トム・ブロンクビストが、アクション・エクスプレス・レーシング(AXR)のサードドライバーとして、来季2024年のIMSAミシュラン・エンデュランス・カップに参戦することが決まった。
メイヤー・シャンク・レーシング(MSR)のインディカードライバーであるブロンクビストは、同チームが今季限りでIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスでの活動を休止した後もスポーツカーレースに留まる意向だ。
ブロンクビストが来季インディカーにMSRからフルタイム参戦。4度の『インディ500』王者カストロネベスはチーム経営陣へ
彼はピポ・デラーニとジャック・エイトケンとともに、過去2度優勝を飾りディフェンディング・ウイナーとして臨むことになる来年1月のデイトナ24時間から始まる5つの長距離イベント(デイトナ、セブリング、グレン、インディアナポリス、プチ・ル・マン)で31号車キャデラックVシリーズ.Rをドライブする。
2022年のIMSA DPi(現GTP)カテゴリー・チャンピオンは、これまでエイトケンが務めていたポジションを引き継ぐ。一方、イギリスと韓国の国籍を持つエイトケンは既報のとおり、来シーズンからフルシーズンドライバーにステップアップすることになっている。これはAXRでデラーニとペアを組んでいたアレクサンダー・シムズが、プラット・ミラー・モータースポーツに移籍することを受けての異動劇だ。
「トム(・ブロンクビスト)がIMSAの耐久イベントのために我々のチームに加わってくれることに興奮している」と語るのは、チームマネージャーのゲイリー・ネルソン。
「彼の経験と最近の成功は、ジャック・エイトケンとピポ・デラーニにとって自然なことだと感じている。この冬に仕事をこなして、デイトナでスタートダッシュを決められることを楽しみにしている」。
ブロンクビストは2019年以降、ウェザーテック・チャンピオンシップで都合30のレースに参戦し通算5勝を挙げ、そのうちの3勝は今季はGTPカテゴリーでマークしている。
MSRがタイヤの空気圧を不正に操作したとして“いわくつき”となってしまった2023年シーズン開幕戦のロレックス24時間での勝利がまずひとつ。カナディアン・タイヤ・モータースポーツ・パークで2勝目、そしてMSRが走らせる60号車アキュラARX-06にとってラストレースとなったプチ・ル・マンでシーズン3勝目を飾った。
イギリス出身の29歳はスポーツカーシリーズへの復帰決定を喜ぶとともに、インディカーでのパートナーであるMSRとHPDに感謝の意を示している。
「IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップでメイヤー・シャンク・レーシングと素晴らしいシーズンを過ごした後、2024年キャンペーンの耐久ラウンドでアクション・エクスプレス・レーシングとキャデラック(のGTPプログラム)に参加できることを光栄に思う」と語ったブロンクビスト。
「このシリーズに参加することは僕が愛するものひとつであり、もう一度戻ってくることができてうれしいよ!」
「シリーズに戻ってデイトナでタイトル防衛に挑戦できることは大きなモチベーションであり、この機会を与えてくれたメイヤー・シャンク・レーシングとホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)には感謝してもしきれない」
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