フォルクスワーゲンの「ディーゼルゲート事件」は、排ガス基準や燃費表示の厳格化をもたらした。現行NEDCモードより燃費表示が厳しくなる世界基準(とはいえアメリカは離脱して独自のEPA基準を使用)である「WLTP」が、今秋から欧州でも、そして日本でも導入される。燃費やCO2排出に厳しい目が向けられやすい時期だが、果敢にスポーツカーのニューモデル、追加モデルをパリサロンで発信し続けていたのは、ドイツの自動車メーカーだ。
次のロサンゼルスモーターショーで次世代モデルへフルモデルチェンジする予定のポルシェ911。パリサロンでは、現行991世代のおそらく最後の花道として「911スピードスター」のコンセプトを発表し、2019年の生産と市販化をアナウンスした。ステージ上にあったプロトタイプの両隣には、356世代と930世代の同じくスピードスターが置かれたのは印象的な演出だった。
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ポルシェは2018年を通じ、「スポーツカーの70周年」と銘打って様々なイベントを開いてきたが、今回の演出もその一環だろう。なお、「創業70周年」としないのは、ポルシェ博士のそれ以前のキャリアや功績に配慮して言葉を選んだのがうかがえる。
さて、フロントスクリーンをノーマルよりさらに切り詰めたスピードスターは、運動性能のさらなる向上を狙ったモデルだ。これまで356、930、964、997各世代の生産末期に作られており、それぞれ世代内でほぼ最強といえる自然吸気フラット6を積んできた。つまりスピードスターとは、純粋なスポーツカーとしての原点回帰を狙った特別なモデルなのだ。
今回発表された991スピードスターは、911 GT3のシャシーをベースに500ps以上のフラット6の搭載を予定。ちなみに同じくパリサロンで2010年に発表された先代997スピードスターは911 GTSのエンジンだった。
また991スピードスターは、ダブルバブルのトノーカバーや砲弾型ドアミラーを含む「ヘリテージデザインパッケージ」の初採用モデルだ。フェラーリの新しい限定モデルシリーズ「イコーナ」といい、スーパーカーの世界にもネオ・レトロの波が押し寄せていることがうかがえる。
トヨタ スープラとコンポーネンツ共有することで注目のBMW Z4は、すでに夏のペブルビーチ・コンクール・デレガンス(アメリカ)で姿を見せていたものの、今回が広く一般観衆前でのお披露目となった。トヨタがスープラ市販版の発表を見送ったため、ソロでのワールドプレミアとなったので余計に注目を集めた。
フロントバンパー両脇のエアダムからフロントホイールとエンジンルームを冷却し、さらにはボディサイドのキャラクターラインを作り出す、そんなアクの強いデザインは賛否両論であるが、スポイラー一体型のトランクリッドといい、空力的には優れるのだろう。慣れの問題かもしれない。
インテリアは、同時に発表された新型3シリーズと酷似している。フルデジタルのメーターパネルやセンターコンソール・ディスプレイ、お馴染みの「iDriveコントローラー」などは、ほぼ同じデザインだ。
今回展示されたのは「M40i」、つまりM社が手がけたパフォーマンスバージョンだ。搭載するBMW伝統のストレート6は340psを発揮する。そのほか、エントリーモデルに2.0リッター直列4気筒ツインターボ(197ps)の「sDrive20i」を用意。両グレードの中間を埋めるミドルグレードは、2.0リッター直列4気筒ツインターボでもチューンの異なる258ps仕様の「sDrive30i」だ。
これらエンジンは3つの走行モード(コンフォート/スポーツ/スポーツ+)に応じて出力特性などが変化する。また、ドイツ車が近年得意とするアダプティブ・サスペンションはM40iに標準装備されるようだ。
BMWはさらに、今年のル・マン24時間レースの際にプロトタイプを発表した新型「8シリーズ」の市販モデルも展示した。4.84mの全長にわずか1.34mの全高という、堂々たるクーペ。初代モデル(E31)が1999年に生産終了して以来、じつに約20年のブランクを経て、来年からハイエンド・クーペとして復活する。
ちなみに、初代は1989年に発表された。リトラクタブルヘッドランプやV12気筒エンジンを採用した、流麗なクーペだった。
今回の新型8シリーズは「G15」のコード名が与えられ、いずれ追加されるはずのカブリオレには「G14」が与えられる。グレードは、3.0リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジン(320ps)搭載のM840dと、4.4リッターV型8気筒ツインターボ(530ps)搭載のM850i。欧州での価格は前者が9万9700ユーロから、後者はM社が手がけた「Mパフォーマンス仕様」で、12万4750ユーロと発表されている。
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