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待ちわびたぜ! 発売は2021年末 完全丸裸「新型フェアレディZ」の艶姿

掲載 更新 104
待ちわびたぜ! 発売は2021年末 完全丸裸「新型フェアレディZ」の艶姿

  2020年6月29日、日産は株主総会の場で今後の中期的経営方針を示した。そのなかで、内田誠社長は、「ホームマーケットである日本市場の強化」を明言し、国内に加え、グローバルを含め、2023年度までに投入する新型車の概要を明らかにした。

 そのなかでも最も注目すべきは、5月28日の決算会見でも、その存在が明確にされた新型フェアレディZ。

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 当初は現行Z34型のビッグマイナーチェンジ版と思われていたが、スクープ班がその後つかんだ情報では、フロアのベースは生かされるものの、サスジオメトリーにまで手を入れた、新型フェアレディZだという。

 ついにというべきか、やっとというべきか、僕らが待ちわびた新型フェアレディZはいったいどんなモデルに仕上がっているのだろうか、今わかっているすべての情報をお伝えしていこう。

文/ベストカー編集部
写真/ベストカー編集部 日産
CGイラスト/ベストカー編集部
初出/ベストカー2020年8月10日号

【画像ギャラリー】何代目が一番売れたのか? 歴代フェアレディZの雄姿を写真でチェック!

新型フェアレディZのシルエットに歓喜!

現行Z34型フェアレディZ。写真はバージョンST(6MT)、価格は519万8600円

「NISSAN NEXT」と称したプレゼン動画のなかで、“大トリ”を飾ったのはアルファベットも最後となるニューZ。その姿はハッキリと現行モデルと異なるものであった(YouTubeよりスクリーンショット)

 新型フェアレディZの情報をお伝えする前に、ベストカーがこれまで独自に得ていた新型車開発スケジュールなどと照らし合わせながら、これまでの情報の正確性を検証し、日産が2023年度までに日本市場に投入してくる新型車の情報を紹介しておきたい。

 2020年6月29日の株主総会の場で内田社長はグローバルで電動化を推進し、2023年度までに8車種以上の電動車を投入すると説明。

 特にe-POWERはグローバルマーケットへの展開を計画しており、BセグのみならずCセグにも拡大する。

 これは、例えば2019年のジュネーブショーで公開された「IMQ」をベースにしたミッドサイズSUVを示しているのだろう。日本市場に向けては2023年度までに12モデルを投入するとした。

●e-POWER=6モデル
●EV=3モデル
●内燃機関車=3モデル

 このように示されたが、説明される図表から、e-POWERの1モデルは2020年6月24日に発表されたキックスで、内燃機関車の1モデルは2月25日に発表されたデイズルークスであることが読み取れる。

 つまり、今後10モデルが3年程度のうちに日本市場に投入されることになる。

 そしてこのうちEVの1モデルは、2020年7月15日にワールドプレミアされたアリアである。アリアの日本での発売は2021年中頃を予定し、実質購入価格は約500万円からとなる見込みが示されている。

新型フェアレディZは2021年末までに投入

 そして、ベストカーが最も注目しているのがフェアレディZ。5月29日の決算会見では2021年末までの今後18カ月で12の新型車をグローバルで投入することを明言し、「NISSAN NEXT From AtoZ」として紹介映像が流された。それを見た日産ファンたちは、歓喜の声を挙げたに違いない。

 アルファベットの順に次々に車名とともにシルエットで現れる”新型車”。そこには2020年6月30日に国内で発売開始される「キックス」の姿や新型と思われる「ノート」のシルエットも確認できた。

 そして、満を持すように最後の一文字「Z」。ロングノーズ&ラウンドファストバックのシルエットが走り、クォーターピラーには「Z」のエンブレムが映し出される! 2021年末までにフェアレディZが新車種として投入されることを明言した瞬間だ。

 わずか60秒程度のyoutube動画に登場したシルエット(Zが出るのはそのうち10秒足らず)から、新しいZの特徴が浮かび上がってきた。

これまでの情報を元にベストカーが製作した新型フェアレディZのCGイラスト

 その姿はロングノーズ&ショートデッキのプロポーションで先代Z33型や現行Z34型の流れを汲んでいることがわかる。

 ボンネットは初代Zに似た逆スラントノーズで丸目のヘッドライトを採用。このヘッドライトは上下に分割されたインナーライトと見て取れる。

 そしてルーフからリアフェンダーにかけて、メッキパーツによるキャラクターラインが入っているのがわかる。リアフェンダーはZ34型の丸いものから、大きく変わっている。

 テールランプは平らに伸びたフェンダーの後ろ側に取り付けられており、Z32以前、もしかしたら初代S30の横長テールランプからインスパイアしたものではないだろうか。

 これらの情報を元にベストカーがCGで製作したのがCGイラストだ。いかがだろうか?

フルモデルチェンジ版の新型Z

現行フェアレディZのリアスタイル。肉感的なフェンダーが迫力満点

新型フェアレディZ、リアスタイルの予想CGイラスト(ベストカーが製作したCGイラスト)

初代S30型フェアレディZ

 このZこそ、日産が計画する「内燃機関車」の1モデルである。これまでの情報では、Z34型のビッグマイナーチェンジ版というものだったが、ここにきて、「Zはフルモデルチェンジ」との情報も入ってきた。

 日産開発現場に近い情報では、「フロアはZ34をベースにしながらも、サスジオメトリーを大幅に変更し、操安性を徹底的に見直している」と言い、エンジン搭載位置を低くするなど低重心化も図っているとのこと。

 搭載されるエンジンに関しては、現行モデルが336ps/37.2kgmの3.7L、V6とNISMO専用チューニングによる355ps/38.1kgmの3.7L、V6をラインナップしているが、新型Zには304ps仕様と405ps仕様の3L、V6ツインターボが設定されることは間違いない模様。

 このハイパワーを生かすためのシャシーをニュルブルクリンクサーキットを走りこんで鍛えているという。

 トランスミッションは、スカイラインでは7速ATのみの組み合わせだが、Zでは6速MTの組み合わせも用意されるという。

 現行Zの価格は、標準仕様が397万9800(6速MT)~405万9000円(7速AT)、バージョンS(6速MT)が、484万8800円、バージョンT(7速AT)が480万2600円、バージョンSTが519万8600(6速MT)~530万8600円(7速AT)、そしてNISMOが640万9700(6速MT)~651万9700円(7速AT)。

 これまでZの価格は、ライバルたちよりも少し安い価格を設定してきた歴史があるため、新型Zの価格も抑えられるだろうが、最新の安全装備やコネクティビティが装着されるため、現行の約400万~約540万円(NISMOを除く)から各グレード50万円程度の価格アップは免れないだろう。

 新型Zのデビューは2021年末までに登場する。最新情報を入手次第、随時お届けしていこう。

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