日本では年間500台との控えめな販売計画
1月28日、マツダにとって初の量産電気自動車となる「MX-30 EVモデル」が発売されました。このクルマは昨年秋に先行発売された2.0Lガソリン+マイルドハイブリッド版のコンパクトSUV「MX-30」の電気自動車版ですが、2019年の東京モーターショーで世界初公開されたときはEVモデルとしてお披露目されたので、ようやく本命が登場したとも言えるかもしれません。
ただし、月販目標台数はマイルドハイブリッドモデル(242万円~)の1000台(※)に対して、EVモデルは“年間” 500台(※)とかなり控えめな数字で、価格は451万円。2022年には小型のロータリーエンジンを発電機として組み合わせるレンジエクステンダーモデルも加わる予定です。※販売台数はいずれも日本国内。
やや容量の小さなバッテリーで航続距離は256km
最近は100kWh近い大容量バッテリーを搭載するEVが続々と登場していますが、MX-30 EVモデルは35.5kWhというやや小さなバッテリーを搭載し、WLTC航続距離は256km(日産リーフの標準バッテリー搭載モデルで40kWh)。これはLCA(ライフサイクルアセスメント=資源採取~生産~廃棄やリサイクルまで含めた環境負荷を評価する考え方)で見た場合、大型バッテリーを搭載するEVはガソリン車よりも環境負荷が高くなるという試算をベースにしたマツダの哲学によるものだとか。
そんなわけでMX-30は「ホンダe」(35kWh)などと同様、日常生活メインのコミューター的な使い方をするユーザーがターゲットとなります。年500台というボリュームであれば、それほど販売には影響ないということなのかもしれません。充電は普通充電と急速充電(CHAdeMO)の両方に対応します。
モーター駆動によるエンジンモデルとの走りの違いにも注目
マイルドハイブリッドモデルとの違いとしては、操縦安定性を高めるマツダ独自の制御技術である「GVC+」が、モーターを活かした「e-GVCプラス」に進化したほか、減速時のエネルギー回生を最大限に高める回生協調ブレーキ、トルクに同期するモーターサウンド、ステアリングのパドルで回生率を5段階にコントロールする機能などが備わります。
もちろん、モーターの滑らかなトルク感による走りや静粛性、容量小さめとはいえ300kg前後はあるだろうバッテリーを床下に搭載することによるEVならではの低重心感などは、マイルドハイブリッドモデルとの大きな違いとなりそうです。
マツダ初の電気自動車ということもあって、1DAYモニター試乗やEV専用ダイヤルの設置、残価設定型クレジットなども用意されるほか、今秋にはバッテリー状況をオンラインでモニタリングして使い方をアドバイスするサービスも開始予定となっています。
MX-30 EVモデルの価格
EV(FF)………451万円
EV ベーシックセット(FF)………458万7000円
EV ハイエストセット(FF)………495万円
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みんなのコメント
EV(FF)………451万円
EV ベーシックセット(FF)………458万7000円
EV ハイエストセット(FF)………495万円
誰が買うねん?
車体からシティコミューターに絞り込んだホンダeと比較すると、中途半端さが際立ちます。まあ元々のMX30からして中途半端な立ち位置なので当然ですが。