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○○万円~の価格表示で「買える」と思ったら中身がドショボ! もはや別グルマレベルでグレード間の「価格差」と「装備の差」が大きいモデルとその中身

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○○万円~の価格表示で「買える」と思ったら中身がドショボ! もはや別グルマレベルでグレード間の「価格差」と「装備の差」が大きいモデルとその中身

 この記事をまとめると

■同一車種でありながらグレード間で価格差の大きいモデルがある

「1番いいヤツもってきて」はちょっと待て! お金があっても「最上級グレード」がベストとは限らないクルマ4選

■最廉価グレードは法人・レンターカー向けの場合もあり一般ユーザーにオススメできない

■購入価格と売却価格のトータルで最廉価グレードが不利になることもあるので要注意

 最廉価グレードが2台買えるアルファードの最上級グレード

 新車購入時、車種の希望もさることながら、肝心なのは価格。予算内に入るかが重要ではないか。しかし、価格を調べると●●万円~という表記で、「おおっ、これなら買えそう」と思いきや、性能や装備、付けられるオプションなどを調べてみると、●●万円~のもっとも安いグレードは、一般ユーザー向きではない仕様で、購入すべきグレードではないこともある。

 以前、トヨタ・ライズのベースグレードだったXは、自動ブレーキなどを含む先進運転支援システムのスマートアシストが付いていない仕様だった(ダイハツ版のロッキーは全車標準装備。現在、ライズも全車標準装備になっている)。2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞の日産ノートも、ベースグレードのFは法人向けというか、一般ユーザーには縁のないグレードであり、事実上、一般ユーザー向けのグレードはS、Xとなる。価格の安さに気を取られない必要があるのだ(セールスマンもさすがにそういったグレードは勧めないはず)。

 さて、そのようなグレードが存在する国産の新車だが、ここではGR86(279.9万円~351.2万円)、ライズ(170.7万円~232.8万円)、スバル・フォレスター(293.7万円~330万円)のようにグレードの価格帯が狭いクルマがある一方で、同じクルマなのにグレードによる価格帯が極端に広いクルマがある。今回はそんなクルマを紹介したい(主に100万円以上)。

 その筆頭が、今、人気爆発中の国産ミニバン、トヨタのミニバンのハイエンドモデルであるアルファードだろう。ガソリン、ハイブリッド、そして4種類もの2列目席を揃え、価格帯は359.7万円から775.2万円と、見た目はそれほど変わらないのに、その差は驚愕の415.5万円に達する。

 ちなみにミニバンマイスターと呼ばれて久しい筆者の一般ユーザー向けのお薦めグレードは、ガソリンならSC(527.76万円)、ハイブリッドならSR”C”パッケージ(572万円)だ。その理由は、2列目席の豪華さや装備と価格のバランスが見事で、ハイエンドグレードを選ばずとも、アルファードらしさを堪能できるからである。

 EVにも庶民車にもグレード間の価格差が大きいモデルがあった

 5月に正式発売される日産最新のBEV(電気自動車)のアリアもグレード間の価格差が大きい。標準グレードのB6 2WDがスタート価格で539万円。バッテリー容量が異なり、e-4ORCEと呼ばれる4WDになるB9リミテッドになるといきなり790.02万円となり、その価格差は252.02万円となる(補助金別)。

 マツダのクロスオーバーモデル、MX-30もグレード間の価格差がすごい1台だ。HVのベースグレードとなるMX-30の2WDが242万円とリーズナブルに感じられるのに対して、同じMX-30でもe-スカイアクティブと呼ばれるBEV(電気自動車)になると一気にベースモデルでも451万円。そのハイエンドグレードとなるEV Highestグレードは495万円。HVとEVの違いこそあれ、同車名でその差、253万円にもなるのである。

 もっと身近な車種では、トヨタ・ヤリスもグレード間の価格差が爆発している車種だ。標準ヤリスは軽自動車並みの139.5万円スタートで、HVの最上級グレードでも252.2万円となるのだが、そのほかにヤリスベースの”スポーツマシン”、GRヤリスがあり、そのハイエンドモデル、4WDのRZハイパフォーマンスグレードは何と456万円の値付け。その差額は驚異の316.5万円に達するのである。

 ヤリスのライバルであるホンダ・フィットだって、気を抜けないグレード間の価格差がある。ベースグレードとなるガソリンBASICグレード2WDの155.76万円スタートから、HVのe:HEVモデューロX 2WDの286.66万円と幅広い。その差額は130.9万円だ。アルファードやヤリスと比べれば、もはや驚きに値しないかも知れないが……。

 そのほか、日産リーフ、スカイライン、トヨタ・プリウス、MIRAI、ハリアー、ランクル、RAV4などもグレード間の価格差の大きい車種ということになる。

 いずれにしても、最廉価グレードは価格的には買いやすさがあるものの、車種によっては最廉価グレードが法人向け、レンタカー向けという場合もあり、一般ユーザーが満足しかねることもありがちだ。性能、装備、とくに先進運転支援機能の充実度、オプションの選択肢などをしっかりと見極め、あとで後悔しないようなグレード選びをしてほしい。

 最後に、余計なお世話かも知れないが、価格に気を取られやすい最廉価グレードは、売却の際、中古車人気として期待できず、安く叩かれる可能性も大だ。結果、その上のグレードを買ったほうが、購入額と売却額のトータルでお得になる可能性もある。よって、装備的にも満足できる中間グレード以上を買うことをお勧めしたい。

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みんなのコメント

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  • 着眼点はいいけど、具体的にどんな装備がなくて「ドショボ」なのか書いてほしいな。
  • ドショボなんて侮辱的な言葉を絶対に使うべきではない。
    気に入って買う人もいれば経済的に我慢して買う人もいるのだから。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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