スバル初のPHEV(プラグインハイブリッド)は、XVベースとなる。5月11日、スバル・オブ・アメリカは、クロストレック(CROSSTREK)のプラグインハイブリッド仕様を2018年末までに発売すると発表した。
スバル・オブ・アメリカが年末までに発売するクロストレック(CROSSTREK)の2019年モデルにPHEV仕様が追加される。クロストレックは、スバルXVの北米でのモデル名だ。CROSSTREKは、北米で3番目に売れ筋のモデルである。現在のCROSSTREKは、もちろんSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用している。
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技術的な詳細は明らかになっていないが
・エンジンは直噴の水平対向4気筒エンジン
・ハイブリッドシステムはTHS(トヨタ・ハイブリッドシステム)
・まったく新しい(All New)トランスミッションと組み合わせる
ことは発表されている。
トヨタのPHVと言えば、プリウスPHVをすぐに思い起こすが、プリウスはエンジン横置きだ。スバルの水平対向エンジンは、フロントに縦置きされるので、プリウスPHVのTHSを単に移植すればいいというわけにはいかない。
つまり、CROSSTREK PHVは、トヨタの縦置き系のハイブリッドシステムを、おそらくトヨタ、スバル、そしてトヨタ系のサプライヤーと共同開発したものになるということだろう。
先日の北京モーターショーで、スバルは「INTELLIGENT BOXER」と名付けたモーターアシスト式マイルドハイブリッドシステムを発表している。
これは、新型フォレスターとXV(つまりCrosstrek)の中国仕様に搭載することになっている。XVは、コンベのパワートレーン(水平対向4気筒+リニアトロニックCVT)、マイルドハイブリッドシステム(水平対向4気筒+リニアトロニックとモーター)、そしてこのPHVシステムの3種類のパワートレーンを持つことになるわけだ。
注目はトランスミッションで、スバル内製のリニアトロニックCVTにトヨタのTHSを移植するのか、トヨタの縦置きハイブリッドトランスミッション(アイシン・エィ・ダブリュ製)を水平対向エンジンに適合させるのか、である。
詳細はこれからの発表を待たなければならないが、後者になるのではないかと予想する。今後トヨタとスバルに縦置きエンジン系のPHVを追加するとなったら、ボリューム的にトヨタ・エンジンを使うモデルの方が圧倒的に多いからだ。
となれば、スバルの水平対向エンジンとアイシン・エィ・ダブリュのトランスミッションの組み合わせが実現するわけだ。
さて、どうなるか。非常に興味深い。
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