積算5149km スペアタイヤとテールゲート
text:Matt Prior(マット・プライヤー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
トヨタ・ランドクルーザー・プラドは、リアにスペアタイヤを付けられる仕様もあり、テールゲートはサイドヒンジ式。スペアタイヤを付けると、リアガラスだけでは開かなくなるが。
このテールゲートにはガス・ストラットが付いていて、完全に開いた位置で固定できる。強風や傾斜地でも閉まることがなく便利だ。
積算9900km 高速道路でも快適
長期テスト車両として、トヨタ・ランドクルーザー・プラドがAUTOCARの事務所へ来た時、走行距離は100km程度だった。それが今では、1万km近い。
筆者は週に3度はランドクルーザーに乗る。わたしが乗らない日は、別のスタッフが乗る。距離が伸びても当然かもしれない。連日忙しい理由も、外出が多いからだ。
ランドクルーザー・プラドは、フレームが独立した堅牢な構造で、リアはリジッドアスクル。試乗車はショートボディでもあり、本格的なローレンジのトランスファーも備える。
車高は高く、1838mmもある。一方で全長は短く、4565mm。フォード・フォーカスのハッチバックとエステートの中間くらいしかない。
これまでの1万kmは、ほとんど高速道路を中心に距離を重ねてきた。驚いたことに、ランドクルーザー・プラドはとても快適。走りは安定しており、横風の影響もほとんど受けない。タイヤは水たまりをしっかり切り分けて進む。
スペアタイヤが付かない英国仕様の3ドア
リアが重く、リジッドアスクルで車高も高いから、たまに強い上下動に見舞われるが、全般的に乗り心地は穏やかでスムーズ。反面、試乗車はMT車で、マニュアルエアコンが付き、デジタルラジオ非装備という、長距離移動の快適さを助けてくれない仕様でもある。
だが、快適な室温は簡単に保てるし、マニュアル・トランスミッションも、ストロークが長いものの滑らか。USBソケットが付いているから、利便性も高い。
このUSBソケット、悪路利用を考慮し、ちゃんと砂ぼこりが付きにくいように設計されている。ポッドキャストを利用し、家族で楽しむこともできるというわけ。
この3ドアのランドクルーザー・プラドには、スペアタイヤがない。英国仕様の3ドアの場合、スペースセーバー・タイヤも含めて、付けられないという。仕向地によっては、オプションでテールゲート外に付けられるそうだ。
ランドクルーザー・プラドのタイヤは、ブロックパターンのオフロードタイプで、サルーン用と比べてパンクしにくいことはわかる。でも、質実剛健が売りの四輪駆動モデルに、スペアタイヤが付かないとは意外だった。高速クルーズが得意だとしても。
ディーゼルエンジンのランドクルーザー・プラドは、燃費が状況によってかなり変化する。最近のクルマでは珍しいほど。
普通に走らせている限り、平均での燃費は10.9km/L前後。状況が悪いと8.5km/Lくらいまで落ちる。高速道路で大型トラックの後ろについて、スリップストリームを利用して走れば、15.9km/近くにまで伸びることもわかった。
9300kmで9.5Lのアドブルー液を補充
ランドクルーザー・プラドは、取材の道具としても有用。ノースウェールズでの大規模なグループテストでは、大量の機材を運ぶ目的で、ビデオ制作チームに重宝がられた。
リアシートを起こした状態で380Lある荷室は、60:40で倒れるシートを畳めば、720Lにまで広がる。最初に背もたれを倒し、そのまま全体を前方に転がすように立ち上げると、ロックされる。
リアシートの空間は案外広々している。足元のレバーを蹴ると、助手席が前方に倒れ、乗降できるようになる。内側からドアの開け締めも可能なほど。
ただ、助手席に乗っている状態でレバーを蹴ると、かなりのスピードでシートが後ろに下がる。いたずらをして喜ぶのは子供だが、助手席の人は迷惑だ。
9300kmを走った頃、アドブルーの量が少ないと、警告灯が点いた。残り2400km以内に補充が必要とのこと。
早速10Lのアドブルー液を購入し、ボンネットを開けて継ぎ足すと、9.5Lがタンクに入った。次は警告灯が点いてからもう少し走って、10L全部入れたいところだ。
荷室に0.5Lだけ残ったアドブルーのボトルがあるのは、気持ちが良いものではない。もっと減ってから警告灯が点くか、少し大きめのタンクなら、より理想的だと思う。
テストデータ
気に入っているトコロ
駐車時の後方視界:ドアミラーが大きく、バックでの駐車がしやすい。
気に入らないトコロ
レバーの位置:フュエルリッドのリリースレバーが、ボンネットのレバーのすぐ隣りにある。まだ間違って引いてはいないが、いずれ間違うだろう。
テスト車について
モデル名:トヨタ・ランドクルーザー・プラド・ユーティリティ 3ドア(英国仕様)
新車価格:3万3955ポンド(458万円)
テスト車の価格:3万4655ポンド(467万円)
テストの記録
燃費:11.2km/L
故障:なし
出費:補充用アドブルー 17ポンド(2300円)
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