この記事をまとめると
■日々、大量の荷物を運ぶ大型トラック
【10万kmはサスガにヤバい?】クルマ丈夫になった今でも2桁万kmの中古車は避けるべきか
■1日で1000km走るドライバーも少なくない
■今回はトラックの寿命について解説
1日1000km走るトラックドライバーも
大型トラックは毎日、大量の荷物を遠くまで運んでいる。それだけに、毎日の走行距離は相当なものだ。1日1000km走るドライバーもザラにいる。個別配送を行う宅配便とは真逆の使われ方だ。
乗用車なら10万km程度の走行距離が、ユーザーから見た一般的な寿命のイメージではないだろうか。しかし、オイル交換など基本的なメンテナンスをキチンと受けている国産車ならば、20万km走行してもノートラブルという個体も珍しくない。
トラックの場合はさらに走行可能な距離は伸びる。事実、大型トラックなら走行100万kmの個体でも中古車として販売されているほどだ。100万km走っていても、トラックとしてまだまだ使えるので商品として通用するのである。
きちんとした整備を受ければ、そこからさらに100万km走ることだって不可能ではない。しかし、毎日の長距離輸送で使用する機材となれば万が一にも故障によって業務に支障が出てしまうと損害は大きくなってしまう。そのため、大手の運送会社などでは一定の走行距離と経過年数によって、車両を新車へと入れ替えることが多いのは確かだ。
長距離輸送ばかりがトラックの仕事ではなく、そこに中古トラックの需要が出てくるのだ。
100万km超のトラックにも需要がある
100万km走行超のトラックでも、エンジンや変速機、駆動系をオーバーホールしたり、リビルド品に載せ替えることで、普通に利用されるケースもある。とくに最近までは半導体不足など部品の供給が乱れたことで、新車のトラックが不足して中古車が人気となった。
あるいはボディの架装をやり直す、もしくは過走行のトラックからボディを載せ替えることで、再び利用するケースもある。こうしてさらにトラックは寿命を長らえるのだ。
そのほかにも日本で十分に使われたトラックが、輸出されて海外で活躍するケースも少なくない。
輸出先の新興国など、壊れても修理しながら使うスローライフ的な物流が許されている地域では、エンジンもシャシーも壊れるまで使う。エンジンが壊れてシリンダーやシリンダーヘッドが割れてしまっても溶接で繋ぎ合わせて再生する。新車と同じ品質とまではいかなくても、エンジンとして機能するように直してしまう技術をもつ職人たちもいる。
その修理方法を見れば、日本のエンジニアやメカニックは安全上・機能性上びっくりしてしまうことだろう。また、ボディやキャブなどが事故によって壊れた場合などは、使える部品を取り外しておき、消耗の激しいトラックの交換部品として利用する。
エンジンを載せ替えるだけでなく、シャシーも場合によっては鋼板から作り直してしまう驚きの職人たちもいる。そうやって再び走れるようになったトラックたちは、乗り潰されるまで大量の荷物を運ぶために使われているのだ。
日本製のトラックは高品質で耐久性も高いが、海外ではさらに乗り潰すまでの使われ方が日本の比ではない。そんな地域でも日本のトラックは愛用されているのである。
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みんなのコメント
だが街中でゴーストップ繰り返しがあるような走行を繰り返すだけで、5~60万キロでもガタガタになる。
そして、平成16年以前の旧世代車両は強い。
排気量がデカいだけでなく、黒煙対策殆ど無いからDPFも存在しない。
だから黒煙もうもうでも、バリバリ走るし壊れない。
そういう車両が輸出されている。
新しい車両は故障ばかりで、修理費が地獄!!