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1993年式FD3Sのオーナーであるマットさんは生粋の日本車好きだ。現在52歳だが、17歳の頃からずっと日本車を乗り継ぎ、自分の手で修理やカスタムを続けてきたプライベーターでもある。このFD3Sも大半は自らの手で作業しているそうだが、完成度の高さがハンパではない!
まず心臓部は13B-REWではなく、20B型3ローターエンジンにComp Turbo製のT76トリプルボールベアリング・ターボチャージャーを組み合わせた超本気仕様。2000ccの大容量インジェクターやウォーターメタノールインジェクションなども採用し、ロータリーに強みを発揮するマイクロテックのECUで制御する。
最高出力はブースト圧28psi(約1.96キロ)で900ps近くまで望めるそうだが、さすがに常用は厳しい。現状のサスセッティングなどまで考えると550ps辺りがベストと判断し、ブーストをかなり抑えている。
室内もスマートながらキッチリと手が入っている。シートはブリッドのストラディアIIに交換し、斜行バー付きのロールケージも装備。メーターはマイクロテックのダッシュメーターで集中管理する。
一方のエクステリアは、ロー&ワイドに徹したモディファイが施される。特徴的なカスタムメイドのリヤフェンダーは、なんと1984年式VWラビット(ゴルフ)のフロントフェンダーアーチを流用して製作したそうだ。一方の足回りは、GReddyの車高調でローフォルムを作り出し、深リムのワーク・レザックス(F10J×18 R12J×18)をインストール。組み合わせるハンコックV12はフロントが245/35R18、リヤが295/35R18だ。
ちなみにマットさんは、FD3S以外にも1972年式ダットサン240Z(フェアレディZ)や1JZ搭載の1978年式セリカクーペ、2JZ搭載の1985年式セリカGTSなど、魔改造ジャパニーズチューンドを多数所有していたりする。そして彼の所有車の中で“最新式”となるのが、このFD3Sなのだとか。ともあれ、羨ましすぎるチューニングカーライフである。
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