現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 懐かしくも新しい…日常の中のお洒落気分を大事にする、「日産フィガロ」発売!【33年前の今日、こんなことが…】

ここから本文です

懐かしくも新しい…日常の中のお洒落気分を大事にする、「日産フィガロ」発売!【33年前の今日、こんなことが…】

掲載 4
懐かしくも新しい…日常の中のお洒落気分を大事にする、「日産フィガロ」発売!【33年前の今日、こんなことが…】

パイクカー第3弾は優雅なクーペ

この記事の公開日は2024年2月14日。今から33年前の今日――すなわち1991年2月14日に発売された名車をご存じであろうか? バブル期を象徴するパイクカーの1台、日産フィガロである。

団長、マンホールに爆弾が!トミーテック、1/64ミニカー「初代プレジデント」を『西部警察』シリーズで発売!【モデルカーズ】

【画像8枚】二重の意味で懐かしい、フィガロの姿を見る

フィガロは、1980年代後半から日産が進めていたパイクカー戦略の1台として誕生した。「パイク(pike)」とは、槍や鉾、ひいては「尖ったもの」という意味である。とんがったクルマ、つまり時代の最尖端を行く自動車ということになるが、その結果として生まれたフィガロは、実に丸い。丸くて尖ったクルマ、それがフィガロであると言えるだろう。

パイクカーの第一弾は、1987年に発売されたBe-1である。これは当時の日産マーチをベースに、すこし丸みを帯びた、どこかノスタルジックなボディを架装したモデルであった。前年・1986年の東京モーターショーで発表され、翌年に限定販売。あまりの好評に台数枠を拡大したほどで、これを受けてパイクカー第二弾としてPAO(パオ)が登場。これは1987年にやはりモーターショーで発表、1989年に発売されている。そしてパイクカー第三弾のフィガロは1989年の東京モーターショーで発表され、1991年の今日、発売されたという訳である。

フィガロのコンセプトは「日常の中のちょっとしたお洒落、優雅な気分を気軽に楽しめる個性的なパーソナルクーペ」。Be-1、PAOが2ボックス・スタイルを採っていたのと対照的に3ボックスのクーペ・スタイルであったが、ただのクーペではなく、キャビンのサイドを残してルーフ(布地)からリアウィンドウにかけてが開閉する、フルオープントップとなっていたのが特徴である。またクーペであるため、後席は完全に+2として割り切られている。

樹脂外板で構成された味のあるデザインのボディに、1Lターボを搭載
そのボディスタイルは、Be-1やPAOよりも強くレトロ感覚を打ち出したもので、多用されたクロームメッキがそれを強調している。1930年代のダットサン・ロードスターやアール・デコがその発想源となったとも言われているが、日産では「精神的な満足感と、オープンエアの楽しさを気軽に味わえる」、「おおらかな曲面と自然なラインで構成」された、「味のあるデザイン」などと述べていた。

一方、このボディにはリサイクル可能な樹脂外板のフレックスパネル(ポリアミド変性PPOアロイ樹脂)が使用されているのも特筆すべき点である。これは成形の自由度が高く軽量、錆びないといった利点があるほか、軽衝突時には形状の復元性があるのも特徴で、Be-1以来パイクカー・シリーズで採用が継承されたものであった。

Be-1とPAO同様フィガロもベースはマーチで、エンジンは1Lの直列4気筒OHCターボであるMA10ET(最高出力76ps)。変速機は3速オートマチックが組み合わせられた。インテリアはもちろんマーチと異なる専用のもので、エクステリア同様にレトロかつ高級感のあるもの。シートにはアメリカ製の本革が用いられていたが、そのカラーはオフホワイトのみの設定。一方、ダッシュパネルはボディカラーの同系色で仕上げられていた。

フィガロの販売にあたっては、限定総台数の20000台を3回に分けて抽選するという方法を採用。1回目:8000台、2回目および3回目:各6000台の販売とされ、それぞれ販売台数を超える申し込みがあった時点で抽選を行う、という方式で合った。そのため2月14日は、厳密に言うと第一回の販売における申し込み受付開始日ということになる。希望小売価格は187万円(東京・名古屋・大阪・福岡の各地区共通)であった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
VAGUE
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
レスポンス
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
レスポンス

みんなのコメント

4件
  • hik********
    サクラをベースに、パオ、フィガロを作ればいいのに。
  • mik********
    この様な楽しい車って最近無いよね。残念。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

187.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

88.0598.0万円

中古車を検索
フィガロの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

187.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

88.0598.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村