■もはや「ハイラックス」!? 大変身した商用バンの正体とは
2025年1月10日から12日までの3日間、世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン2025」が開催されます。今回で43回目となりますが、過去にもさまざまなカスタムモデルが登場し話題を集めました。
そんな出展車両のなかから、2024年の東京オートサロンに出展された商用バン「プロボックス」をベースにしたカスタムモデルについて紹介します。
【画像】めちゃカッコいい! トヨタの斬新「“SUV”商用車!?」を画像で見る(30枚以上)
今回紹介するのは、2024年1月に開催された「東京オートサロン2024」で注目された「AGEBOX OVERLAND STYLE(アゲボックス オーバーランドスタイル)」(以下、“アゲボックス”)です。
徳島市のカスタムカーショップ「OUTCLASS(アウトクラス)」が出展したもので、SUVに見間違えてしまうほどのド迫力なカスタムを、トヨタの商用ライトバンであるプロボックスに施したものです。
プロボックスは、2002年にデビューした日本で最も売れている商用ライトバンで、乗用車のような上質な内装はありませんが、ビジネスをサポートする装備はしっかりと備えています。
ガソリン車は、1.3リッターと1.5リッター車がラインナップしていますが、ともに車両重量1090kgという軽量なボディに、1.3リッター車は最高出力95PS、1.5リッター車では109PSと、十分なスペックを持っています。
加えて、最大積載量400kg(2名乗車時)に耐えられるしっかりとした固めの足回りは、空荷ならライトウェイトスポーツ顔負けの運動性能を発揮。
SNSでは、帰路を急ぐプロボックスの営業車を揶揄して「公道最速マシン」などと呼ばれるほどです。
2014年8月に大規模なマイナーチェンジを受け、その後ハイブリッド車も追加されましたが、デビューから22年が経過した長寿命モデルとなっています。
ただ2014年のマイナーチェンジ時、初期型が採用していたコンパクトカー「ヴィッツ」(初代)のプラットフォームから、2代目ヴィッツや11代目「カローラ」シリーズが採用していたBプラットフォームに変更するという、他社ならフルモデルチェンジ規模の大改良を行っている点は特筆されます。
車両価格が安く、エントリーモデルでは152万9000円という軽自動車並みのプライスもプロボックスの大きな魅力で、プライベートユースで購入する人も少なくありません。
中古車市場の流通量も非常に多く、カスタムベースとしても安価に購入しやすいクルマのひとつといえます。
アウトクラスは、そんなプロボックスを大幅にリフトアップ。
トーヨータイヤ製のオールテレーンタイヤ「オープンカントリーA/T EX」やブラックホイール、ブラックアウトした大型台形フロントグリルなどを装着して、ピックアップトラック「ハイラックス」のようなド迫力スタイルに大変身させました。
装塗は、ラプター社製の傷に強い「ラプターライナー」をほどこし、マットな質感に仕上げていました。
ボディを大きく見せることができる明るい色を狙って選択したのか、ライトブルーという色のチョイスも高いセンスをうかがい知れます。
オフロードスタイルのカスタムカーといえば、オーバーフェンダー化が鉄板のスタイルですが、あえて狙ったのか、フェンダーはノーマルのままでした。
しかしそれが逆に大幅なリフトアップと大きなオフロードタイヤに視線を集中させる効果をもたらし、車名のとおり「アゲアゲなプロボックス」に仕上がっていました。
来年2025年1月開催の「東京オートサロン2025」ではどんなカスタムカーに注目が集まるのか、期待が高まります。
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