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ロールス・ロイス・カリナン 撮りおろし画像でポイントおさらい 後編

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ロールス・ロイス・カリナン 撮りおろし画像でポイントおさらい 後編

デザイン

カリナンの特徴的な長さの理由は「3ボックス」レイアウトにある。この古典的SUVが持つバッスルバックはカリナンのスタイルを向上させるとともに、荷室の使いやすさにも貢献している。上方と下方に別れて開くテールゲートも荷物の積み下ろしがしやすいだろう。

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カリナンのスタイリングはとても直立的でフォーマルだ。ロールスはこのスタイルが「日常的な」より明るい塗装やカジュアルなインテリアにもマッチするようデザインするのに苦労しただろう。

デザイナーのジャイルズ・テイラーはいう。「他のロールス・ロイス車では、オーナーとクルマの関わりは目的地に到着したら終わりです。しかし、カリナンはオフロードやビーチに行ったり、より実用的で日常的なクルマなのです」

特徴的なデザイン

カリナンの全高、窓と金属部分の比率、短めのオーバーハングの組み合わせにより、実際よりややコンパクトに見える。舳先のような形のボンネットは伝統的なハンドポリッシュのステンレス製グリルの上に置かれる。

ライトやインテークはサルーンよりもボディの深いところに配置されている。またクルマ全体としては力強い垂直または水平のラインで構成され、このクルマの実力を強調している。Bピラー後部でのルーフラインの落ち込みはスポーティさの象徴だ。

ロールスはカリナンを3ボックスSUVと読んでいる。これは1930年代のロールス・ロイス製サルーンの特徴であった「Dバック」を再現したものだ。

ジャイルズ・テイラーはこのカリナンをデザインする上での新アーキテクチャの柔軟性に言及した。「これにより、ホイールやルーフの位置を好きなように設定できました」

内装は

カリナンの内装はいつも通りのロールスの保守的かつ直感的な操作を追求したスタイルとクオリティだ。ロールスは以前からスイッチ、スクリーン、ダイヤルなどを過剰に配置することによる情報過多を避けてきた。

表皮にはライカ製カメラと同じような耐久性のある「ボックスグレイン」レザーが使われている。

エンジン始動

鍵またはドアハンドルに触れることによって解錠すると、ボディは乗降性向上のため40mm低められる。そして後ろのコーチドアを閉めスターターボタンを押すと再び上昇する。内側はSUVらしいフラットなフロアで構成される。

シンプルさを追求しているとはいえ、4つのカメラによる視界確保や、ナイトビジョン、ヘッドアップディスプレイ、wi-fiホットスポットなどの装備が追加されている。

トップトランク

もちろんテールゲートは電動だ。そして「レクリエーション・モジュール」と呼ばれる棚が設けられている。クロケットやドローンなど、アクティビティに使う道具を載せることができる。

このデモカーにはビューイング・スイートと呼ばれる装備が追加されていた。ふたつの快適な折りたたみ椅子と小さなテーブルだ。

これはアウトドアでのカクテルを想定したもので、ロールス・ロイスはオーナーのライフスタイルに寄り添う装備を準備している。

発売時期

2018年後半に本格的な生産が開始され、クリスマス前には発売される。このカリナンのためにロールス・ロイスはふたつの生産工場を再構成した。

ミュンヘン近郊にある「センター・オブ・エクセレンス」と呼ばれる工場でアルミ製ボディが生産される。そして最終組み立てはイングランド南部のグッドウッドにあるすべてのロールス・ロイスが生産されるラインで行われる。

新たな境地へ

ロールス・ロイスはカリナンに多くの期待を寄せている。カリナンの「どこへでも、快適に」というコンセプトに合うインドやロシアなどの市場への関心や、より若くアクティブな顧客の開拓も目指す。

今までと同様、ロールスは販売目標などを明かしていないが、おそらくロールスのラインナップで最も売れるモデルとなるだろう。現在の年産4000台はゆうに超え、6000台程度になるのではないだろうか。

そして顧客たちはこのカスタマイズに多額の費用をかけると見られ、ロールスの利益率はますます上昇するだろう。

特別さ

カリナンは実用性を追求しているとは言え、そのクオリティは一切損なわれていない。ジャイルズ・テイラーはいう。

「これは非常に特別なクルマです。まさにわれわれが想像し得る中で最も多才なクルマでしょう」

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