【まとめ】足着きや機能などを細かく解説！スズキ新型『Vストローム1050XT』を現実的に考える【SUZUKI V-Strom1050／XT レビュー(4)】

走りのフィーリングなどは3回にわたるレビューでお伝えした通りですが、ここで1回『まとめ』をしてみます。足着き性は？ディテールや機能は？ 詳細を解説です！

スズキ渾身の新型『Vストローム1050／XT』はこんなバイク！
パワフルさと優しさを使い分ける1台2役のエンジン特性、シャシーによる違い、アドベンチャーなシチュエーションなどでの印象をこれまでお伝えしてきましたが、ここで1度まとめてみます。

まず衝撃だったのが発表時のプライスです。

こっちが本命かな？と思われる電子制御が山盛り＆装備充実しまくりの上級モデル『Vストローム1050XT』ですら価格は先代のVストローム1000XTから比べても、たった4万4000円アップに留まっています。

スタンダードモデルなんて、これだけのスタイリングの変化にも関わらずお値段が据え置きという驚愕の発表でした。

モデルチェンジでいきなり高額になるケースも『よくあること』なので、こういうところにスズキの良心を感じます。

そして実際に乗ってみると、驚きは二重三重に。

それらの印象は各レビュー記事をご覧ください。

でも今回はもっと基本的なこと、実際に触ってみての感想から、足着き性やディテールなどをお伝えします。

（下に続きます）

【レビューはこちら】

Vストローム1050／XTの『足着き性』はどうだ？
わたくし（キタオカ）は身長が176cmの痩せ体型ですので参考にしにくいかもしれませんが、足着き性はシート高850mmという数字よりは、はるかに足着き性が良いです。

体感的には830mmくらいの印象。ちなみにこの印象は『ボクが15年以上乗っている愛車のひとつがシート高830mm』だからという経験に基づきます。

先代Vストローム1000とほぼ同じか、わずかに腰高？といった感じ。

エンジンがVツインということもあり、足を下ろす部分がかなりスリムなことが数値以上の足着きの良さに貢献していると思われます。

身長170cmで日本人の標準体重であれば、充分に扱える印象でした。

信号待ちなどでの片足のみで立つ場合では、カカトまでべったりいけます。

それでもちょっと心配だな……と感じられるライダーのかたは純正オプションのローシートでマイナス30mm、シート高を下げることも可能。

それもあって、かなり幅広いライダーに対応可能だと思われます。

Vストローム1050XTの車両重量は247kgですが、取り回しなどで先代に比べて『重くなったな』とはあまり感じません。

というか、ボディもかなり大きいですから、ここまでの車格になればバイクは何でもだいたい重くなりますから（笑）

なので取り回し軽々！とは言いません。

このクラスの大型アドベンチャーとして一般的だと思う。

愛車になったら、そのうち慣れるレベルです。

ハンドルに感じるスズキの『Vストローム』らしさ
ちなみに嬉しいのがハンドルです。

国内外の有名どころアドベンチャーに比べると、ハンドル幅がちょっと狭い。

車幅が940mmなので、ハンドル幅はほぼ同寸かと思われます。

しかも、幅だけじゃなくて、ハンドルの垂れ角や絞りがごく自然。

おかげで大柄な車体を感じないリラックスしたライディングポジションがとれます。

大型アドベンチャーはけっこう、日本人体型だと『うわっハンドル広っ!?』ってなりやすいですが（笑）

このバイクにはそれがありません。

こういう跨った時のフィット感にも『スズキはやっぱり日本のメーカーなんだなぁ』っていう安心感を感じます。

次ページ＞装備＆ディテール解説へ！

Vストローム1050XTは『旅性能』がハンパない
XTのウインドスクリーンはバックルをリリースすれば50mmの範囲で11段階に高さを変更できます。

これ実はXTの専用装備。スタンダードではオプションとして2万2000円で装着できます。

ただし、ソロで乗る場合はいちばん低いスクリーン位置でも、充分すぎる防風性能があるのでご安心ください。

上半身はほぼフルガードしてくれるし、風の巻き込みも感じない。若干、下方向からの巻き上げがあるけど、それも「強いて言えば」というレベル。

気づかない人も多数だと思います。

ブレーキ関係は大きく進化
まずブレーキタッチですが『ブレーキの掛けはじめ』から効力の立ち上がりが早くなったように感じます。

でも倒立フロントフォークの剛性感と一気に沈まないダンピング特性のおかげでノーズダイブが強いとは感じません。

総合的に見て、ダイレクト感が上がった＆強いブレーキングがしやすくなったと思う。オンロードでのコーナーが楽しい仕様です。

加えてXTは電子制御によってABSがコーナリング中にも対応。とっさの時には本当にありがたい進化です。

Vストローム1050XTは装備が充実！
XTはまず前後ホイールがワイヤースポークホイールで、冒険バイク感がより濃く味わえます。

スタンダードはキャストホイール。ここは好みの問題かもしれません。

さらにXTはセンタースタンドが標準装備！

スタンダードではオプション扱い（2万4750円）ですから、これは嬉しいです。

整備性も上がるし、洗車もしやすいですからね！

ちなみにXTのエンジンまわりには『アクセサリーバーA／6万3800円』と『アルミニウムアンダーカウリング／1万5400円』が標準装備されています。※スタンダードの場合はオプション。

これがあるとゴツさ＆タフさが漂って、冒険バイク感が一気にアップです。

アクセサリーバーという名前ですが、万が一のタチゴケなどの際には車体へのダメージが軽減される効果も期待できるかも？

そして、こういう凝った造形のハンドガードはオフロード派の心をくすぐるポイントですよね。

これもスタンダードではオプション設定（1万6280円）となります。

そしてヘッドライトもLEDです。

ちなみにXTはウインカーもLEDとなります。

スタンダードにLEDウインカーを装着する場合はオプションとして2万8930円で設定があります。

この他にもシート高調整キットとかDCソケットとか、XTのみ標準装備のものは多数ありますが……

Vストローム1050『XT』のお得感がヤバい（笑）
お気付きでしょうか？

ここまでの『わりと目立つXT専用装備』だけを合計しても17万1160円となります。

しかも後で装着しようと思ったら、作業工賃も発生することに。

ええと……スタンダードとXTの価格差って8万8000円なんですけど……

しかもXTは電子制御も充実でしょう？

【電子制御についてはこちら】

これは……XTが本命っていうか『XT一択』のような気がしています.

下はスズキのホームページで確認できる表ですが、スタンダードとXTの装備差です。

うーん、やっぱりXT……

圧倒的すぎる！

Vストローム1050XTはコスパ良好！
あとは共通装備としてのタフなリアキャリア。

リアシートと高さがほぼ同じなので、グラブバーも併せて、ドカンと大きめの荷物を積むこともできそうです。

できればオプションのサイドケースが（カッコ良さ的にも）欲しいけど！

メーターのレイアウトもタフギア感あり。

電子制御やタコメーターの表示配置など、かなりデザインにも趣向を凝らしてきました。

こういうこだわりは、やっぱり大事。

乗るとき、いつも目にする部分ですからね！

ちなみにXTのみブラック背景のネガ表示となっています。

あと『これはアイデア！』と感じたのがヘルメットホルダー。

なんとハンドル周りに配置。

でもサイドケースを装着しても、これならヘルメットホルダーが機能します。

装着すると、こういう感じ！

もちろんワンキーで対応可能です。

スズキはこういう『あると嬉しい』アイデアが多いメーカーですよね！

Vストローム1050XTは買って損なし！
いかがでしたか？

スタイリング、走行性能、快適性能、電子制御。どれを見てもコスパに優れているとしか思えないのが新型Vストローム1050XTです。

けっこうスズキさん、渾身の力作だな？って感じがしますよね。

ボクが個人的に感じているのは『このバイクは愛車にしたら、かなり満足度が高いだろう』っていうことです。スタイルも個性があるので、他と比較する気持ちも起こりません。

冒険バイクとして、旅バイクとして盤石。

たぶんこのバイクは長く愛せる。

Vストローム1050XT、これはけっこうお買い得だと思いますよ！

【Vストローム1050／XT関連の記事はこちら】

スズキファンのためのWEBサイト！

Comments

ＸＴ、安いといってもＥＴＣとグリップヒーターはオプションですよね。
ビミョ～・・・

土曜日にVスト1050車両確認。またがって見たけどやっぱりシート高いね。。。身長170ｃｍ体重71ｋｇではチョットつらいかな？つま先ツンツン状態。デイトナから出てるローダウンリンク↓2.5ｃｍとりあえず入れて様子見。それでも駄目ならシートの方も3ｃｍ位あんこ抜けば両足つくね。（トホホ）でも、どうしても乗りたいので自分の体格に合わせたカスタムローダウンヤムナシかな？（笑）