■「豹8」が中国政府系サイトで詳細判明
中国の自動車メーカー「BYD」が立ち上げた新ブランド「方程豹」より、新たなオフロード車が登場を控えています。いったいどのようなクルマなのでしょうか。
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「BYD」は、1995年に広東省深セン市に設立されたバッテリーメーカーに端を発します。
2003年に国営の自動車メーカー「西安秦川汽車」を買収したことにより、自動車部門「BYD汽車」がスタートしました。
現在はバッテリーや自動車のみならず、内燃機関や半導体、各種自動車用コンポーネンツ、電子機器の樹脂部品、電動交通システムなど、幅広い製品を手がける一大企業にまで発展しました。
自動車メーカーとしての歴史はまだ20年ほどですが、2023年には全世界で年間302万4417台を販売、前年比61.9%アップでEV(BEV+PHEV)販売における首位を獲得しました。
BYDはBEVだけでなく、PHEVとそれを支える内燃機関も自社で手がけています。事実、2023年の販売台数の内訳はBEVは157万4822台、PHEVが143万8084台となり、PHEVもBEVと同じくらい販売しています。
2023年1からは日本でも乗用車の販売を開始、2024年5月までの累計受注台数は2300台を超えました。
そんなBYDですが、乗用車は本家BYD以外に、メルセデス・ベンツとの合弁で設立された「デンツァ」、プレミアムEVブランド「仰望」、そして「方程豹」などのブランドも同時に中国で展開しています。
方程豹は2023年6月に誕生、オフロード車やハイパーカーなどの趣味性の高いEVにフォーカスしています。
現在はミドルサイズSUV「豹5」を販売しており、これ以外に「豹3」「豹8」が登場を控えています。また、2024年4月にはスピードスタータイプのコンセプトモデル「SUPER 9」をお披露目しました。
そのうち、方程豹が次に発売を予定している「豹8」の詳細が明らかとなりました。
この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)の公式サイトです。
工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。
届出情報によると、豹8は全長5195 mm x 全幅1994 mm x 全高1875 mm、ホイールベースは2920 mmの大型SUVです。
エクステリアは黒く処理されたフェンダーと前後バンパーが角ばった印象を与え、オフロード車らしいラギッド感を演出しています。
フロントマスクはすでに販売されている豹5よりも吊り目気味で、ボンネット前端は若干丸みを帯びています。
パワートレインはBYD製2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載するPHEVで、前268 hp・後402 hpの駆動用モータと組み合わさります。
バッテリーもBYD自社開発のリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しているものの、容量は明らかとなっていません。
参考までに、現在販売されている豹5は1.5リッター直4ターボと、容量31.8 kWhのバッテリーを搭載しています。
BYDではこのパワートレインとプラットフォームを「DMO」と呼称しています。DMOプラットフォームではラダーフレームを採用していますが、バッテリーをサイドメンバーで挟み込む「セル・トゥ・シャシー(CTC)」方式で、バッテリー自体をフレームの補強として用いています。
また、エンジンは縦置き、モータはP1+P3に加えてリアアクスルに配置する四輪駆動となります。
前後ツインモータに加えてターボエンジンを搭載することにより、力強い加速と約1200キロメートルの総合航続距離(CLTC)を実現、長距離のオフロード走行にも耐えうるPHEVとうたいます。
また、豹8のオプション装備も工信部への届出情報から判明しています。
豹8は標準でパノラマルーフを備えていますが、ルーフレールの有無は選択できる仕様です。
乗降のしやすさに寄与するサイドステップは昨今の中国メーカーで流行っている電動格納式に加え、より信頼性の高い固定式が選択可能です。
これ以外にもヒッチメンバーやブレーキキャリパーのカラーバリエーションなどが用意されるようです。
中国では今、電動パワートレインを搭載するオフロード車が人気になりつつあります。
広大な国土を持つ中国は日本とは比にならないほどの規模で何千キロメートルと移動し、愛好家たちは砂漠や山奥でのオフロード走行を楽しみます。
これまでは純ガソリンのオフロード車で事足りていましたが、大都市部では純ガソリン車に対する規制が強く、また経済的な理由でEV(BEVとPHEV含む)が好まれる傾向にあります。
そうした需要に応えるべく、BYDは新たなブランド「方程豹」を立ち上げたと言えるでしょう。
豹8は2024年第3四半期に、50万元前後(約1088.9万円)から発売される見込みです。
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みんなのコメント
事細かに紹介出来るのは、
記者の中に中国人がいるってこと。
そして、ただBYDなどの中国車を
紹介するだけではなく、政治家や
大使館職員向けの紅旗など庶民に縁がない
中国車も宣伝する。
それってどういうことか分かる?
日本向けの中国車関連の記事って、
政府関係者が関与しているんだよ。
だから関連した記事やコメントを
見てみなよ。そのほとんどが中国有利な書き方で
クルマの話をしているのに、政治や家電の話に
すり替えて、疑問や批判は一切受け付けない。
つまり民主主義の国で共産主義を吠え散らかし、
自画自賛をしているだけなんだよ。
そうやって世界から嫌われる。
どうやらBYDが売れなさ過ぎて発狂しているようです。