どれも距離は少ないが価格は抑えめ
RMドイツでは初開催となったRM Sotheby`sが主催する「エッセンオークション」が4月12日~13日まで開催された。ここ数年は日本車の人気も高まり、少し前まで街中で見かけていたモデルも出品されている。さっそく紹介をしよう。
不人気車でもビックリ価格! クラシックカーが世界中で高騰しているワケ
1982年日産280ZX
落札価格:202万6521円
新車から走行距離が5632km(3500マイル)しか刻んでいない、280Zが出品された。その距離を毎年平均して計算をすると100マイル/年となる。
さらに、付属される書類には元オーナーの購入請求書と保証書も含まれている。2016年にフロリダの故郷である新オーナーに渉り、その後スイスに輸入された。日本のクルマが世界的に人気が出ていることがよくわかる内容となった。
1975年ダットサン280Z
落札価格:108万5636円
個人コレクションから出品された輸出モデルの280Zは、名前の通り2.8リッター直6エンジンを搭載する。5マイルバンパーと呼ばれる時速8キロの低速で衝突した際に存在外を最小限にするバンパーを装着しているのが特徴的だ。
車両についての歴史は知られておらず、2017年にアラブ首長国蓮邦から現在の所有者のところに輸出された。Z好きにとって、白いボディに黒いインテリアが理想的な組み合わせだ。
1982年ダットサン280ZXターボ
落札価格:188万1769円
2015年までアメリカテキサス州、ノースカロライナ州で過ごしてきた280ZXターボ。2017年にスイスに輸出され、今回個人コレクションから出品された。
1992年日産300ZXツインターボ
落札価格:405万3042円
日本では自主規制で280馬力となったが北米仕様は300馬力のまま輸出された。出品されたモデルは新車から4万233km(2万5000マイル)という個体。クルマは、2015年にアラブ首長国連邦に輸入され、2017年にスイスに輸出された。
1986年三菱スタリオンESI-R
落札価格:246万776円
新車から1万4966km(9300マイル)と2オーナーモノの走行距離の少ないスタリオンが個人コレクションから出品された。日本でもここまで走行距離が少ない個体を探すのは今や大変だ。現車にはメンテナンスは定期的にされており、購入契約書やカタログなどが残っている。
1984年日産300ZXターボ50周年車
落札価格:318万4533円
日産が創業50周年を迎えた記念として登場した300ZXターボ50周年車。ハンドルには電子式調整可能なショックアブソーバーやオートクルーズ機能のスイッチが備えられた。
アメリカに輸出されてからアラブ首長国連邦に輸入されたのが2007年。その10年後の2017年にスイスに輸出された。生産台数は5000台と、Z好きにとっては手元に置いておきたい1台だろう。
1970年式 マツダ・コスモスポーツ
落札ならず
約1200台生産されたコスモスポーツは、トヨタ2000GTと同じ土俵に登る名車だ。コスモスポーツには輸出仕様モデル「110S」も存在したが、左ハンドルの設定はなく右ハンドルのみで展開された。
出品されたモデルは後期型で、前期型よりも150mmホイールベースを伸ばしたことで、リアに搭載するスペアタイヤの収納位置を変更。ナンバープレート下の膨らみができたことが特徴だ。
車両はヨーロッパ輸出されるまでは日本にあり、5万8000kmでオーバーホールが行われている。その後、イギリスの新たなオーナーと約200kmの距離を刻み、現オーナが譲り受けた。
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