アルピーヌF1はシーズン後半に向けて、2025年型マシンのベースとなる 「かなり大きな」アップデートを計画しているという。
アルピーヌの2024年シーズンは厳しいものとなっている。開幕戦バーレーンGPでは最後尾グリッドに2台が並ぶという最悪の状態だった。
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さらにチームはテクニカル・ディレクターのマット・ハーマンがウイリアムズに移籍し、チーム代表のブルーノ・ファミンの退任が迫るなど、大きな体制変更を余儀なくされた。
フラビオ・ブリアトーレがF1チームアドバイザーに、デビッド・サンチェスがエグゼクティブテクニカルディレクターに就任し、オリバー・オークスが夏休み明けにチーム代表に就任する予定となっている。
これらの変更は、チームがコース上で確かな進歩を遂げるのと並行して行なわれた。そしてチームもポイントを争うことができるようになり、現在はコンストラクターズ選手権で8番手につけている。
ベルギーGPで行なわれた大幅なアップデートに続き、チームはシーズン終盤のフライアウェイを見据えた大きな変更を計画していることを明らかにした。
サンチェスは最近のアップデートについて次のように語った。
「これはパイプラインの中の最初のステップだ。さらに別のアップデートが予定されている。これはかなり大きなモノだ。それが来年の基礎になるはずだ。今年のマシンにはもっと手を加えるつもりだ」
サンチェスは自分が加入した後、チームは意図的に2段階のアップグレードを導入する並行プログラムに取り組んできたと語った。
「我々は初日からずっと取り組んできたんだ」
「もうひとつはエクステンションで、さらに前進するためにもう少し時間を使う」
アップデートの投入時期について聞かれると、サンチェスは「休み明けの数レースだ」と答えた。
シーズン序盤はマシンのオーバーウェイトやトラクションの問題に悩まされていたアルピーヌだが、サンチェスによると、今は問題解決の段階から抜け出し、純粋なパフォーマンス向上を追い求めているという。
「一番の問題は、より多くのダウンフォースを見つけることと、今のマシンにあるかもしれないいくつかの異常を見つけることだ」
「(最新の)パッケージは、主にダウンフォースを増やすことを意図しているが、トップスピードも少し向上させている」
5月にアルピーヌに着任したばかりのサンチェスには、組織の抜本的な改革を行なう時間があまりなかった。しかし彼は、2026年からのルール変更に向けた開発は順調に進んでいると考えている。
「インフラ面では、チームはすでに計画を進めていた」
「しかし、いくつかの項目について、他の項目よりも優先順位をつける必要があるかどうかを一緒に検討した」
「26年以降を見据えた場合、我々が今いる場所、我々が持っている計画は、良いポジションにあるはずだと思う。今はそれよりも、このクルマと次のクルマですべてを正しい方向に持っていくこと、そしてチームにもっと自信をつけることだ」
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