すべての乗りを運転できる=フルビットとは限らない!?
日本における運転免許の制度は、長い歴史の中で何度も変更が加えられており、現在では15種類に細分化されています。
【画像】これが「憧れのフルビット免許」です!画像を見る!(10枚)
免許証の下部にある、免許の種類の欄を見てみると、普通自動車を表す「普通」や普通自動二輪車を表す「普自二」という文字、そして何も書かれていない空欄が並んでいます。
人によって欄の埋まり具合には個人差がありますが、「最強の免許証」として名高いのがフルビット免許。一度はその名を耳にしたことのある人も、多いのではないでしょうか。
最強の免許証と聞くと、ついつい全ての自動車を運転できる免許のことだと思ってしまいますが、全ての自動車を運転できる免許がフルビット免許という訳ではありません。
フルビット免許というのは、「免許の種類」の欄が全て埋められた免許のこと。ただしそれを作るのは、非常に困難です。
フルビット免許を目指す場合、気をつけなければいけないのが免許を取得する順番。例えば、普通免許を取得すれば普通車のほか、原付と小型特殊の運転が可能ですが、免許証の原付、小型特殊の欄が埋まる訳ではありません。
普通免許を持っている状態で原付や小型特殊の免許を取得することもできないため、これらの欄を埋めることは不可能。すなわち、フルビット免許を完成させるためには原付免許や小型特殊免許のような、いわゆる「下位の免許」から順番に取得していく必要があります。
下位の免許から取得するというルールを守れば、順番は数通り存在。例えば、原付や小型特殊の免許を取得した後に普通二輪、大型二輪、普通免許を取得します。その後は準中型、中型、大型と順番に取得し、最後に大型特殊とけん引を取得すれば一種免許はコンプリート。
続いて二種免許も普通二種、中型二種、大型二種、大型特殊二種、けん引二種と順番に取得していけばフルビット免許が完成します。
既に免許を持っている状態からのフルビット免許取得方法
既に普通免許や普通自動二輪免許を取得している場合、どのようにフルビット免許を取得すればよいのでしょうか。
一番効率的なのは、運転免許の一部取り消し、下位免許申請の制度を利用すること。運転免許の自主返納制度があることは広く知られていますが、一部取り消しや下位免許の申請が可能なことはあまり知られていません。
一部取り消しというのは、必要な種類の免許を引き続き所有しつつ、不要な種類の免許だけを返納できる制度。下位免許申請は、普通車の免許を返納しつつ、普通車免許があれば運転できる原付や小型特殊の免許を新たに申請することです。
例えば普通免許や普通自動二輪免許を持っている状態でフルビット免許を目指す場合、それらの免許を返納しつつ、下位免許である原付免許、小型特殊免許を取得することが最善の一手。そうすることで単純に免許を返納してからフルビット免許を目指すのとは違い、原付免許と小型特殊免許を取得する手間を省くことができます。
とはいえ、教習や免許の発行、更新の手数料を考えると、フルビット免許の取得には、200万円以上の費用がかかります。
二種免許の取得に3年以上の運転経歴、または1年以上の運転経歴と特例教習の修了が必要であることも考慮すると、フルビット免許の取得は大変難しいと言わざるを得ません。
また、フルビット免許を取得したあとに免許制度が変更され、区分が増えた場合はその欄が空欄となるため、フルビット免許ではなくなってしまいます。実際に準中型免許が新設されたタイミングで、フルビット免許ではなくなってしまった人もいるはず。
フルビット免許を取得する際には数々の困難がありますが、それでも免を目指したいという人は、是非チャレンジしてみてください。
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