現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【10年ぶり日本開催復活! ラリーこそ日本車の輝く真髄!!】 WRCベースマシンの熱き系譜 [スズキ マツダその他メーカー編]

ここから本文です

【10年ぶり日本開催復活! ラリーこそ日本車の輝く真髄!!】 WRCベースマシンの熱き系譜 [スズキ マツダその他メーカー編]

掲載 更新
【10年ぶり日本開催復活! ラリーこそ日本車の輝く真髄!!】 WRCベースマシンの熱き系譜 [スズキ マツダその他メーカー編]

 日本にWRC(世界ラリー選手権)が10年ぶりに戻ってくる!! すでにお伝えしてきたとおり、来年11月19~22日にラリージャパンがシーズン最終戦として復活し、少なくとも2022年までの3年間開催される。

 今回はWRCラリージャパンの復活を記念し、これまでWRCに参戦してきた各メーカーの系譜をたどっていくこととしたい。

【迷走するマツダ新車事情】流行りのSUV「CX-3」2020年モデル廃止の危機!??

 現在、日本車でWRCに参戦しているのはヤリスWRC擁するトヨタのみだが、かつてはこぞって参戦していた熱い時代を振り返る!!

●新型ヤリスも参戦するぞ!!! トヨタ・日産編はこちら!!!
●スバルはXVでの参戦も!? 三菱・スバル編はこちら!!!

●【画像ギャラリー】サバンナ、シャレード、ランチア・デルタ、アウディクワトロ…往年の名車たちをギャラリーでチェック!!!

※本稿は2019年10月のものです
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年11月26日号


■【Part5 スズキ マツダなど他メーカー編】「氷の女王」や「イエローバレット」の異名取り活躍!

●スズキ……1986年にWRC初出場を果たしたスズキが本領を発揮したのは2002年創立のジュニアWRC。2004~2005年と初代~2代目スイフトスポーツによってタイトルを獲得している。

●マツダ……1981年にマツダチームヨーロッパが設立され、1983年には初代RX-7でグループBに参戦するも振るわず。1987年から6代目ファミリア4WDで参戦し、T・サロネンのドライブでスウェディッシュラリーで初の総合優勝を果たした。

●ダイハツ……1979年、初代シャレードでダイハツはラリーモンテカルロに挑戦。その後も2代目&3代目シャレードターボで1984年以降のサファリラリーに参戦。1993年のサファリラリーではセリカGT-FOUR(ST185型)4台に続く総合5~7位を3台のシャレードが続く快挙を成し遂げた。

●いすゞ……1983年、初代アスカで英国RACラリーに出場し、クラス優勝を果たしている。

*   *   *

●マツダ 6代目ファミリアGT-X

 1986年登場の6代目ファミリアのトップグレードとなった「GT-X」はWRC参戦も視野に、1.6Lターボに日本車初のフルタイム4WDを組み合わせた画期的なモデルだった。WRCには1986年のうちから参戦を開始。翌1987年はグループBからグループAへの変革期だったことも幸いし、第2戦スウェディッシュラリーで初優勝を飾った。

●ダイハツ 初代シャレード

 1977年登場の初代シャレードは軽自動車とカローラなどの大衆車との間を埋めるリッターカー、今でいうコンパクトカーの先駆けとして人気を集めた。WRCにはモンテカルロラリーに1979年から3年間参戦し、1981年にはクラス優勝を飾った。その後もシャレードのWRC参戦は舞台をサファリラリーに替え、1993年まで続いた。

●スズキ 2代目スイフトスポーツ

 2005年に2代目モデルとなったスイフトスポーツの市販車は排気量を1.6Lに拡大するなどし「安くて楽しいクルマ」として人気となった。2代目スイフトスポーツはJWRCにも登場直後から投入され、当初は信頼性が足りなかったものの2回のドライバーズタイトルを獲得。スズキのWRC撤退後もJWRC参戦は2010年まで継続された。

●スズキ 初代SX4 WRC

 市販車は「乗ればいいクルマながら地味な存在」というのが否めなかった2006年登場の初代SX4ながら、市販車にはない2Lターボ+4WDとすることで2007年のテスト参戦からWRCに参戦。当初はリタイヤが続いたものの、2008年シーズン終盤にはラリージャパン5位などの成績も残した。しかし2008年12月にスズキはWRC撤退を決めた。

●マツダ 7代目ファミリアGT-X

 1989年登場の7代目ファミリアでもWRC参戦ベースのGT-Xは、排気量を1.8Lに拡大するなどして継続された。実戦には翌1990年から投入され、1991年にはパワーアップなどが施されたGT-Rが登場するものの、ライバル車の2Lに対し1.8Lと排気量が小さいなど戦闘力不足は否めず、ワークス参戦は1992年初めで終了した。

●マツダ 初代サバンナRX-7

 マツダが大ピンチに陥っていた1978年に登場した初代サバンナRX-7はピュアながら安価だったこともあり、好調な販売成績を残した。WRCには1981年と1982年のRACラリー(英国)に参戦後、当時トップカテゴリーだったグループBに1983年から参戦を開始。しかしサバンナRX-7はFRという不利が致命的で、1985年で参戦を終了した。

●いすゞ 初代アスカ

 1983年にフローリアンの後継車として登場したアスカは主にファミリーカーとして使われることを想定したミドルクラスのセダンで、GMとの業務提携によりオペルアスコナなどとも兄弟関係にあった。アスカには2Lターボもラインナップされたこともあり1983年にはRACラリーに参戦し、クラス優勝という素晴らしい成績を残した。

■【Part6 輸入車編】ランチア、プジョー、シトロエン、フォードなど多士済々

 WRCが創設された1973年から1980年代初頭まではグループ4にランチアやアウディなどが参戦。その後、1982年からはグループBがWRCのトップカテゴリーとなり、異形のアウディクワトロA2、プジョー205ターボ16、ランチアデルタS4、ルノー5ターボといったモンスターマシンが席巻した。

 速すぎて危険すぎたグループBに代わり、1987年にグループAに移行してからはランチアデルタ、フォードシエラ&エスコートのほか、トヨタ、スバル、三菱といった日本勢と鎬を削るようになった。

 1997年にはWRカー規定が新たに導入され、大幅な改造が認められるように。当初こそカローラWRCやインプレッサWRCが善戦していたものの、次第にM・グロンホルムやS・ローブの駆るプジョー206&307CCをはじめ、シトロエンクサラ&C4などが他を圧倒する。その後はS2000規定を経て、現在の2022年規定へ。

●アウディクワトロ

 1981年からWRC参戦を開始し、コーナーは遅かったものの圧倒的なトラクションでWRCを席巻した。

●ルノーアルピーヌA110

 軽量コンパクトかつRRならではの強烈なトラクションを武器に、1973年には初代WRCメイクスタイトルを獲得。

●ランチアストラトス

 モータースポーツでの勝利だけを目的に開発されたMRのスポーツカー。WRCでも圧倒的な強さを見せた。

●プジョー205ターボ16

 見た目はプジョー205だが、グループBでのWRC制覇を目指しMRの4WD+1.8Lターボで200台が市販化された。

●ルノー5ターボ

 通常FFとなるルノー5をMRとし、グループ4クラスで1980年代初めのWRCに参戦。市販車も人気となった。

●フォードエスコート

 シエラの2Lターボ+4WDというパワートレーンを小さなボディに移植し、グループAとWRカー規定で活躍。

●フォードシエラ

 シエラのモータースポーツベース車となるRSコスワースにはFRと4WDがあり、レース、ラリーともに活躍した。

●ランチアデルタ

 初代デルタはグループBからグループA時代にかけてWRCで名声を残し、ベース車は日本でも大人気となった。

●フォードフォーカス

 フォーカスはWRカーの規定が2Lターボ+4WDだった時代に初代と2代目モデルがWRCに参戦した。

●フォードフィエスタ

 フィエスタはWRカーの規定が1.6Lターボ+4WDになった2011年以来、下位カテゴリーも含め参戦継続中だ。

●プジョー206

 日本でも人気車となったプジョー206はWRCでも2000年以降3年連続のメイクスタイトルなど大活躍した。

●プジョー307CC

 プジョーのWRカーを2004年に206から引き継いだ307はメタルトップのCCをベースにしたものだった。

●シトロエンC4

 C4は2007年にクサラの後継車としてWRCに投入され、4回のドライバーズ、3回のメイクスタイトルを獲得。

●シトロエンクサラ

 プジョー306の兄弟車となるクサラはドライバーズ、メイクスともに3回のタイトルを獲得。

●シトロエンC3

 C4、DS3から続くシトロエンのWRカー。今シーズンはセバスチャン・オジエ選手がすでに3勝を挙げている。

●VWポロR

 2013年から2016年まで大活躍したポロR WRCは、WRカーをイメージしたロードカーも2LターボのFFながら市販。

●ヒュンダイi20

 ヒュンダイは2014年からi20、i20クーペでWRCに参戦しており、今年のメイクス部門をリード中だ。

●BMWミニJCW

 2011年から日本でクロスオーバーと呼ばれるモデルをベースに参戦するが、2012年初めにワークス活動を終了。

●【画像ギャラリー】サバンナ、シャレード、ランチア・デルタ、アウディクワトロ…往年の名車たちをギャラリーでチェック!!!

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
motorsport.com 日本版
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
くるまのニュース
遂に“冷却機能”も装備! ハイグレード・ワイヤレス充電スマホホルダーの注目作が登場【特選カーアクセサリー名鑑】
遂に“冷却機能”も装備! ハイグレード・ワイヤレス充電スマホホルダーの注目作が登場【特選カーアクセサリー名鑑】
レスポンス
“やっちまった”タナク、僚友ヌービルにWRCタイトル明け渡す痛恨クラッシュは「マジで大惨事」
“やっちまった”タナク、僚友ヌービルにWRCタイトル明け渡す痛恨クラッシュは「マジで大惨事」
motorsport.com 日本版
「えっ、4つのリングのマークじゃない!?」 アウディが新ブランドを立ち上げ なぜ“4リングス”を使わない? 世界最大市場での戦略とは
「えっ、4つのリングのマークじゃない!?」 アウディが新ブランドを立ち上げ なぜ“4リングス”を使わない? 世界最大市場での戦略とは
VAGUE
スバル新型「すごいフォレスター」登場に反響あり! 水平対向エンジン×本格ハイブリッド搭載に「楽しみ!」の声も! 日本発売は一体いつ?
スバル新型「すごいフォレスター」登場に反響あり! 水平対向エンジン×本格ハイブリッド搭載に「楽しみ!」の声も! 日本発売は一体いつ?
くるまのニュース
「山賊もやし炒め定食」はパンチの効いた味濃いめ! 東関道「湾岸幕張PA」
「山賊もやし炒め定食」はパンチの効いた味濃いめ! 東関道「湾岸幕張PA」
バイクのニュース
7番グリッドスタートも、苦しい苦しいレースを強いられた角田裕毅。しかしペレスを抑え切り9位確保「FP1から良いマシンを手にできれば……」
7番グリッドスタートも、苦しい苦しいレースを強いられた角田裕毅。しかしペレスを抑え切り9位確保「FP1から良いマシンを手にできれば……」
motorsport.com 日本版
ホンダ『CRF1100L  Africa Twin』リコール…加速不良、転倒のおそれ
ホンダ『CRF1100L Africa Twin』リコール…加速不良、転倒のおそれ
レスポンス
SUPER GTの「LM corsa」をサポートする「TWSプリンセス」4人組のスタイルが良すぎ! 爽やかなコスチュームを纏う彼女たちは普段何してる?
SUPER GTの「LM corsa」をサポートする「TWSプリンセス」4人組のスタイルが良すぎ! 爽やかなコスチュームを纏う彼女たちは普段何してる?
Auto Messe Web
フェルスタッペン、苦しい1年を戦い抜いた4連覇は”誇り”「ある意味、とても特別で美しいシーズンだ」
フェルスタッペン、苦しい1年を戦い抜いた4連覇は”誇り”「ある意味、とても特別で美しいシーズンだ」
motorsport.com 日本版
MAXWIN、ヘルメット取付タイプのGPS搭載ドラレコ「MF-BDVR001G」発売
MAXWIN、ヘルメット取付タイプのGPS搭載ドラレコ「MF-BDVR001G」発売
レスポンス
空冷6気筒の水平対向! RRレイアウト! ポルシェになれなかったGMの「コルヴェア」とは
空冷6気筒の水平対向! RRレイアウト! ポルシェになれなかったGMの「コルヴェア」とは
WEB CARTOP
「パフォーマンスやスピードは昨年と比べ物にならない」トヨタWRC勝田貴元、2024年は自身の成長を実感した1年に
「パフォーマンスやスピードは昨年と比べ物にならない」トヨタWRC勝田貴元、2024年は自身の成長を実感した1年に
motorsport.com 日本版
水道代がかからないしエコだからって「井戸水」「雨水」洗車はNG! キレイにならないどころか塗装を傷める可能性もあった
水道代がかからないしエコだからって「井戸水」「雨水」洗車はNG! キレイにならないどころか塗装を傷める可能性もあった
WEB CARTOP
スライドドア採用! ホンダの「2ドア“MR”ハッチバック」がスゴイ! まさかのミッドシップでめちゃ楽しそうな「ステップ“バス”」とは
スライドドア採用! ホンダの「2ドア“MR”ハッチバック」がスゴイ! まさかのミッドシップでめちゃ楽しそうな「ステップ“バス”」とは
くるまのニュース
ホンダ『S660』用HKSインタークーラーキットがリニューアル、ブラックメッシュホース使用で軽量化
ホンダ『S660』用HKSインタークーラーキットがリニューアル、ブラックメッシュホース使用で軽量化
レスポンス
NY発ファッションブランドが本気のカスタマイズ!「エメ レオン ドレ」流ポルシェが「鮮烈」デビュー
NY発ファッションブランドが本気のカスタマイズ!「エメ レオン ドレ」流ポルシェが「鮮烈」デビュー
Webモーターマガジン

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

98.4318.0万円

中古車を検索
ヤリスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

98.4318.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村