現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 軽さが命!!! 軽くて楽しいステキなクルマ5選

ここから本文です

軽さが命!!! 軽くて楽しいステキなクルマ5選

掲載 更新
軽さが命!!!  軽くて楽しいステキなクルマ5選

 「最近のクルマは重くなってしまって、運転が楽しくなくなった」というのは、クルマ好きに共通する嘆きです。

 確かに昔は、安全基準が今よりずっと低かったので、その分クルマが軽くて楽しかった。いろいろ軽い名車がありましたよね。でも今は中古車価格が高騰し、とてもじゃないが手が出せないという状況になっています。

過去最高益!! でもほんとにいいの?? スズキ 現行17車の実力診断!!!

 そこで、現行車のなかから軽くて楽しいクルマはないのか? あるんです! 

 よく机上の論理で車重だけを見て、コンパクトカーや軽自動車を中心に軽いクルマと紹介される例があります。ただ単に軽いクルマというだけじゃダメなんです。

 実際に乗ってみて「軽いってことはすばらしい!」と感じる「軽くて楽しいクルマ」をモータージャーナリストの清水草一さんが5台選び、その魅力を解説します。

文/清水草一


写真/ベストカー編集部

■現行車のなかから選んだ「軽くてステキなクルマ5選」

 記憶の紐を解いてみると、たしかにちょい古のヤングタイマーといわれる1980年代や1990年代のクルマのなかには軽くて楽しいクルマがたくさんあった。

●NA型初代ロードスター:1.6L直4、120ps、車重940~960kg(MT)、1.8L直4、130ps、車重980~990kg(MT)


●GC8インプレッサ:特にスペックCは最強。2L水平対向4気筒ターボ、280ps、車重1240kg


●初代スイフトスポーツ:1.5L、直4、115ps、車重930kg


●AZ-1:657cc、直3ターボ、64ps、車重720kg


●カプチーノ:657cc、直3ターボ、64ps、車重700kg


●インテグラタイプR(B18C 98スペック R)、1797cc、直4、200ps、車重1060kg


●AW11型MR2(後期型):1587cc、直4スーパーチャージャー、145ps、車重960~1120kg


●FC3SマツダRX-7:654cc×2、205ps(前期185ps、後期は205ps、アンフィニは215ps)、車重1250kg(GT-R)

 でもこれらのクルマは今、異常とも思えるほどの中古車価格高騰につき、よほどのクルマ好きじゃない限り、オススメできません。

 ということで、現行車のなかから、軽くて楽しいステキなクルマを5台選んでみました。ないかといえば、必ずしもそうでもない。特に最近は、軽さで勝負のモデルが結構いろいろ出てきているんです!

■マツダロードスター/車重990kg~1060kg

1.5L、直4:132ps/15.5kgm、価格:255万4200(S)~325万6200円(RS)

 車両重量は990kgから1060kg(6AT)。6MTはSの990kg、Sスペシャルの1010kg、RSの1020kg、NR-Aの1010kg。

 なにしろ初代のNA型ロードスターよりも、4代目のND型現行ロードスターのほうが少しだけ軽くてコンパクトなのだ。こんなクルマは世界的に見てもほとんどない。世界遺産に当確って感じ!

 その走りは、クラシカルで軽快そのもの。クラシカルというのは、タイヤのグリップに頼らずに、しっかりとロールしつつ、素直に警戒に曲がってくれるという意味だと考えてください。

 パワーもクラシカルに控え目だが、軽いから非力には感じないし、逆に全開の楽しみを味わえる。1.5Lという排気量が、すべてをいい方向に導いている。デザインも最高だし、本当に涙が出るようなクルマです。

 ただこれがロードスターRFになると、車重は1100~1130kgに増加し、メタルトップの分、重心も高くなって、それほどのヒラヒラ感はなくなる。エンジンも2L(184ps)になってノーズが重くなるし。ロードスターRFはかなり別のクルマだと考えたほうがいいです。

■アルピーヌA110ピュア/車重1100kg

1.8L、直4ターボ:252ps/32.6kgm、価格:ピュア/790万~811万円

 車両重量1100kg、最高出力252ps、そしてミドシップ。スペックを見ただけで、これぞクルマ好きが求めていたもの! って感じだが、実際乗るとスペック以上にスバラシイ!

 真の軽快さを得るためには、車両重量は1トンくらいまで、というのがひとつの目安だが、それはフロントエンジン車の場合。アルピーヌはミドシップだ。ノーズにエンジンがないんだから、鼻先の軽さはロ−ドスターをも上回っている。

 エンジンは1.8L、直4ターボ。パワーもあるしフィーリングもすばらしくスポーティ。実は、アルピーヌのエンジンが「すばらしくスポーティ」に感じるのも、ボディが軽いからなのだ! 

 踏んだ時のレスポンスは軽さに比例する。だから、同じエンジンを積むメガーヌRSと比べると、フィーリングまで段違いにステキに感じる。もうこれ以上のスポーツカーはこの世に必要ない! というくらい運転が楽しい。

 ライバルの718ケイマンも同じミドシップで非の打ち所のないスポーツカーだが、車重は1410kg(2Lフラット4ターボ、300ps、673万円)もある。軽さこそ、アルピーヌ最大の魅力と言っても過言ではないだろう。

■スイフトスポーツ/車重970~990kg

1371cc、直4ターボ:140ps/23.4kgm、価格:183万6000円(MT)、190万6200円(AT)

 「ロードスターやアルピーヌは2シーターじゃないか。そんな実用性のないクルマは買えないぜ!」とおっしゃるあなた。実用的なクルマにも、軽さを楽しめるモデルはありますぜ!

 車両重量は6MTが970kg、6ATでも1トンを切る990kg。エンジンは140psの1.4Lターボ。スペック的にもしっかり合格だが、実際乗ってもまさに合格。フツーに走っているだけでも楽しいクルマだ。

  ボディはノーマルのスイフトよりはるかにしっかりしているし、ハンドリングも軽快。エンジンは実用トルクが豊かで、軽く踏むだけでスッと加速してくれて気持ちいい。

 これも軽さのなせる業!!! トップエンドではちょっと回転が苦しそうになるけど、そんな上まで回すことなんて滅多にないので問題ない。

 それと、スイスポは「追い込むとアンダーステアになる」といわれているが、これまたそこまで攻めるなんてこたぁフツーしないので、まずカンケーないですよ! スイフトスポーツの楽しさは日常の楽しさなのだ。

 サーキット走行が趣味の人は、それなりに仕立てればいいし。もちろん居住性もフツーにあるので、ファミリーカーとしてもまったく合格。

 惜しむらくは、195/45R17というタイヤサイズだけ。もうちょっとコンフォートなタイヤでいいと思うのですが、まあとにかく、軽くて楽しいクルマであることは間違いない。

■アルトワークス/車重670~740kg

658cc、直3ターボ:64ps/10.2kgm、価格:150万9840円(FF、5MT/5AGS)

 車両重量670kg~740kg。厳密にいうと、5速MTはFFが670kg、4WDは720kg。5速AGSはFFが690kg、4WDが740kg。軽さに関しては世界最強クラスだ。これだけ軽いスポーツモデルが現行モデルに存在するんだから、「最近のクルマは重くてイカン」なんて言えないはずだぜ!

 パワーは軽の自主規制で64psだが、トルクは10.2kgmあるので、動力性能的にはロードスターに近く、実にちょうどいい。これくらいが公道で使い切れるパワーの上限といってもいいのかもしれない。

 ターボRSと同じエンジンだが専用チューンで0.2kgm向上していて、トランスミッションも1~4速をハイギアードするとともにクロスレシオ化。シフト操作もショートストロークで小気味いい。

 居住性もまったく問題ない。さすがに4人乗ったら、ラゲージは超ミニマムになるけど、昔の人はスバル360に家族で乗ってたんだから、大丈夫といえば大丈夫でしょう。

 最大の問題は、モテないオーラが強烈だということだ。しかしあなたが中高年なら、いまさらモテることもあり得ないので、その点も問題なかろうて。涙涙涙。

■ルノートゥインゴ・インテンス/車重1010kg

897cc、直3ターボ:90ps/13.8kgm、価格:194万円(6EDC)

 車両重要1010kg(インテンス)。そしてRRレイアウト。軽さに関してはこれも最強クラスに属する。ノーズが軽い分空を飛ぶみたいに加速するし、フツーに四つ角曲がるだけで、昔のポルシェ911みたいなリアの張り出し感がある! もうメチャメチャ楽しいッス!

 ただし、エンジンは絶対にターボモデルがいい(897cc、直3ターボ、90ps/13.8kgm)。ノンターボのZENは960kgしかないが、パワーとトルクが大きくダウン(998cc、直3、71ps/9.3kgm)するので、さすがにあんまり軽快には感じないのだ。

 軽快さってのは、やっぱり軽さとパワーのバランスがもたらすもので、ただ軽いだけだと曲がるのが楽しいだけになって、アクセルレスポンスを楽しめないじゃないですか。

 だから個人的にはビートは非力すぎてあんまり楽しいと思いませんでした。S660も同様です。トゥインゴも、ターボモデルが断然軽くて楽しいっす。

 一番オススメはフツーの「インテンス」。GTは足回りがぐっとスポーティになって限界が高くなって、それが軽快さを削いでしまっていた。軽さの楽しさってのも、意外と微妙なものなのですね。

こんな記事も読まれています

ROTARY-EVも設定するマツダMX-30が商品改良。特別仕様車Retro Sports Editionも新登場
ROTARY-EVも設定するマツダMX-30が商品改良。特別仕様車Retro Sports Editionも新登場
カー・アンド・ドライバー
新車で買える「“4人乗り”軽トラ」が存在! 斬新すぎる「個性派トラック」が凄い! 悪路に強く「仕事×アウトドア×日常用」まで毎日使えるダイハツ「商用モデル」に注目あり!
新車で買える「“4人乗り”軽トラ」が存在! 斬新すぎる「個性派トラック」が凄い! 悪路に強く「仕事×アウトドア×日常用」まで毎日使えるダイハツ「商用モデル」に注目あり!
くるまのニュース
トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
くるまのニュース
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
くるまのニュース
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
ベストカーWeb
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
AUTOSPORT web
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
AUTOSPORT web
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカーWeb
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
ベストカーWeb
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
AUTOSPORT web
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
ベストカーWeb
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
AUTOSPORT web
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
AUTOSPORT web
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
AUTOSPORT web
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村