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EVレース第2戦にトヨタMIRAIが挑戦するも優勝の夢は果たせず!

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EVレース第2戦にトヨタMIRAIが挑戦するも優勝の夢は果たせず!

初開催となるスパ西浦で熱く静かなバトルが繰り広げられた

JEVRA(全日本電気自動車グランプリ)シリーズの第2戦が開催された。今回の開催地は、愛知県にあるスパ西浦モーターパーク。このEVレースシリーズ初の中部圏での開催であり、一部のドライバーを除き、その多くが初めて走行するというコースである。

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1周わずか1561mのコースに3つものタイトコーナーを持つレイアウト、そして一般道と同じ舗装を施された路面、そして立体交差を持つのが特徴。1コーナーから左へ下りながら左へ回り込んでいく前半セクションと、タイトコーナーが続く後半セクションをいかに電費よく走るか、が肝となる。ちなみに、JEVRAシリーズはこのコースを32周する50kmレースだ。

今回も2台の燃料電池車トヨタMIRAIが登場。2016シーズンの開幕戦EV-Fクラスを優勝した金井亮忠選手のNATSミライと、ドイツのWRCラリー、そして新城ラリーに参戦し、このEVレースに初挑戦となる国沢光宏選手のMIRAIがエントリーしている。この日は豊田市からも近いということで、田中主査をはじめとするMIRAIの開発スタッフも現場へ応援に駆け付けた。

また、FIA(国際自動車連盟) Women in motorsport commissionアジア代表委員のレーシングドライバー井原慶子さんとマツダが協力して立ち上がったプロジェクト「Mazda Women in Motorsport Project」に、2015年から参加し、今年2期目のメンバーにも残留している村里早織選手が、コンバートEVの#28 ウェルマー☆ビルズ☆EVミラで参戦する。このJEVRAシリーズにMWIMプロジェクトのメンバーが参戦するのは、これで5人目となる。

午前中に行なわれた予選では、各選手ともにコース慣れに時間を費やしたこともあって、多くのマシンが周回を重ねた。その結果、ポールポジションは、1分7秒006のタイムでトヨタ86コンバートEVの金沢秀好選手(#39 ウェルマー☆ビルズ☆FT86EV)。2番手には1分9秒482で金井選手(#72 チームNATS・日本自動車大学校・ミライ)、3番手には1分9秒630のレーサー鹿島選手(#88 東洋電産LEAF)となった。

スタート直前に雨が落ちてくる難しいコンディション

決勝レースは夕方4時11分にスタートした。その直前、各チームがグリッドにマシンをつける午後4時を回ったあたりでポツリポツリと雨が落ちてきた。この雨はレースが終わるまでの40分弱の間、小康状態のまま。レース終盤にはウエット路面にはなったものの、大きなトラブルもなくレースは終了した。

スタートは、ポールポジションのEVコンバートの86、2番手には4番手スタートの菰田 潔選手(#17 BMW i3)が上がる。スタートから飛ばしていく86EV。しかし、i3、MIRAIともに食いついて離れないため、86は作戦を変更し、いったんトップを譲る。

そして代わりにトップに立ったのは2台のMIRAI。国沢選手のMIRAIが当初先頭に立ったものの、すぐに先頭を金井選手に譲る。以前から熱制御で悩まされており、今回もリヤシートに水タンクを積んでラジエータを冷やしながらの走行だったのだが、やはりスピードを抑えざるを得なくなったのだ。

レース後、MIRAIの田中主査は「ドイツのERCで0号車として装着したスピーカーが悪さをしたかもしれないですね。今回は国沢さんにお願いしてデータを取らせてもらったのでこれを解析します。こういったレースのような過酷な状況下での走行データは開発にフィードバックに活かしていきたいと思います」とコメントしてくれた。

最終的には残り4ラップで86EVがトップへ浮上し、そのままチェッカーを受けた。2位には金井ミライ、3位に国沢ミライが入った。EV-3クラスの日産リーフ最上位は鹿島選手の4位。EV-2クラスのBMW i3最上位は菰田選手が5位という結果となった。

(文と写真:青山義明)

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