Project Sandbox
プロジェクト サンドボックス
ポルシェ959をオマージュしたオフロードスポーツ「プロジェクト サンドボックス」がまもなく公開
ゲンバラとは関係のない完全新規プロジェクト
マーク・フィリップ・ゲンバラ(MARC PHILIPP GEMBALLA)は、パリ・ダカールラリーに参戦していたオフロード仕様のポルシェ959からインスパイアを受けた新型オフロード・スーパースポーツ「プロジェクト サンドボックス(Project Sandbox)」をワールドプレミアする。
「マーク・フィリップ・ゲンバラ GmbH」は、ポルシェ・チューナーのウーヴェ・ゲンバラの息子、マーク・フィリップによって2021年に立ち上げられた。アストンマーティン、メルセデスベンツ、ポルシェなどでの在籍経験を持つ彼は、父親が亡くなった10年後、かつてのゲンバラとは一切関係のない自身の会社を設立している。
今回発表されるニューモデルは、ポルシェ911(タイプ992)をベースとする快適性と実用性を備えた現代のスーパースポーツカー。道を選ばない究極の走破性能を備えたオフロードスタイルのハイブリッド仕様として登場し、内外装やテクニカルスペックは正式な販売に向けて今後明らかにされる予定だ。
既存のスーパースポーツとは異なる価値観
マーク・フィリップは、ウーヴェ・ゲンバラという稀代のポルシェ・チューナーの息子として、世界最速を競うハイパフォーマンスモデルたちに囲まれて育った。しかし、2010年に父が殺害されるというショッキングな事件を経て迎えた2020年代、自動車業界は当時から大きく様変わりすることになった。
馬力勝負は天井知らずの状態となり、チューニングメーカーに代わり、メーカー自身がハイパフォーマンスモデルを展開するようになった。マーケットには膨大なパワーを掲げた新型スーパースポーツが次々と登場しており、チューニングブランドの存在感は年々低くなっていると彼は考えている。
そんななかマーク・フィリップは、今後数十年にわたって成功を続ける会社を立ち上げるためには、市場に溢れているようなスーパースポーツやチューニングカーを開発するのではなく、カスタマーが求めている特別な存在を生み出す必要があると考えたという。
2年に及ぶ開発期間を経て完成したオフロードスポーツ
マーク・フィリップ・ゲンバラは、特別なデザインが与えられた車両の少量生産を計画。これまでにない斬新なデザインと、先進技術にフォーカスしたパワートレインを組み合わせることで、チューニング時代から脱却し、新たな市場の獲得を目指している。
2021年、2年以上にわたる集中的なデザイン、パワートレイン&シャシーの開発を経て、若き起業家による最初のプロジェクトが誕生した。オンロードとオフロードを高次元で組み合わせ、モダンでありながら時代に色褪せ内スタイリングが与えられた。前述のように大量生産は予定されておらず、限定的に少数が製造される。
デザインを担当したのは、ポルシェやニッサン、マツダで活躍したアラン・デロジエ。テクニカルパートナーとして、エアロダイナミクスのKLK モータースポーツ、サスペンションのKWオートモーティブ、タイヤのミシュラン、エキゾーストシステムのアクラポビッチなどが名前を連ねている。
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