11月3日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される世界耐久選手権(WEC)のルーキーテストに、MotoGPのレジェンドであるバレンティーノ・ロッシがBMW MハイブリッドV8 LMDhで参加し、初めて最高峰ハイパーカークラスのマシンをドライブすることとなった。
ロッシは2023年シーズン開幕に向けてBMWのファクトリードライバーに登録され、その際LMDh車両をドライブするチャンスを与える計画があると明かされていた。
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当初の計画では、ロッシは2023年末にLMDh車両をドライブする予定だったものの、BMWはその日程を2024年に変更した。
今週末イタリア・モンツァで開催されているGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのイベント会場でAutosport/motorsport.comの独占インタビューに応じたロッシは、あと1ヵ月あまりでようやくLMDh車両をドライブする機会が得られることを認めた。
「ルーキーテストでBMWのLMDh車両を試すつもりだ。昨年はLMP2車両に乗ることができたから、次の目標はMハイブリッドV8がどんなモノかを見ることだ」
「そして、もしかしたら将来、ハイパーカークラスでシートを得られるかもしれない。どうなるか見てみよう」
先日、日本の富士スピードウェイで開催されたWEC第7戦で、BMWのモータースポーツ部門を率いるアンドレアス・ルース代表は既に、ルーキーテストでロッシがLMDh車両のステアリングを握ることをほのめかしていた。
「おそらく、サプライズになるだろうね! いずれ分かるよ」とルース代表は語った。
「彼は間違いなく、今年テストを受けるだろう」
「バレンティーノがマシンに乗るとは最初から言っていたし、シーズン序盤にはないともハッキリ言っていた。我々は状況を整理するのに十分すぎるほどやることがあるし、全てを準備することに集中するのは明らかだからね」
「でも彼は今年、マシンに乗ることになる」
WECに参戦するメーカーは、他カテゴリーで活躍してきた有名ドライバーを含む新人を評価したり、ご褒美として機会を提供したりするために、今や恒例となったバーレーンテストを活用してきた。
2度のF1世界チャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、一度F1を離れて2018/19年のWECスーパーシーズンに参加する前の2017年、バーレーンでTOYOTA GAZOO RacingのLMP1マシン”TS050”を初めてドライブした。
そして2021年シーズン終わりにトヨタは、世界ラリー選手権(WRC)のスタードライバーであるセバスチャン・オジェをLMH車両に乗せた。
ロッシは昨年のバーレーンテストでWRTのオレカ07 LMP2をドライブ。初めてプロトタイプ車両のステアリングを握った。今年はWECに新設されたLMGT3クラスにWRTのBMW M4 GT3で参戦。今後はWECハイパーカークラスやIMSAのGTPクラスで4輪耐久レースの頂点を目指すことを目標にしているようだ。
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