12月6日から始まったデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでのIMSA公認テストの2日目。7日(水)も前日と同じく、2台のアキュラARX-06が非公式タイムながらトップ2を占め好調をアピールした。また、テスト初日のセッションではタイムを記録しなかったマシンも走行を開始し、7週間後に迫ったIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦デイトナ24時間レースに向け、着々と準備が進められている。そんなGTPデイトナテスト最終日のパドックから、各種トピックスをお届けする。
■24号車BMWと01号車キャデラックが初走行
ハートレーは欠席/チームWRTがRLLをサポート/CGR経営陣の動きetc.【GTPデイトナテスト初日Topics】
***アキュラは水曜の午前中のセッション終了後も、引き続き非公式タイムシートのトップに留まったが、メイヤー・シャンク・レーシングの60号車アキュラARX-06が1分35秒737というタイムを記録し、新たなベンチマークとなっている。2番手には前日トップのウェイン・テイラー・レーシング(WTR)10号車アキュラARX-06が続き、3番手となったアクション・エクスプレス・レーシング(AXR)の31号車キャデラックV-LMDhまでが1分36秒台の壁を破っている。
***火曜日にタイムを記録していなかったBMW MチームRLLの24号車BMW MハイブリッドV8は、7日午前中の3時間のセッションでフィリップ・エングが周回を重ねた。また、チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)ではスコット・ディクソンが午後のセッションで01号車キャデラックV-LMDhをドライブしている。
***今回のテスト期間中、LMDhカーはほぼすべてのマシンでトラブルが発生し、何度もコース上で停止したり、チームがさまざまな問題を解決するために走行が制限されることもあった。このことを踏まえ、複数のドライバーからはウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦を7週間後に控え、トラブルなくデイトナ24時間を過ごせるのかと疑問の声も挙がった。
***IMSAテクニカルディレクターのマット・クルドックは、LMDhの全メーカーがホモロゲーションプロセスを完了しているにもかかわらず、4つのモデルのどれもが正式にホモロゲートされたとは言い難く、サプライチェーンの遅れがチームやメーカーに「苦難を生み出している」と述べた。
***クルドックによると、IMSAはデイトナ24時間でのピットボックスからの発進について、GTPチームがその方法を選択できるようにする予定であり、いわゆるEV発進や他の特定の方法を義務づけることによって「不必要な複雑さ」や「信頼性のリスク」を増やしたくないという意向を示している。
■2メーカーは連続耐久テストなしで24時間レース本番へ
***ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)副社長のケルビン・フーは、、アキュラARX-06の開発において、24時間耐久テストは「決して焦点ではなかった」とSportscar365に語った。ポルシェとキャデラックとは対照的に、アキュラとBMWは長距離耐久テストを完了しないままIMSA開幕戦に臨む態勢をとっている。
***WTRの10号車アキュラは、最近作り上げたばかりの新しいシャシーだ。同車はデイトナ到着前、ケンタッキー州ボーリンググリーンのNCMモータースポーツパークで、フィリペ・アルバカーキのドライブでロールアウトされた。
***一方のMSRは、テストプログラム開始時から同じシャシーを利用している。チームの共同オーナーであるマイク・シャンクがSportscar365に語ったところによると、「もう1台来る」ことが決まっているが、デイトナ24時間にどちらのシャシーを使うのかは未定だという。
***ポルシェ初のウェザーテック・スポーツカー選手権用のレースカーは今週、マーケティング目的で“963”のゼッケンを付けているが、このクルマのシャーシナンバーは“114”だ。ファクトリーLMDhのディレクターであるウルス・クラトレは、レース用シャーシには「1」という数字が付けられており、「14」はマルチマチック製タブの生産台数を示していると説明した。
***「0」から始まるテストカーとして指定された最初の6台のシャーシは、生産工程で“いくつかの違い”があったものの、クラトレによれば「完璧にホモロゲーション」されたものだったという。なお、その中にはポルシェのレースカーとして配備されないものや、日の目を見なかったアウディLMDhプロジェクトのシャシーも含まれているという。
***GTDプロ初代チャンピオンチームとなったパフ・モータースポーツのチームマネージャー、スティーブ・ボルトロッティによると、同チームは将来的にポルシェ963を走らせる可能性を探っている。。次のポルシェとのミーティングは3月の“スーパーセブリング”イベントに設定されているとのことだ。ボルトロッティはLMDhマシンを走らせるための全体的な運営コストを懸念している。それは当初の予想よりかなり高くなることが理解されている。
■ウラカンGT3エボ2完売。ただしアップデートキットは在庫あり
***GTPチームは、2023年シーズンからVPレーシング・フューエルの第1世代と第2世代の再生可能燃料を組み合わせた、新しいR80ブレンドを利用する。このブレンドはWEC世界耐久選手権で各チームが使用しているトタルエナジーズ社の100%再生可能燃料に類似したものだ。エタノールを20%含むE20はLMP2クラスに残り、E10はLMP3とGTDプロ、そしてGTDクラスで使用される。
***クルドックによると、IMSAとミシュランは2024年のGTPクラスでタイヤをダブルスティントにすることを目標としており、今週のテストで得られたデータに基づいて割り当てが決定されるという。デイトナ24時間では、幅広い温度域で使用されるため、2種類のコンパウンドを提供する可能性があることが理解されている。
***アンドレア・ベルトリーニは今週のテストで、初めてフェラーリ296 GT3を走らせた。彼とともにAFコルセのニューマシンをドライブしたバイランダーは「フェラーリ360、430、458、488と乗り継いできたけど、今また新しいマシンになる。(どのクルマも)最初の1周はいつも覚えているものだ」とSportscar365に語った。
***ランボルギーニ・アメリカズのシニア・モータースポーツ・マネージャーを務めるクリス・ウォードには、ランボルギーニは2023年用に新造されるウラカンGT3エボ2の受注を締め切ったが、先代となるGT3エボ用のアップグレードキットにはまだ空きがあることをSportscar365に明かした。
***また、ウォードはアイアン・リンクスが今週のテストからロア・ビフォア・ロレックス24(IMSA公式テスト)までの間、デトロイトにあるランボルギーニ・スクアドラ・コルセの米国支社を利用すると説明。ランボルギーニ・ファクトリーが所有するウラカンGT3エボ2が、彼らのIMSAエンデュランスカップに向けたGTDプロエントリーになる予定であると語った。
***その初戦となるデイトナ24時間ではアンドレア・カルダレッリ、ミルコ・ボルトロッティ、新加入の元F1ドライバー、ロマン・グロージャンの3人が参加することが決定済みだ。アイアン・リンクスはさらに2台のウラカンGT3エボ2をGTDクラスで走らせる予定であり、そのうち1台はアイアン・デイムスによるエントリーとなる。
■KCMGがアキュラNSXでデイトナ参戦の可能性
***アキュラは、2023年のウェザーテック・スポーツカー選手権に向けてNSX GT3 Evo22ペアによるフルシーズンエントリーを予定しており、数週間のうちに発表される予定だ。またSportscar365は、KCMGのGTDプロへのエントリーリクエストがIMSAに受け入れられた場合、3台目のマシンが開幕戦に登場する可能性があることを理解している。
***アール·バンバー·モータースポーツは、ハンコック24Hドバイとリキモリ・バサースト12時間で、旧世代のポルシェ911 GT3 Rを使用するグローブ・レーシングを支援することを確認した。アール·バンバーによると、チームはすでにタイプ992新型ポルシェ911 GT3 Rを2台を注文しているという。
***リチャード・ウエストブルックは、自身のマイクロブルワリーを立ち上げた。その名も“ウエストブルック醸造所”は、チップ・ガナッシ・レーシングのドライバーが、イギリスでは珍しいと語った低炭水化物ビールの生産を目的としている。缶に象徴的なコークスクリューが描かれた『ラグナ・ペールエール』が、この醸造所の最初の製品だ。ウエストブルックによると、最初のバッチはすでにほぼ完売しているとのこと。
***「家に帰ってから『ああ、次のレースはいつなんだろう』と頭を悩ませることがなくなった」と述べたウエイストブルック。彼は「レースとの関係がより健全なものになった。もっと早くからやっておけばよかったと思うくらいだ」と付け加えた。
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