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レトロな「ワーゲンバス」をキャンプの相棒に選んだワケは? クルマもギアもこだわり満載のオーナーに直撃しました

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レトロな「ワーゲンバス」をキャンプの相棒に選んだワケは? クルマもギアもこだわり満載のオーナーに直撃しました

相模原で開催されたアウトドア&カーショー「Let’s Chill Out! 2022 Autumn」

 アウトドア&カスタムカーを軸に、カーショーとオートキャンプが融合した新しいスタイルのイベントが「Let’s Chill Out!(レッツチルアウト)」だ。ショーカーを展示するだけでもいいし、会場でオートキャンプしながら楽しむのもOK、クルマ関係やアウトドア業界など多彩なブースが出展して人気を呼んでいる。2022年は6月に朝霧フードパークで開催し、さらに今回、秋の部として11月5日(土)~6日(日)の2日間、神奈川県相模原市のシティプロモーションイベント「潤水都市さがみはらフェスタ」との共催で、相模総合補給廠一部返還地にて開催された。

元祖「車中泊カー」が今や1000万円以上! 人気の「ワーゲンバス」今買っておくべきモデルはドレ?

 イベント会場から、ビンテージなフォルクスワーゲン「タイプ2」、いわゆる「ワーゲンバス」とワンポールテントで雰囲気のいいキャンプサイトを構築していたオーナーを紹介しよう。

オリジナル&当時物パーツが多く残る1957式ワーゲンバス

 学生の頃のVW「タイプ1」、通称「ビートル」から始まり、「タイプ3」はノッチバックなど、そして2021年の夏にこの1957年式のタイプ2を購入したという、クラシックVWを愛する山口裕敏さん。タイプ3から乗り換えた理由は、キャンプなどに出かけることも多いため積載量&車内で寝られるスペースが欲しかったことがメインだが、他にも理由があったそうだ。

「1950年代のタイプ2ってなかなかタマ数もなくて、買えるタイミングが今しかないかもと思ったのと、どうせならタイプ1・2・3を制覇したいというのもありました(笑)」

 山口さんの1957年式タイプ2はUSモデルで、12Vに変更されていることが多い電装系も6Vのまま、スタンドエンジンと呼ばれる当時の1200cc 36馬力のエンジンを搭載。さらにこのエンジンには、1950年代からVWチューニングを手掛けてきたドイツのオクラサ(OKRASA)社製エンジンキットなどの通好みなパーツがセットされている。

 インテリアも北米のマニアが装着した思われる救急車用のアンビュランスウインドウ&アンビュランス用の内張りといった希少パーツや、シートもオリジナルコンディションのままなど、車両年式に応じたオリジナル仕様や当時物のパーツが多く残る1台となっている。

コツコツ手を入れながら維持していく

 オリジナル度も高く当時のマニアックなパーツも多数セットされているため、「コツコツ手は入れて直していきながら、あまり現在のカタチを崩さないように維持していこうと思います」と語る山口さん。

 そのためにダイナモ、ボルテージレギュレーター、東芝製シールドビームなどのパーツを複数ストックしているという。またデスビのキャップやエアフィルターなども当時ものを購入して付け替えたり、自身で交換しているパーツもクルマの年式とのマッチングにこだわっている。その中で、購入時から下げられていたという車高は、今後ノーマルに戻す方向で考えているそうだ。

「車高を上げるとなると構造上、リダクションギアとミッションなどが必要になるのですが、あとはスピンドルが手に入ればいつでも戻せる状態までパーツを揃えています」

ワーゲンバスに合わせたキャンプスタイルで楽しみたい

 今回のイベントでは、テンマクデザインのワンポールテントでキャンプを楽しんでいた山口さん。以前は米軍払い下げのパップテントを使用していたそうだが、「だんだん狭くなってきたのと、タイプ2と並べた時にかっこいいかなと思って」、現在はこのスタイルとなっている。ちなみにテントは、ルーフキャリアに積み込んでいる。

 取材前日は、テントとともにヘリノックスのチェアやコールマンのダイヤ柄ランプなどのお気に入りのキャンプ用品と夜を過ごしたという山口さん。そして、その脇にはこちらもお気に入りのタイプ2。山口さんのカー&キャンプライフは、今後もさらに充実していくことになるのだろう。

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