来季2025年のF1世界選手権に参戦するドライバーを、まだひとりも確定させていないチームがふたつある。それはハースとアルピーヌだが、後者は来年のシートをまだ見つけていないすべてのドライバーからターゲットにされているため、チーム代表のブルーノ・ファミンは少なくともこの分野では非常に満足な状況に置かれている。
契約更新が確定しつつあると広く考えられているピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、エステバン・オコン(アルピーヌ)とのチーム内部での熾烈な戦いにおいて徐々に優位に立つようになっている。現在チームメイトのオコンはすでに年末にチームを離れることを発表しており、2025年のシートを確保するためにザウバー/アウディとハースの両方と交渉を行っている。
F1昇格を望むドゥーハン。これまで以上に準備は整ったと自信「1日ごと、セッションごとに真剣に取り組んでいる」
アルピーヌは、2年前にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)にしていたように、ジャック・ドゥーハンとの本格的なテストプログラムに投資している。
ピアストリについては、ローラン・ロッシおよび経営チームが大失態を犯したために、彼が契約を解除してマクラーレンに移籍するのを許すことになってしまったが、ファミンはドゥーハンが来年2台目のマシンに乗る候補となっていることを公然と認めている。
「もちろんジャック(・ドゥーハン)は我々の選択肢に入っているし、我々はできる限りの準備を彼のために行っている」ファミン。
「彼はかなり忙しいテストスケジュールをこなしており、我々はそれに満足している」と付け加えたうえで同氏は、「どのように進化するか見ることになる」と期待を抑えながらも、「彼はいくつかある可能性のひとつだが、可能性であることは確かだ」と認めた。
ウイリアムズが現在のローガン・サージェントのシートを空け、そこにカルロス・サインツを迎えるために動き始めたことを公にした瞬間から、アルピーヌとバルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)の交渉が加速したことがこの数週間で明らかになった。一方で、エンストンを拠点とするチームの売却に関するルノーと吉利(ジーリー)の交渉が決裂したため、周冠宇(キック・ザウバー)がFIA F2での3年間に所属していたチームとふたたび組む可能性は無視できるものになったようだ。
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