生産終了が近い!? 50ccの現行モデルのバイクって残っているの?
2024年6月下旬、日本の4大バイクメーカーの一つとして知られるホンダが、排気量50cc以下のバイクの生産を終了することが報道されました。50ccのバイクが生産終了となる背景には、2025年の11月以降に適用される新排ガス規制が関係しています。これは現行している排気量50cc以下のバイクでは、排出ガスが規制値を超えてしまうとされており、新排ガス規制のクリアができないためです。
【画像】2024年7月現在購入可能な50ccの現行モデルを画像で見る(10枚)
しかし新排ガス規制の適用が迫ってはいるものの、50ccのバイクの購入を考えている人も多いはず。2024年7月現在、50ccの現行モデルのバイクは各メーカーから販売されていますが、どのようなラインナップとなっているのでしょうか。
まず、50ccバイクの生産終了が報じられたホンダのバイクたち。現在ホンダでは、16種類もの50ccのバイク(競技車両、電動モデルを含む)が販売されています。
親しみやすくやわらかなフォルムが特徴的な「スーパーカブ50」、利便性が高く積載性に優れている「スーパーカブ50プロ」。また、アクティブなクロスオーバースタイルの「クロスカブ50」のカブ・シリーズをはじめ、ほかにもシックで上品なスタイルのファッションスクーター「ジョルノ」や、日常の中での使いやすさを求めた「タクト」、配達する人への必要な性能を追求した「ベンリィシリーズ」など、多くの50ccバイクがラインナップされています。
16種類の50ccバイクの価格帯は、17万9300円~87万7800円と幅広いです。なかには受注期間限定モデルもあるため、購入を考えている人はあらかじめ、ホームページなどを確認しておくとよいかもしれません。
続いてヤマハでは、5種類の50ccバイク(競技用、電動モデルを含む)がラインナップされています。
まずは丸みのあるデザインが特徴的な「ビーノ」。街に溶け込むスタイリングのバイクであり、インナーボックスや大型のフックなど便利な機能が多く搭載されています。
そして「ジョグ」「ジョグデラックス」は利便性にこだわったバイクで、ジョグ専用装備である705mmのローシートにより足つき性が考慮されています。なお、ジョグデラックスのシート高は720mmです。
そして2024年7月に発売が予定されている、デリバリーに便利な機能で溢れるビジネスバイク「ギア」がラインナップ。ギアシリーズには、新聞配達を快適にするための装備が満載の「ニュースギア」や、スピーディーな配送に適した「ギア パーキングスタンド仕様」がラインナップしています。
価格はビーノが21万4500円、ジョグが18万1500円、ジョグデラックスが19万4700円。ギアシリーズはギアが27万9400円、ニュースギアが29万400円、ギア パーキングスタンド仕様は30万1400円に設定されています。ヤマハ発動機の原付一種モデルは、ホンダからOEM共有(電動モデルを除く)を受けています。
そしてスズキからは、4種類の50ccバイク(競技用モデルを含む)が販売されています。
まずひとつ目の車種は「アドレスV50」。スポーティーなスタイリングで、優れた動力性能を誇り、軽量ボディで扱いやすくスマートさが印象的なバイクです。
「レッツ」は、使いやすさにこだわったバイクです。小物を入れることができるインナーラックや、大容量のトランクスペースが備わっています。
そして「レッツバスケット」は、スーパーのカゴとほぼ同様サイズのフロントビッグバスケットが特徴。荷物の飛び出しを防ぐロール式のシャッターが備わっている部分も嬉しいところです。
なお価格はアドレスが19万3600円、レッツが17万8200円、レッツバスケットが19万9100円です。
ちなみに、カワサキからは現行モデルでの50ccのバイクは販売されていないため、カワサキの50ccのバイクを購入したいと考えている人は、中古バイクを取り扱っている店舗やサイトで出会える可能性があるため、確認してみるとよいかもしれません。
※ ※ ※
新排ガス規制の適用に伴い、生産終了となる排気量50cc以下のバイクたち。バイク乗りにとっても大きな話題であるため、今後の動向を見ていく必要がありそうです。
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みんなのコメント
法定速度(時速30km)に合わせて最高出力は抑えられるだろうけど排気量分トルクは上がるから、上り坂や荷物運搬などは50㏄エンジンよりかなり楽になると思う。