カーラジオに始まり、いまやスマートフォンを繋いで楽しむディスプレイオーディオが主流となるなど、ある意味クルマ本体以上の進化を見せるカーオーディオの世界。クルマの音響システムを語ってみた。
※本稿は2023年10月のものです
文/西川昇吾、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年11月26日号
セルシオに搭載されたマークレビンソンが良かったのよ!! 海外でコンパクトカーにハイエンドオーディオが採用されるワケ
■国産車とハイエンドオーディオの足跡
マークレビンソンが採用された2代目トヨタ セルシオ。計11個のスピーカーが設置され、音の厚みや伸びが高評価だった
国産メーカーの国内ラインナップでも、上級車種を中心に、純正オプションでハイエンドオーディオが用意される車種が増えてきている。
確かに日本でも「車内でいい音を楽しもう」という考えは古くからあった。
1980年代ごろからスーパーライブサウンドシステム(トヨタ)やホログラフィックサウンドシステム(日産)など、メーカー純正でスピーカー数を増やして、臨場感のある音を実現するサウンドシステムが設定される車種が登場し始めた。
現在のようにハイエンドオーディオメーカーとタッグを組むようになったのは1990年代の終わり頃からだ。マツダやホンダに採用されたBOSE、トヨタに採用されたJBL、レクサスに採用された(当時はセルシオ)マークレビンソンなどのメーカーが日本メーカーの車種に純正採用されるようになった。
だがハイエンドオーディオメーカーが純正オーディオを担当するのは海外が発祥だ。
1980年代半ばから北米を中心に採用がスタートした。そんな背景からか、日本に比べ北米や欧州市場ではハイエンドオーディオの設定がある車種が多い。
ヤリスの弟分であるアイゴなどにも設定があり、さまざまなレンジの車種でハイエンドオーディオが選べるようになっている。日本市場でもそんな選択の幅が増える日が来るのが待ち遠しい。
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初代アウトランダーとか。