7月29日、大分県のオートポリスでENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第4戦『スーパー耐久レース in オートポリス』の公式予選が行われ、ST-Xクラスの1号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)が総合ポールポジションを獲得した。
7月8~9日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われた第3戦を終え、2週間のインターバルを挟んでシリーズ唯一の九州ラウンドを迎えた2023年のスーパー耐久。今回の第4戦では台数調整のためにST-1クラスとST-4クラスが“お休み”となるが、新たなエントリー車両も加わった7クラス41台が参戦する。
【順位結果】2023スーパー耐久第4戦オートポリス 公式予選
予選日となる29日(土)は朝から晴天に恵まれたオートポリス。スーパー耐久は午前中のフリー走行、ピットウォーク終了後、13時40分からドライコンディションのもと、A、Bドライバーの合算タイムで決勝グリッドが決まる公式予選セッションがスタートした。
GT3車両6台が争うST-Xクラスは、まず行われたジェントルマンが中心のAドライバー予選で昨年王者の鳥羽豊が駆る1号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3が1分50秒479というトップタイムを記録。総合トップでAドライバー予選を終えた1号車は、続くプロ中心のBドライバー予選でもステアリングを引き継いだ平木湧也が1分48秒383のトップタイムをマークし、両セッションを首位で終えた1号車が富士24時間以来となる今季2度目のポールポジションを獲得した。
ST-Xの2番手には鵜飼龍太/蒲生尚弥がアタッカーを努めた中升 ROOKIE AMG GT3、3番手には永井宏明/小高一斗が予選を走行し、ブリヂストンタイヤへのマッチングが進むDENSO LEXUS RC F GT3がつけている。
GT4マシンが参加するST-Zクラスは、KOTA RACINGのエントリー取り消しにより8台での争いに。予選では885号車シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVOのHIRO HAYASHIがAドライバー予選で1分57秒239というトップタイムをマークすると、続くBドライバー予選でも平中克幸が1分56秒230を記録し、こちらも両セッション首位という文句なしの結果で885号車がクラスポールポジションに輝いた。
この第4戦から2台のホンダ・シビック・タイプR TCRがエントリーしたST-TCRクラスは、新型となるFL5型を投入した97号車Racer HFDP CIVICが遠藤光博と三井優介のアタックによりクラスポールポジションを獲得。Bドライバー予選で1分56秒041を記録した三井は、これまでのST-TCRクラスのコースレコードを0.847秒更新する速さを披露した。
スーパー耐久機構が認めた開発車両が参戦するST-Qクラスでは、28号車ORC ROOKIE GR86 CNF conceptが総合22番手でクラストップに。ST-Qの2番手にはTeam HRCが投入する271号車CIVIC TYPE R CNF-Rが入り、MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptが総合28番手、ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptが総合29番手となっている。
なお、今戦からST-Qクラスに参戦を開始した12号車MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF conceptは、27日(木)のスポーツ走行でクラッシュを喫してしまった影響で予選に出走できず、決勝に向けた修復作業が進行中だ。
ミツビシ・ランサーエボリューション、トヨタGRヤリス、FL5型ホンダ・シビック・タイプRの3車種が争うST-2クラスは、Aドライバー予選で6号車新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10の冨桝朋広がトップで終えると、Bドライバー予選でも菊地靖がクラス首位のタイムを記録した6号車が今季3度目のクラスポールポジションを獲得した。
ニッサン・フェアレディZとレクサスRC350がエントリーするST-3クラスは、A、Bドライバー予選をともにトップで終えた38号車ヒグチロジスティクスサービス RC350 TWSが今季初ポールポジションを獲得。2番手にも僚友の39号車エアバスター WINMAX RC350 TWSが続き、3番手には16号車岡部自動車フェアレディZ34がつける結果になっている。
今戦は10台が参加するST-5クラスは、A、Bドライバー予選ともにトップタイムを記録した88号車村上モータースMAZDAロードスターが開幕戦以来、今季2度目のポールポジションに輝いた。2番手に72号車OHLINS Roadster NATS、3番手に65号車odula TONE 制動屋ロードスターが続き、マツダ・ロードスター勢がトップ3を独占。17号車DIXCELアラゴスタNOPROデミオが4番手となった。
2023スーパー耐久第4戦『スーパー耐久レース in オートポリス』の決勝は、30日11時から全クラス参加の5時間耐久レースがスタートする予定だ。
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