてきました。
これらのSERIESは、役割と使命が異なります。
「ステーションワゴン」の役割と使命は常に時代の最新技術を導入し、進化を担っています。
「ヘビーデューティ」は業務用途や過酷な環境での使用を重視した普遍的な価値を担っています。
そして「ライトデューティ」は悪路走破性をベースに快適性を付与した、日常生活や実用を重視してきました。
これらのランドクルーザー群が世界で走り続けたことで「信頼性・耐久性・悪路走破性」という代名詞を作り上げます。
今回、これまで「ライトデューティ」として展開されてきたPRADO(150 SERIES)ですが、新たに250 SERIESとなり、全面刷新されました。
なお商品展開として、日本などいくつかの国や地域では「PRADO」の名を廃止して「250 SERIES」に。
「PRADOとしての商品性」が高い場所ではPRADOを継続。その他では「ランドクルーザー」として展開されるなど、グローバルで見ると複雑です。
また、「ライトデューティ」としての役割と使命については、これまでの150 SERIESはどの市場でも、やや高級や豪華な路線に寄りすぎていたと言い、250 SERIESでは「原点回帰」させました。
新たに登場した250 SERIESの基本的な骨格となるプラットフォームは300 SERIESやレクサス「LX」などに使われる「GA-F」ですが、250 SERIESはほとんどの部分を専用に作り直しているといい、これをベースにトヨタ「4ランナー」やレクサス「GX」に展開しているという細かな違いが存在します。
また電動パワーステアリングや新たなスタビライザーなど悪路走破性を高める新たな機能も備わっています。
しかしながら、開発者によれば「ランドクルーザー群では300 SERIESが最も悪路走破性能が高い」と言います。
その要因には、サスペンション構造など250 SERIESではより求めやすい価格という部分などを考慮した設計となることでの機能差が影響していると言います。
それでも、極限の状況下でなければその限界値は分からないようで、ある程度の状況下であればランドクルーザー群としての「信頼性・耐久性・悪路走破性」に変わりはないようです。
また内外装デザインやパッケージにおいて、250 SERIESは細かな部分でこだわりが垣間見えています。
外装では数値的なボディサイズこそ300 SERIESと同じですが、実車を見ると、最も幅のあるタイヤ部分からキャビンにかけて絞り込まれている造形や、随所に角取りや凹みを設けることで、300 SERIESとは違うスクエアな印象を与えました。
また内装では、直立したAピラーによる死角減少や水平なダッシュボードかつ低いボンネットフードなどによるコーナーのみやすさ。そして運転席・助手席のウインドウ部の位置を300&150 SERIESよりも下げたことで圧倒的な視界の良さを確保しています。
■ランクル250とは? どんなクルマ? ハイブリッド車は出る?
このような特徴を持つ250 SERIESについて、チーフエンジニアの森津圭太氏は次のように話しています。
「ランドクルーザーとは、世界中の道を走り込んできた世界基準のクルマで、そして世界のお客様の生活を支える質実剛健なクルマでもあります。
またランドクルーザーのベースはあくまでもオフロードです。
トヨタにとってランドクルーザーの品質、耐久性がグローバル展開の一歩目となり、トヨタブランドへの信頼につながったというふうに言われています。
『どこへでも行き、生きて帰って来られる』クルマとして人の生活を支えてまいりました。
今回250 SERIESは、ランドクルーザーの中心的存在として、本来の役割と使命に原点回帰帰させました。
開発についても田原工場に新たなフレーム製造工程を導入し、品質を保ちながら大量生産を実現していきたいという風に考えています。
また現地現物で世界中の過酷な道を自らハンドルを握り走ることにこだわっています。
最後にランドクルーザーの未来についてです。
ランクルネスとしての『信頼性・耐久性・悪路走破性』やメンテナンス性・部品入手のしやすさを継承。
さらに新たな価値としてランドクルーザーらしい先進技術やマルチパスウェイを取り入れて、ブランドを残していきます」
なお、SNSでは「250のハイブリッド車が日本で出る」と話題になっています。
しかし、元々の計画として公表されており、開発者によれば「まず日本はガソリンとハイブリッドで数を届けていきます。そして環境面で北米・中国からハイブリッド車を導入し、時期を見て日本にも入れる予定です」と語っていました。
※ ※ ※
今回、愛知県にある「さなげアドベンチャーフィールド」で300・250・70・150 SERIESを一気に乗り比べる機会がありました。
どのクルマも前述の「信頼性・耐久性・悪路走破性」はしっかり持っています。
それでいて、オン/オフどちらも快適に乗りこなせる300 SERIES。扱いの良さやちょうどいい快適の250 SERIES。そして40年以上も変わらない70 SERIESとそれぞれの走りに個性が見られます。
クルマとしてのコンセプトが異なるため、良し悪しは付けづらいものの、悪路走破性という部分では何も気にせず不慣れな人が乗りこなせる300・250 SERIESと、自分での腕で走破する70 SERIESという印象を覚えました。
また日本ではとくに300 SERIESと250 SERIESのキャラクター&パッケージや価格帯などから、似ているクルマという認識を持たれます。
カタログスペックなどを比べて、その違いが分かりづらいのもありますが、実際に乗るとフラッグシップならではの余裕感じさせつつ、所有欲を満たせる300 SERIES。
クルマとしてのパッケージの良さや運転のしやすさ、カスタマイズという遊び心など普段でも楽しめる250 SERIESと確実に異なる存在だということが分かりました。
そして、世界の過酷な環境で壊れてもすぐに直せるメンテナンス性や、変わらない故の世界観などクルマ好きならハマってしまう70 SERIESは、300 SERIESと250 SERIESと違う唯一無二の存在と言えそうです。
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みんなのコメント
結論出さずにもやもやで終わる記事を書くなよな。