6月25日、WRC世界ラリー選手権第7戦『サファリ・ラリー・ケニア』のデイ4がケニアのナイバシャを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が2023年シーズン3度目となる総合優勝を飾った。
フランス人コンビの後方に、チームメイトのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(いずれもトヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2位、3位、4位でフィニッシュしたため、TGR-WRTは2022年大会に続き2年連続となる“1-2-3-4フィニッシュ”を達成した。
ロバンペラとの新旧王者対決を制したオジエ「自分としては楽しむことができた」/WRCケニア デイ4後コメント
70周年を迎えた『サファリ・ラリー・ケニア』の競技最終日は、ナイバシャ湖近くのサービスパークを中心に、“マレワ”“オセリアン”“ヘルズゲート”という3本のグラベル(未舗装路)ステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行するかたちで争われた。デイ4の天候は全体的に雲が広がりながらも場所や時間帯によって青空も見ることができ、競技中に雨粒が落ちてくることはなかった。
フルデイ初日の23日(金)のオープニングステージから首位を堅守するオジエと、総合2番手でデイ4を迎えたロバンペラのタイム差は16.7秒。日曜朝最初のステージとなったSS14ではロバンペラがベスト、オジエは2番手タイムを記録しふたりのタイム差は8.6秒に縮まる。
続くSS15ではオジエがリヤウイングをテールゲートごと失いながらもステージ優勝を決め、8.6秒を取り戻すことに成功する。しかし午前のループ最後のSS16ではロバンペラから3.6秒遅れ13.6秒差でミッドデイサービスへ入ることとなった。
残すところ3SS。午後の再走ステージでは、1本目のSS17でロバンペラがベストタイムを、オジエが0.6秒差の2番手タイムを記録し両者一歩も引かず。SS18では勝田が今大会2回目となるベストタイムを記録し、ロバンペラは3番手タイム、オジエは6番手タイムを刻んだ。その結果、最終のパワーステージを前に首位オジエと2番手ロバンペラの差は9.2秒にまで縮まり、優勝争いは最後まで目が話せない展開に。
運命のパワーステージ“ヘルズゲート2”は全長10.53km、このステージをロバンペラは3番手タイムで、オジエは4番手タイムで駆け抜けた。最終走者となったオジエはチームメイトから2.5秒の遅れを取ったが、6.7秒差でロバンペラの猛追を抑え切り、2021年大会以来2回目となるサファリ・ラリー優勝を決めた。なお、サファリ・ラリーにおいて6.7秒差は1位と2位のタイム差として史上最小となっている。
■サファリ・ラリー通算11勝。3度のトップ4独占はWRC史上初
優勝争いと同時に注目が集まった3番手エバンスと4番手勝田による表彰台争いは、勝田がデイ4オープニングのSS14で3番手タイムを刻み、その差を11.4秒とする。勝田はさらにSS17でも3番手タイムを記録し、前述のとおりSS18ではベストタイムをマークするなどエバンスにプレッシャーをかけていく。
しかし、エバンスも安定した走りを続けた結果、両者の順位は変わらず。最終的にはエバンスが25.3秒差で勝田を抑え3位表彰台を獲得。勝田は今季の自己ベストリザルトとなる総合4位でフィニッシュした。
トヨタチームは今回の勝利によってサファリ・ラリーでの通算優勝回数を『11』に伸ばした。この内の10勝はWRC開催イベントだ。1-2-3-4フィニッシュは2年連続、通算では3度目。1度目はいまから30年前の1993年にトヨタ・セリカGT-FOUR(ST185)によって達成された。なお、同一のWRCイベントで、同じマニュファクチャラーがトップ4独占を3回達成するのは、半世紀の歴史を持つシリーズでも史上初の出来事となっている。
「チームとドライバーたちが達成したこの結果をとても誇りに思う」と語るのは、TGR-WRTのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラ。
「最近は競争が激しくなっているので、今年ケニアに来たときは、ふたたび1-2-3-4フィニッシュを達成できるとは思っていなかった。それでも、二年連続でこのような結果を残せたのは偶然ではないと思う。このイベントのためにチームが準備を正しく進めてきたこと、選手たちが素晴らしい仕事をしたことなど、すべての要素が揃ったからこそ、良い結果を得られたのだと感じている」
「このラリーでは、まず信頼性が高く、道からの厳しい罰に耐えられるクルマが必要で、その上でパフォーマンスを追求することになる。我々のチームが信じるこの哲学は間違いなく正しいアプローチであり、それが結果に表れた」
1-2-3-4フィニッシュの裏側では、オジエとロバンペラの優勝争い、エバンスと勝田による3位争いというふたつのチーム内バトルが起きていたが、それにより緊張の高まりは「普通のこと」であるとラトバラ代表は続けた。
「今年は我々のドライバー間の競争も熾烈で、タイムが接近した時は緊張感が高まっていたとも思うが、それはごく普通のことだし、我々は勝利への情熱を持ったドライバーを求めている」
「全員が同時に優勝することはできないが、このリザルトがどれほど大きな成果であるかは、彼ら全員が理解しているはずだ」
TGR-WRTは、今大会のウイナーとなったオジエと2位でフィニッシュしたロバンペラが獲得した通常の選手権ポイントとパワーステージで得たボーナスポイントにより、マニュファクチャラー選手権首位の座を守り、ランキング2位につけるヒョンデ・シェル・モビスWRTに対するリードを戦前の23ポイントから48ポイントに拡げることに成功した。ドライバー選手権ではロバンペラが140ポイントで首位を堅守。これに選手権2位に浮上したエバンスが41ポイント差、同3位となったオジエが42ポイントで続く結果となっている。
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