現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 1億円超えは確実か!? トヨタ「2000GT」ホワイトボディ輝く個体が中古車市場に見参! 337台中の1台とは

ここから本文です

1億円超えは確実か!? トヨタ「2000GT」ホワイトボディ輝く個体が中古車市場に見参! 337台中の1台とは

掲載 6
1億円超えは確実か!? トヨタ「2000GT」ホワイトボディ輝く個体が中古車市場に見参! 337台中の1台とは

■日本車のイメージをくつがえしたトヨタ「2000GT」

「日本を代表する名車」を10台挙げたとき、トヨタ「2000GT」はまず間違いなくそこに名を連ねる1台です。
 
 そんな2000GTが中古車市場に登場して話題となっていますが、いったいどのようなモデルであったのでしょうか。

【画像】1億円超えは必至? 内外装が超絶キレイなトヨタ「2000GT」を画像で見る(27枚)

 1967年から1970年にかけて生産・販売された2000GTは、それまでのトヨタ、そして日本車のイメージを大きくくつがえす流麗なボディラインと、ワールドクラスのパフォーマンスによって、世界に大きな衝撃を与えました。

 高度経済成長期のまっただなかにあった1960年代の日本は、国民の多くがクルマを持つようになったことに加え、アメリカをはじめとする海外市場へと日本車が積極的に輸出されるようになっていました。

 一方、その当時の日本車はコンパクトで経済的な実用車が中心であり、欧米の自動車メーカーのようなスポーツカーやグランドツーリングカーはほとんどラインナップされていませんでした。

 スポーツカーやグランドツーリングカーは、多くの販売台数が期待できるものではありませんが、ブランドのイメージリーダーとして重要な役割を果たします。

 当時のトヨタには「スポーツ800」という小型のスポーツカーがラインナップされていました。

 しかし、800ccの2気筒エンジンは世界の基準から見るとあまりに小さかったことから、2000ccクラスのエンジンを持つスポーツカーの開発が求められました。

 そうした背景からはじまった2000GTの開発ですが、設計や生産の一部をヤマハが担当することになります。

 ヤマハは1959年にヤマハ技術研究所を設立し、スポーツカーなどの開発に挑戦していましたが、経営難などから1962年に解散してしまっていました。

 その後ヤマハ技術研究所は、日産との業務提携によってスポーツカーの開発を進めていましたが、それもほどなくして終了しています。

 一方のトヨタは、かつてないハイパフォーマンススポーツカーの開発・生産に不安を抱えており、ノウハウを持っていたヤマハの力を得るべく、トヨタとヤマハの業務提携が実現することになりました。

 2000GTの大きな特徴のひとつとして、ウォールナットやローズウッドといった木材を活かした質の高い内装が挙げられます。

 これは、ピアノなどの楽器製造を源流に持つ、ヤマハの木工技術の高さによって実現したものといわれています。
 
 そうして完成した2000GTは、ロングノーズ・ショートデッキという当時のスポーツカーらしいプロポーションと豪華な内装を持ち、さらには220km/hという、2リッタークラスのスポーツカーとしては当時世界最高クラスのパフォーマンスを持つモデルとなりました。

 発売当時の価格は238万円であり、現在の物価に換算すると2000万円クラスの高級スポーツカーです。

 しかし、それほど高額な価格設定でありながらも2000GTの生産コストに見合うことはなかったといわれています。

■1億円超え必至!2000GTが中古車市場に登場

 総生産台数がわずか337台とされている2000GTは、クラシックカー・オークションなどに登場すると、日本車のなかではトップクラスの価格で取引されることが珍しくありません。

 近年では、2020年に「ソーラーレッド」に彩られた希少な左ハンドルの個体が91万2500ドル(約1億2775万円)で落札されており、それ以外にもオークションに登場した個体のほとんどが1億円前後の価格で取引されています。

 とはいえ、2000GTは現存する個体のほとんどが国内外のミュージアムやコレクターによって所有されているため、通常の中古車市場に登場することはほとんどありません。

 ただ、2022年11月17日現在、国内外の名車を多く取り扱う「ガレージカレント」にて、「ペガサスホワイト」に輝く2000GTが販売されており、SNSを中心に話題を集めています。

 1968年式の前期型というこの個体は、10万kmを超える走行距離となっているものの、機関系はしっかりと整備されているようです。

 また、内外装のコンディションは非常に良好のようで、ボディはもちろん、内装のウッド部分やレザーシートにもキズやクラック、ヤレなどは見当たりません。

 まさに「ミュージアム・コンディション」といえるほどの個体ですが、それだけに価格もクラシックカー・オークションレベルの1億円超えは必至となっているようです。

 ただ、中古車市場に流通することがほとんどないモデルであるだけに、手に入れたいと思うユーザーにとっては千載一遇のチャンスといえます。

※ ※ ※

 昨今のクラシックカー相場を見ると、現存する希少車の価格は年々高騰しており、日本を代表する名車のひとつである2000GTの相場も、今後さらに上昇することが確実視されています。

 そう考えると、いまが2000GTを手頃に手に入れられるチャンスといえるかもしれません。

こんな記事も読まれています

日産“新型”「高級ノート」初公開! 迫力顔&上質内装の「小さな高級車」! オシャグリーンも超カッコイイ「オーラ」に販売店でも反響集まる
日産“新型”「高級ノート」初公開! 迫力顔&上質内装の「小さな高級車」! オシャグリーンも超カッコイイ「オーラ」に販売店でも反響集まる
くるまのニュース
知っていると自慢できるカーエアコンの上手な使い方
知っていると自慢できるカーエアコンの上手な使い方
ベストカーWeb
往年のライトウエイト・スポーツらしさを再現したマツダ MX-5 ミアータ[driver 1989年3-20号より]
往年のライトウエイト・スポーツらしさを再現したマツダ MX-5 ミアータ[driver 1989年3-20号より]
driver@web
マクラーレン代表、フェルスタッペン&ノリス接触の原因は“3年前”にあると指摘「マックスを厳しく罰して来なかったから」
マクラーレン代表、フェルスタッペン&ノリス接触の原因は“3年前”にあると指摘「マックスを厳しく罰して来なかったから」
motorsport.com 日本版
ポーランド過去最大のポルシェ・パーティー! 200台超の空冷ポルシェと3,500人のファンがルフトカルトに集結
ポーランド過去最大のポルシェ・パーティー! 200台超の空冷ポルシェと3,500人のファンがルフトカルトに集結
LE VOLANT CARSMEET WEB
型式指定認証不正で新車販売現場は混乱する……と思ったらそうでもない! コロナ禍以降の「長納期慣れ」で消費者は意外にも冷静だった
型式指定認証不正で新車販売現場は混乱する……と思ったらそうでもない! コロナ禍以降の「長納期慣れ」で消費者は意外にも冷静だった
WEB CARTOP
なんならクルマを買ってから1度も見てないなんて人も! 使ってなくてもスペアタイヤは「交換」する必要あり
なんならクルマを買ってから1度も見てないなんて人も! 使ってなくてもスペアタイヤは「交換」する必要あり
WEB CARTOP
フェラーリの新型ハイパーカー出現! モコモコ膨らむ偽装の下にあるのは「なめらかボディ」?
フェラーリの新型ハイパーカー出現! モコモコ膨らむ偽装の下にあるのは「なめらかボディ」?
レスポンス
ポルシェ、80歳を迎えた伝説の元ワークスドライバー、ルディ・リンスを祝福!
ポルシェ、80歳を迎えた伝説の元ワークスドライバー、ルディ・リンスを祝福!
LE VOLANT CARSMEET WEB
小松礼雄代表率いるハースF1、レッドブルのペレスを抑えるなど大量12ポイント獲得「抑え込める自信はなかったけど、戦う価値はあった」
小松礼雄代表率いるハースF1、レッドブルのペレスを抑えるなど大量12ポイント獲得「抑え込める自信はなかったけど、戦う価値はあった」
motorsport.com 日本版
【ロングセラーモデルが新型に】 ホンダ・フリード 「エアー」/「クロスター」 福祉車両も同時発表
【ロングセラーモデルが新型に】 ホンダ・フリード 「エアー」/「クロスター」 福祉車両も同時発表
AUTOCAR JAPAN
フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」
フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」
motorsport.com 日本版
ランド・ノリス、フェルスタッペンとの接触に憤慨「今日の彼は”やりすぎな日”だった……必死になりすぎているように見えたよ」
ランド・ノリス、フェルスタッペンとの接触に憤慨「今日の彼は”やりすぎな日”だった……必死になりすぎているように見えたよ」
motorsport.com 日本版
現代における「世界一価値の高いファミリーカー」を追求した新型ホンダ・フリードが発売
現代における「世界一価値の高いファミリーカー」を追求した新型ホンダ・フリードが発売
カー・アンド・ドライバー
レッドブルF1重鎮、フェルスタッペンとノリスのトップ2激突は「完全に不必要」チーム自ら招いたピンチとも示唆
レッドブルF1重鎮、フェルスタッペンとノリスのトップ2激突は「完全に不必要」チーム自ら招いたピンチとも示唆
motorsport.com 日本版
“昼の高速バス”の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
“昼の高速バス”の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
Merkmal
”接触エンド”は回避できたかも? レッドブルF1、ノリスへのペナルティ付与の可能性をフェルスタッペンに伝えず「我々にも落ち度がある」
”接触エンド”は回避できたかも? レッドブルF1、ノリスへのペナルティ付与の可能性をフェルスタッペンに伝えず「我々にも落ち度がある」
motorsport.com 日本版
新東名の開通遅れの原因「最難関トンネル」どこまで進んだ? 「見るからにヤバイ山」 準備中の巻き返し策とは?
新東名の開通遅れの原因「最難関トンネル」どこまで進んだ? 「見るからにヤバイ山」 準備中の巻き返し策とは?
乗りものニュース

みんなのコメント

6件
  • 車の話でホワイトボディと言われたら、
    未塗装のドンガラボディの事かと思いましたよ。
  • もうすぐガソリンがなくなる噂が出てるけどこの手の車は博物館行きかね?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1640.03258.0万円

中古車を検索
GTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1640.03258.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村