この記事をまとめると
■日本の自動車メーカーは新型車を母国よりも先にアメリカで公開・発売することが多い
外国人が羨ましい! 日本で売ってない国産メーカーの激熱クルマ5選
■その理由は販売台数がもっとも多く見込まれるからだ
■日産やスバルの例を挙げ、事情を詳しく解説する
フェアレディZがもっとも多く売れた国はアメリカ
ニューヨークマンハッタンで華々しくワールドプレミアされた、新型「Z」。アメリカ人は「Z(ゼット)」ではなく「Z(ジィー)」と呼ぶ。
そういえば、コンセプトモデルのオンライン発表会の時も、プレゼンの冒頭はアメリカのZファンミーティングからの中継映像だった。
こうした日産の「Z」におけるアメリカ最優先の流れ対して、改めて驚く日本のユーザーがいるかもしれない。
だが、現実として、「Z」史上でもっとも数多く売れた国はアメリカであり、新型の販売数が世界でもっとも多く見込まれるのもアメリカなのだ。
このほか、アメリカ優先の日系ブランドといえば、スバルがある。
2000年代中盤から後半にかけて、スバル(当時の富士重工)はアメリカ優先の商品開発戦略を打ち出した。スバルとして世界戦略を描いた時、スバルの持ち味をどうやって市場拡大に結びつけられるかを熟慮した結果、導き出された答えがアメリカシフトだった。
狙ったのは、サンベルト地帯と呼ばれる東海岸と西海岸を横断するエリアに属する、カリフォルニア州、アリゾナ州、テキサス州、ジョージア州などだった。それまでのスバルは、いわゆる生活四駆として降雪地域や山間部での需要が多かったが、それを、よりオンロードでの利用シーンに振り分けようとしたのだ。
そうした流れは、インプレッサ、フォレスターから始まり、レガシィとアウトバックがそれまでの欧州系デザインからアメリカ人好みのテイストに刷新された。その反動として、”ほぼ日本市場向け”としてレヴォーグが生まることになる。
スポーティなモデルはとくにアメリカ優先の傾向が続くだろう
周知の通り、スバルのアメリカシフトは大成功を収めることとなり、結果的に2010年代中盤以降のワールドプレミアはアメリカ優先になっていく。
直近では、2018年ニューヨークモーターショーでのフォレスターと、2019年同ショーでのアウトバックがある。
そのアウトバックが、アメリカ発売から2年経ち、やっと日本でもレガシィアウトバックとして今秋に発売されることが決まった。
このほか、スバルでいえば、BRZでも日本より先となる2020年秋にアメリカメディア関係者向けにサーキット試乗会が行われるなど、販売見込み台数が多いアメリカ優先という姿勢だ。
さらには、日本ではSTI EJ20ファイナルエディションと共に一時的に姿を消したWRXについても、アメリカでは2021年モデルとして発売が継続され、さらにSTIコンプリートカー・S209までアメリカで登場した。
いずれにしろ、自動車メーカーが”売れるところ”を最優先するのは当然のことであり、とくにスポーティなモデルについては今後もアメリカ優先の傾向が続くと予想される。
ただ、自動車メーカーとしては、けっして日本市場を軽んじているわけではない。あくまでも、ビジネスの基本原理として、同じモデルの日本仕様の発表・発売が遅れることは致し方ないのだ思う。
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欧米で『人気』『高評価』とかがプラス作用するからなおさら。