■長い歴史があっても生き残れないクルマもある
2020年は新型コロナウイルス感染拡大のため、クルマ業界はモーターショーの中止や新型車の発売延期などの影響が顕著でした。それでも新型車が出始めており、わずかながら活気が戻っています。
毎年のように各メーカーから新型車やマイナーチェンジしたモデルが発表されていますが、その一方で、販売台数の低迷や法規対応が困難などの理由によって、販売を終了するモデルもあります。
そこで、2020年に生産・販売が終了のモデルを5車種ピックアップして紹介します。
●スズキ「バレーノ」
スズキ「バレーノ」2016年に発売された、ベーシックな5ドアハッチバックのコンパクトカーです。
ワイド&ローでスタイリッシュなデザインが特徴で、生産はインドのマルチスズキでおこなわれる輸入車として、日本で販売されていました。
搭載するエンジンは102馬力を発揮する1リッター直列3気筒ターボと、91馬力の1.2リッター直列4気筒の2種類が設定され、トランスミッションはターボが6速AT、自然吸気がCVTと組み合わされています。
バレーノの特筆すべき点は全幅1745mmの3ナンバー車ながら、自然吸気が910kg、ターボが950kgという車重で、国産3ナンバー車のなかでもっとも軽量なクルマ。まさに、スズキの軽量化技術の集大成ともいえる1台です。
しかし、バレーノがデビューした時の年間販売目標は6000台でしたが、内装の質感の問題や、当初1リッターターボ車はハイオク仕様だった(その後、レギュラー仕様に改良)こともネックとなり販売が低迷。
テコ入れはあったものの販売台数が劇的に上向くことはなく、2020年6月をもって販売を終了しました。
なお、生産国のインドでバレーノはプレミアムコンパクトとして販売が好調で、2019年1月にはフロントフェイスの意匠変更など、マイナーチェンジされたほどです。
●日産「ジューク」
日産「ジューク」は2010年に発売されたコンパクトSUVです。ボディサイズは、全長4135mm×全幅1765mm×全高1565mm、ホイールベース2530mmと、ショート&ワイドなプロポーションとなっています。
グレード構成は1.5リッター直列4自然吸気エンジンの「15RX」系と、1.6リッター直列4気筒ターボの「16GT」系の2系統があり、それぞれ装備の違いで複数のグレードを設定。
15RX系は2WDのみですが、16GT系には4WDモデルの「16GT FOUR」と、スポーティなニスモ仕様の2タイプがあり、「NISMO RS」には214馬力を誇る高性能エンジンが搭載されました。
クラスレスな雰囲気と使い勝手の良いサイズから人気を博し、ピーク時は年間4万台の販売を記録しましたが、最新の安全規制に対応できなくなったため、2019年いっぱいで生産を終了。2020年は在庫のみの販売となっていましたが、すでに終了しています。
欧州では新型ジュークが既に発表されていますが、日本への導入予定はなく、後継車はコンパクトSUVの「キックス」です。
●レクサス「GS」
かつて、日本でトヨタ「アリスト」として販売されていたレクサス「GS」は、2005年にデビューしました。
レクサスのセダンで最高峰が「LS」、エントリーモデルが「IS」で、GSはその中間に位置するモデルです。
現行モデルは日本で2代目にあたり、グレード体系はパワーユニットによって大きく分けられ、2リッター直列4気筒ターボエンジンの「GS300」、3.5リッターV型6気筒エンジンの「GS350」、2.5リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッド「GS350h」、そして、3.5リッターV型6気筒エンジン+モーターのハイブリッド「GS450h」です。
さらに、自然吸気の5リッターV型8気筒で、最高出力は477馬力を誇る高性能モデル「GS F」も設定されていました。
外観は精悍なフロントマスクに、流麗なフォルムで、プレミアムなスポーツセダンといったイメージです。
日本でのレクサスブランド立ち上げ当初から、GSはラインナップの一翼を担ってきましたが、2020年8月をもって生産終了を発表。
6月に特別仕様車「エターナルツーリング」が発売されましたが、すでに受注を終えています。
■長い歴史があっても消えてしまう2台のセダンとは!?
●ホンダ「シビックセダン」
1972年にホンダは初代「シビック」を発売。コンパクトなボディながらFFを採用したことで、広い室内を実現し、経済性にも優れた新時代の大衆車として国内外でヒットしました。
現行モデルのシビックは10代目で、2017年にデビュー。日本市場では2010年で一旦シビックの販売は終了しましたが、約7年ぶりの復活となったわけです。
ボディタイプは4ドアセダンと5ドアハッチバックの2タイプのボディとなり、5ドアハッチバックにはホンダが誇る高性能版「タイプR」を設定。
なお、セダンは国内で生産、ハッチバックとタイプRは英国で生産する輸入車となっています。
ボディサイズはセダンが全長4650mm×全幅1800mm×全高1415mm、ハッチバックが全長4520mm×全幅1800mm×全高1435mmと、これまでのシビックで最大となりました。
現在、シビックの主戦場は北米なため、大型化は避けられなかったということもあり、日本での販売は好調とはいえない状況が続いています。
6速MTをラインナップするハッチバックや、世界的にも人気があるタイプRは一定の需要がありましたが、セダンは2020年夏に販売を終了することになりました。
すでに生産調整に入っているため、一部のボディカラーは選べないとアナウンスされています。
●スバル「レガシィB4」
1989年に、水平対向エンジンと乗用車4WDの技術を集結して開発された、初代「レガシィ」が発売。
高性能なエンジンと4WDによる安定した走り、ユーティリティの高いステーションワゴンをラインナップしたことなどで大ヒットを記録します。
1996年のマイナーチェンジでは国産5ナンバー車初の280馬力エンジンを搭載(セダンRSのMT車)。2003年に発売された4代目ではボディが3ナンバー化されたことや、3リッター水平対向6気筒エンジンを搭載した「3.0R」が加わるなど、高級車としても注目されます。
とくに北米市場ではBMW「5シリーズ」やボルボ「S60」と比較されるプレミアムカーのひとつとして認知されるようになっていきました。
そして、2019年2月のシカゴオートショーで7代目レガシィを発表。
2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンと、2.5リッター水平対向4気筒エンジンの2タイプのパワーユニットに変更され、キープコンセプトながらも存在感のあるセダンとして人気となっています。
しかし、その後も日本国内では6代目が継続販売され、7代目の日本での販売はアナウンスされないままでしたが、レガシィB4の販売は終了することになりました。
すでに受注はしておらず、現在は販売店での在庫対応となっています。
2014年にレガシィ ツーリングワゴンの販売が終了し、2020年にレガシィB4も消えますが、レガシィ アウトバックは継続して販売される見通しです。
※ ※ ※
今回、紹介した5車種以外にも、ホンダ「ジェイド」、「グレイス」も販売の終了が明らかになっています。
クルマ業界では販売終了のことを「ディスコン(ディスコンティニュード)」と呼びますが、ディスコンの場合はメーカーから正式にアナウンスされないことの方が多いのです。
長い歴史を刻んできたクルマでも、いつの間にか消えていたということもあり、思い入れがある人には寂しいところではないでしょうか。
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みんなのコメント
タダで読める記事に文句つけるな、で良いとは思えないのだが。
例えば北米では、いまだ年間数十万台売り上げてるシビックの大多数はセダンですから。
ミスリーディングな記事の作成と配信、ほんとやめてほしい。
って言うか、記者のレベル低すぎて、何にも分かってないし、何にも考えてないだけなんだろうけど、、、(情報ソースは、これまで自分が見聞きした同じくバカ記事のみなんでしょう、多分)