より日常シーンで使いやすいモデルに進化
トヨタは、プラグインハイブリッド車(PHV)の「プリウスPHV」を一部改良して発売した。改良では乗車定員を従来の4人から5人に増やし、ゆとりのある車内空間を作り上げている。メーカー完成特装車ウェブキャブにもベース車と同様の改良を施した。
そのほか、クルマに蓄えた電気を住宅に供給する仕組み「V2H(Vehicle to Home)」を備えた。これは災害などによって停電が起きた際などに、プリウスPHVを蓄電池として住宅に給電できる仕組み。オプション設定のV2Hを急速充電インレットに装備し、別売りのV2H機器と接続すれば、プリウスPHVの駆動用バッテリーに蓄えた電力を家庭用電力として利用可能となる。
また、逆に住宅の太陽光発電などで生じた余剰電力を車両の駆動用バッテリーに蓄電することもできるため、電力需要の平準化に効果があると期待されている。さらに充電時間も通常の200V用充電ケーブルを使った場合と比べ、約1時間半と大幅に短縮できることも特徴だ。
加えて安全、安心装備も拡充した。駐車場から後退する際に、左右後方から接近してくる車両を検知し、注意喚起する「リアクロストラフィックアラート」や、車両を上から見たような映像をナビゲーション画面に表示する「パノラミックビューモニター」を新たに設定している。
加えてSグレードを除く全車を対象に、アクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる不意の衝突を緩和し、被害の軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー」の設定を拡大している。
専用通信機DCMも全車に標準搭載した。遠隔で走行アドバイスや車両診断を受けられる「eケアサービス」や「LINEマイカーアカウント」などさまざまなコネクテッドサービスが利用可能だ。
トヨタではプリウスPHVを人と車と自然が共生する社会を目指す、持続可能な社会の実現に貢献するための「トヨタ環境チャレンジ2050」基幹車種と位置付けている。
価格(税込み)は317万8440円~426万6000円。ウェブキャブは335万3400円~383万6160円。
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