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あまりの格好良さに日本への導入も期待したい! レクサスがオフ感満載の新型「GX」を世界初公開

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あまりの格好良さに日本への導入も期待したい! レクサスがオフ感満載の新型「GX」を世界初公開

 この記事をまとめると

■レクサスから新型「GX」が発表された

レクサスのイメージリーダー「LC」が一部改良で走りをアップグレード! マットホワイトの「白銀」ボディカラーが映える特別仕様車「EDGE」を60台限定販売

■「GX」はランドクルーザープラドのレクサス版として海外で展開されているモデル

■最新機能などを多く採用しているほか、OVER TRAIL仕様という新モデルも追加

 野性味溢れるレクサスの最新ヨンクが登場!

 先日、レクサスから最新のコンパクトSUV「LBX」が発表され大きな話題となったが、まだまだレクサスは止まらない。今回紹介するのはフラッグシップSUV「LX」と「RX」の中間に位置する「GX」だ。

 GXと聞いてピンとくる人はそう多くないのではないだろうか。それもそのはず。なぜならこのモデルはそもそも日本では展開されていない、海外専売モデルだからだ。

 なお、LXがランドクルーザーがベースとなっているように、先代までのGXの場合はランドクルーザープラドがベースとなっているのが特徴となる。

 今回発表されたGXは、まだプラドも発表されていない段階での新型でもあるので、まったく新しい1台といってもいいかもしれない。では、詳細を見ていこう。

 まず、今回のGXは「ザ・プレミアム・オフローダー」というコンセプトのもと作り上げられているのが特徴。プラットフォームは、2002年から使われていたものから一新した「GA-Fプラットフォーム」とし、LXと共通とした。よって同車はラダーフレームを採用する本格オフロードマシンというわけだ。ありとあらゆる道でも確実かつ快適にクルマを走らせることができる圧倒的な信頼性と、レクサスならではのプレミアム感を両立している仕立てだ。

 走りを支える要となるエンジンだが、今回のGXに用意されたのは「3.5リッターV6ツインターボ」と「2.4リッター直4ハイブリッド」となる。

 前者には、10速ATが組み合わされており、このミッションは発進時以外にはロックアップクラッチが作動する仕組みとなっているので、よりダイレクトなフィーリングを得ることが可能となっている。先代モデルは6速ATだったということもあり、より細かい制御が可能になっているほか、燃費などの向上にも一役買っている。

 エンジンはクラストップクラスの牽引性能を誇っており、3600kgまで牽引可能というスペックを誇っている。悪路でスタックしたクルマの救出はもちろん、キャンピングトレーラーの牽引も楽々こなす数値だ。また、トレーラースウェイコントロールを備えており、4輪にブレーキをかけながら車両のふらつきを抑える制御も行われる。

 後者は、ボディオンフレームのレクサス車では初となるハイブリッド仕様だ。エンジンは2.4リッターの直4となり、ミッションは8速ATとなる。モーターと湿式クラッチが一体となったユニットを組み合わせている。各ユニットは元々高い信頼性と堅牢性を持つものとして同社で使われていたので、ハイブリッドでありながらも圧倒的な信頼性を持ち、「どこへでも行けて帰ってこれる」というランドクルーザー譲りの信頼性を担保している。

 サスペンションは信頼性の高い構造を採用。フロントはハイマウントダブルウィッシュボーンとし、安定した車両姿勢を保つことに貢献。リヤは4リンクリジットサスペンションだ。こちらも車両安定性を高めるためにフロント同様徹底的に煮詰めたセッティングとなっている。そのほか、伸縮独立バルブやFCD(フリクションコントロールデバイス)などを導入し、車両のコンセプトに相応しい剛性と乗り心地も確保されている。

 GXを語る上で、ボディ剛性も忘れてはならない要素だ。今回は、乗り心地や車両姿勢といったあらゆるシーンでも安定したパフォーマンスを発揮するために、ドアの開口部やロッカー下端にスポット溶接の打点を増やしたほか、板金合わせ部やフロアなどには構造用接着剤を使用し、ボディ剛性の向上を図っている。そのほか、ラジエターサポート上部にクロスブレースを追加したり、リインホースの追加、各メンバーやホイールハウスなどにはブレースを追加してより堅牢なボディへと仕立てている。

 先述したように、GXはランドクルーザープラドの血統を汲むモデルとなっているので、悪路走破性も抜群にいい。今回の新型GXも、プロのラリードライバーからのフィードバックはもちろん、砂漠地帯や岩石路などなどありとあらゆる悪路での走破性も徹底的に煮詰められている。

 例えば、従来のGXと比較してアプローチアングルは5度立たせていたり、フロントオーバーハングを20mm短くするなど、たった数センチの単位でも、悪路走行時で有利に働くよう調整しているほか、サスペンションの減衰、悪路走行時のキックバックを低減する最新の電動パワーステアリングシステム、LEXUSE-KDSS(Electronic-Kinetic Dynamic Suspension System)という新型サスペンションなど多くの装備が満載だ。このLEXUS E-KDSSというシステムは、レクサス初採用の装備で、前後の電動式スタビライザーを独立で制御して、あらゆる路面で前後輪を効率よく制御するシステムとなっている。とくに、岩石路やモーグル路で威力を発揮するシステムだ。悪路走行時に役立つクロールコントロールも備えているので、スタックからの脱出性能も高い。

 悪路走行時に大切なアクセルやブレーキのON/OFFに対する制御も緻密に行えるよう調整されているのもポイントで、さらにダウンヒルアシストコントロールという機能もある。オフロードマシンに欠かせない走行支援モードとして、「オート/ダート/スノー/マッド/ディープスノー/ロック」も用意される。GXで走れない路面はないと訴えかけてくるような、そんな装備と言えよう。

 野性味あふれるGXではあるが、レクサスブランドらしい一面として高い静粛性を持つのも自慢のポイント。今回の新型は、ラダーフレーム車でありながらも、路面からの入力を低減するためにボディとフレームを繋ぐキャップマウントの特性を最適化。また、エンジンノイズを低減するためにダッシュボードにダッシュインナーサイレンサーを導入。ノイズが入ってくる穴を徹底的に塞ぐ取り組みもしているほか、発泡剤や吸遮音材も最適な場所に配置し、ガラスにはアコースティックガラスを導入。風切り音も低減している。クルマのキャラクターとは真逆の快適な車内環境が自慢だ。

 インテリアはレクサスらしさとオフロードでの使いやすさを両立

 そんなインテリアは「HIGH END × PROFESSIONAL」をデザインキーワードとし、機能的な美しさや使いやすさはもちろん、アウトドアライフスタイルを提供するような仕立てとしている。

 操作系は使い勝手に優れるよう、ドライバーが直感的に操作できる配置としている。インパネは上面を基準に水平かつ垂直とし、レクサス初の合成皮革で縁取ったセンターディスプレイは低く配置して、視認性の良さも追求しつつ、悪路走行時にドライバーが車両姿勢を把握しやすいよう配慮。この辺りはランドクルーザーやLX譲りのデザインでもある。なお、センターディスプレイは14インチとかなり大型なモノを導入している。

 フロントシートは悪路走行時における頭部の揺れを低減する専用シートを装備。デザインも、GX専用となっている。

 リヤシートはキャプテンシート仕様とベンチシート仕様を選べる。3列目シートも用意される。この3列目シートは左右独立の操作が可能なほか、電動折り畳み機構もオプションで設定される。これにより荷室容量の調整も容易となる仕組みだ。ちなみに、後述するOVER TRAIL仕様は5人乗りのみの設定だ。

 レクサスのクルマである以上、「人間中心」という思想をもとに上質でモダンな空間として仕上げているのも注目ポイントとなる。

もはや現代の新車では当たり前の装備ではあるが、先進安全装備の「Lexus Safety System」もしっかり備わっているので普段使いも安心だ。 

 エクステリアのデザインは、見てのように直線的かつ角張った野性味あふれる無骨なスタイルが特徴で、いままでのレクサスらしくない雰囲気となっている。

 しかし、レクサスの象徴でもあるスピンドルグリルやスピンドルボディはしっかりと受け継がれており、オフローダーらしいプロテクター形状も新たに取り入れ、それらと上手く融合させている。

 また、悪路走破時にボディを石や草木から守るためのプロテクターも各所に採用しているので、本気で走ることもこのGXであれば容易い。フロントバンパーのサイドにはサブラジエターも装備しているので、冷却機能を持たせつつもデザインのバランスが破綻しないような仕立てとしているのもレクサスらしいポイント。前方の視界を稼ぐためにボンネットフードを低くデザインしている配慮も新型GXの見所だ。

 ちなみに、14インチの大型モニターでは車両周辺を4つのカメラで確認して、死角を確認できるようになっている以外に、アンダーフロアビューを利用すれば車両の下や前輪の位置も確認可能となる。

 それと、この角張ったデザインは、車両感覚を掴みやすくするための機能も兼ね備えているので、オフロード走行時の安心感をより高いものとしているのも特徴だ。

 リヤには、レクサスの新たなアイコンとして新型車に順次導入されている一文字リヤコンビネーションランプと「LEXUS」ロゴをGXでも採用。リヤコンビネーションランプも、ただ配置しているのではく、車両の高めの位置へ置くことによって、林道や見通しの悪い場所で、隊列走行をしているときに周囲へ自車の存在をアピールするのに役立つ仕組みとなっている。こういった細かい配慮の数々が、GXがただのSUVでないことを我々へアピールしてくる。

 そして、今回のGXにはOVER TRAIL仕様というものが用意される。

 このモデルは、「自然を理解し、楽しみ、守っていくアウトドア体験をお届けしたい」というレクサスのカーボンニュートラル社会へ向けた想いを詰め込んだモデル。カジュアルなアウトドアシーンから、オフロード、アクセスが困難なオーバーライティングまでを楽しむユーザーへ向けたもので、OVER TRAIL専用装備を用意したモデルだ。

 例えば、標準のGXに対して20mmワイドとなったトレッドやブラックのアーチモールの採用、フロントとリヤのバンパーにはコーナーの下端を切り上げ、より悪路に強い仕様にしているほか、ブラックのアウターミラーカバー、アウトサイドドアハンドル、別体のセンタープロテクションを設けていたりと、専用装備を多く採用し、より本格的な悪路仕様へ仕立てられているのが特徴だ。

 タイヤも、専用開発の265/70R18のオールテレーンタイヤを装備する。このタイヤは、街乗りから悪路走破性まで高いポテンシャルを持ちつつ、サイドウォールは空力を意識した形状を導入している。

 エクステリアカラーはオフロードイメージを掻き立てるメタル系が7色、今回新たに設定されるよりオフロード感の強いOVER TRAILというモデルには新開発のカラーである「ムーンデザート」をはじめとした全6色の展開となる。

 インテリアは3色設定しており、OVER TRAILでは2色のラインアップだ。ドアトリムなどには角度によって表皮の見え方が異なる工夫もされている。センターコンソールには木炭のような艶の美しさを表現した「艶炭」を採用していたりもする。

 フラッグシップであるLXをも凌駕するほどの最新装備と最先端のデザインを詰め込んだ待望のGXは、2023年末から世界へ順次展開するとしている。日本での展開はまだアナウンスされていないが、先月発表されたLMが日本にもやってくるという発表もあったばかりなので、大いに期待できるのではないだろうか。むしろ、ここまで発表しておいて国内導入がないことの方が不自然かもしれない。

 レクサスGXの今後の動きに注目だ。

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