■マツダ「最上級SUV」の「最廉価モデル」はどんな仕様?
マツダの最上級SUV「CX-60」は、多数のSUVラインナップのうちでも上級モデルに位置し、高級素材を使用したり内装色もシックなものを設定するなど、高級感が高いSUVです。
一方で、グレード展開も多彩なことも特徴で、最安モデルは300万円を切るものも存在します。
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CX-60は2022年9月に登場。「ドライビングエンターテインメントSUV」をコンセプトとした2列シートSUVで、既存のマツダSUVよりもボディサイズが大きい「ラージクラス」に分類されるモデルです。
ハンドリング性能の高い縦置きエンジン・後輪駆動のFRレイアウト採用に加え、なめらかなフィーリングを持つ新開発の直列6気筒エンジンやマツダ初のプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」を設定するなど、走行性能の高さが特徴です。
エクステリアはマツダ共通の「魂動デザイン」をベースとしつつ、風格のあるフロントフェイスやロングノーズ・ショートデッキにより、力強さと生命感を表現しました。
インテリアは幅広のインパネやドアトリムまで連続するデザインとしたほか、前後に貫き、FRプラットフォームであることを示す大型コンソールを備えています。
グレード展開は4つのパワートレインをベースとし、内外装のコーディネートにより16パターンから選ぶことができます。
このうち最も安いモデルがガソリンエンジンの「25S S Package」(2WD車)で、価格(消費税込)は299万2000円と、300万円を切っています。
パワートレインは2.5リッター直列4気筒エンジン「SKYACTIV-G 2.5」を搭載し、188馬力・250Nmを発揮。これに8速ATを組み合わせています。
エクステリアでは、サイドガーニッシュやフロント・リアバンパーロア、センターピラーなど、各部が無塗装樹脂となっており、上級グレードのピアノブラックやボディ同色と比べるとシンプルなイメージを与えます。
ホイールも多くのグレードで標準装備されている20インチとは異なり、18インチの小ぶりなものを装着。無塗装パネルと相まって、上級SUVというよりもタフなSUVらしさが強まっています。
インテリアでは上級グレードに用いられたインパネ加飾やドアトリムにあしらわれるウッドパネルや合成皮革、ステッチ入りクロス生地などは装備されず、ブラックの樹脂パネルとベーシックなクロスのみと外装同様にシンプルな構成です。
フットライトやアンビエントライト(間接照明)、ドアカーテシランプなどのイルミネーションはオプション設定すらありません。
シート本体もレザーではなくクロス地となるほか、パワーシートやヒーター・ベンチレーション機能も省略されています。
先進運転機能も一部が削減され、右直事故回避アシストや前側方接近車両検知、緊急時車線維持支援、レーンキープアシストといったものがオプション設定となっています。
一方で、360度モニターやアダプティブクルーズコントロール、標識認識システム、ブラインドスポットモニターといったベーシックなものは標準装備されており、最低限の必要装備は備わっているといえます。
最上級グレードである「PHEV Premium Modern」「PHEV Premium Sports」と比較すると、その価格差は300万円以上にものぼり、半額以下の価格で購入することができます。
あえてシンプルなグレードを選ぶことで自分なりにカスタムしたいという人や、自治体の公用車ニーズにも応えられそうな仕様になっています。
※ ※ ※
なお、CX-60ではガソリンエンジン車だけでなく、直列6気筒ディーゼルターボモデル、PHEVモデルにもそれぞれ廉価グレードを設定。中級モデルと比較すると概ね50万円ほど安価な設定です。
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みんなのコメント
ある程度熟成された信頼性のあるガソリンエンジンで、FR、8ATで300万円、内装もそれなりとなれば、CX-5を買うよりはお買い得という感じがします。