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4WDターボはランエボ&インプSTIだけじゃない! [マツダスピードアテンザ]は熱かった!!!

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4WDターボはランエボ&インプSTIだけじゃない! [マツダスピードアテンザ]は熱かった!!!

 かつてマツダにも直噴ターボエンジンを搭載した4WD仕様の熱いセダンがあったのをご存じだろうか? 今回はそのマツダスピードアテンザをクローズアップしてみた。

文:ベストカーWeb編集部/写真:マツダ

4WDターボはランエボ&インプSTIだけじゃない! [マツダスピードアテンザ]は熱かった!!!

■かつて存在したマツダ製4WDターボセダン!

マツダスピードアテンザ。ノーマルのアテンザとは開口部の大きいフロントバンパーやグリルの造形が大きく違う

 時はランエボIXと2代目インプレッサWRX STI(GDB型)が激しく争い、そしてその上にレガシィB4が位置する国産4WDターボ勢モデルに、マツダが割って入ったことがあった。それが初代アテンザに設定されていたマツダスピードアテンザだ。

 ちなみに2002年5月に登場した初代アテンザだが、開発総合主査を務めたのはのちのマツダ会長にも就任した金井誠太氏であることはよく知られている。

マツダスピードアテンザのコンセプトモデル。市販車とは雰囲気がまるで違っている

 で、2004年のパリサロンにコンセプトモデルの「マツダ6 MPS」を出展し、その日本仕様として「マツダスピードアテンザ」を翌2005年1月の東京オートサロンに参考出展していた。

最高出力272ps、最大トルク38.7kgmを発揮した直噴2.3L直4ターボを搭載していた

 同年6月に実施された初代アテンザのマイチェン時に追加設定されたのがその量産モデルとなるマツダスピードアテンザ。アテンザセダンに直4、2.3L直噴DISI(Direct Injection Spark Ignition)ターボを搭載する4WDモデルで、最高出力272ps、最大トルク38.7kgmというなかなかに強力なスペックを誇っていた。

 4WDは電子制御アクティブトルクコントロールカップリング式で、サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン式で、リアがマルチリンク式。トランスミッションは6MTのみの設定という硬派なモデルだったのだ。



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■当時の新車価格は300万円ちょっと

トランクスポイラーを装着し、左右2本出しのマフラーも精悍な印象だ

 マツダスピードアテンザのボディサイズは全長4760×全幅1780×全高1430mm、ホイールベース2675mm。サイズ的には4代目レガシィのセダンモデルであるB4に近いものだった。

 しかも新車価格が当時、302万4000円という今ではちょっと考えられない安さだった。まあ、直接のライバルだったレガシィB4 2.0GTスペックBも309万円とかなりコスパは高かったのだが。

 実際に当時、撮影で広報車を運転したことのある担当は、コーナリングしている最中にアクセルを踏み込んでいってもアンダーステアにはならなかったことをよく覚えている。おそらくは後輪側にトルクを配分した4WD制御によるものだったのだろう。

 エンジンは直噴ターボのためか、ターボラグは非常に少なく大排気量のNAエンジンに近いフィーリングだった。

マツダスピードアテンザのハンドリングは当時のマツダ車らしく軽快なものだった

 このクラスのスポーツセダンとしては意外なほど足が締められておらず、適度に快適なしなやかさをキープしていたのも印象的。また、車重は1500kgを超えるセダンながらハンドリング自体は軽快なもので、ハンドルを切り込んでいくとノーズがスッと向きを変えていく回頭性のよさも兼ね備えたモデルだった。

マツダスピードアテンザのインパネ。ブラック基調でスポーティな印象。ミッションは6MTのみの設定だった

 方向性としては当時のドイツ製スポーツセダンに近いところを狙っていたように思う。外観も中身もほどほどのスポーティさだけど、かなりその実力は高いという通好みのモデルだった。

 その後、マツダスピードアテンザは2代目以降、市販されることはなかった(2008年に2代目のマツダスピードアテンザコンセプトモデルがオートサロンには出展されていた)。継続設定されていれば貴重な4WDターボセダンだったのだが、惜しい……。

【画像ギャラリー】かつての4WDターボセダン、マツダスピードアテンザは熱いスポーツモデルだった!(24枚)

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みんなのコメント

17件
  • hay********
    同じエンジンでFFという、マツダスピードアクセラというとんでもないのもありましたね。
  • 秋元真冬
    ランエボ、インプSTIとアテンザとの大きな違いはWRCに参戦か否かです
    いくらヨイショしてもこの違いは大きい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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