現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > コンパクトカーからスポーツモデルまで!選択肢が豊富な海外メーカーの電気自動車9選

ここから本文です

コンパクトカーからスポーツモデルまで!選択肢が豊富な海外メーカーの電気自動車9選

掲載 更新 2
コンパクトカーからスポーツモデルまで!選択肢が豊富な海外メーカーの電気自動車9選

欧州では自動車メーカーがEV化を推し進めているが、北米では異業種から参入したテスラ中心に動いている。これまでとは全く違うアプローチからのクルマ造りで自動車業界のDXを加速させている。

国内メーカーを脅かすビッグウエーブが到来

制約は多いが走れば走るほどワクワクするクルマ「ケータハム170S」の魅力

 自動車メーカーではない、IT企業のテスラが造ったEVの『モデルS』が日本に上陸したのが2014年。江戸時代の黒船来航になぞらえて、EVの黒船来航として話題となった。ガソリン車を製造しない、テスラはこれまでの自動車の常識をすべて覆す。インテリアは大きなディスプレイが1枚あるだけで、物理スイッチはなく、エアコンやオーディオなどすべての操作をこのタッチディスプレイで行なうというものだった。

『モデルS』や『モデルX』といったモデルは、車両価格が1000万円以上と高額だったため、富裕層だけが反応したが、『モデル3』は「EVは高い」という常識を覆す価格設定で、一気にユーザーを増やすことに成功した。

 一方、今年に入りヒョンデが日本市場に再上陸。いきなりEVの『IONIQ 5』を投入した。完成度が高く、一度乗るとクルマ造りの姿勢に驚かされるはずだ。今後、販売網やアフターセールスが整備されたら、台風の目になりそうだ。いよいよ、EVの仁義なき世界大戦が始まろうとしている。

テスラ

500万円を切った『モデル3』の導入でEVの裾野を拡大

『モデル S』

テスラのEV第1弾として『モデルS』を日本市場に導入したのは2014年。全長約5m、全幅約2mというボディーは欧州のフラッグシップセダンと同じサイズ。ラゲージスペースは車体の前後に確保している。インパネにはスイッチがほとんどなく、縦型ディスプレイでエアコンやオーディオなどほとんどの操作を行なうのが特徴。

リアのラゲージルームにはオプションで3列シートも用意。

他社のクルマと大きく違うのはインテリアに物理スイッチがないこと。

『モデル3』

2019年に日本市場に導入されたテスラのエントリーモデル『モデル3』。『モデルS』や『モデルX』と比べると、新車価格は500万円以下と安くなっており、EVの普及に大きく貢献している。後輪駆動の「スタンダードプラス」とAWDの「ロングレンジ/パフォーマンス」を用意。インテリアはタブレッドのような横長のディスプレイを採用、スイッチ類はほとんどない。

航続距離に大きく影響するため、空力性能を強化したボディーを採用。

タブレットのような横長の大型ディスプレイでほとんどの操作を行なう。

『モデル X』

2016年に導入された『モデルX』はSUV初のEVモデルとして注目を集めた。リアの左右ドアが真上に跳ね上がるように開くファルコンウイングが特徴。乗車定員は2列シート5人に加え、オプションで3列シート7人乗りを選択可能。フロントとリアにモーターを搭載、駆動方式は4WDを採用している。車重は2tを超えるが、スポーツカー並みの加速性能を発揮する。

フロントはヒンジ式だが、リアは上方へ上がるファルコンドアを採用。

2列シート5人乗りのほか7人乗りを選ぶことができる。

プジョー『e-208』

パワートレーンが異なっても利便性は不変

CMPと呼ばれる最新のプラットフォームを採用したEV『e-208』は2020年7月に登場。搭載するパワートレーンが異なっても室内の広さやラゲージスペースなどを全くスポイルしないのが特徴だ。最高出力136PSを発生するモーターの一充電走行距離はデビュー当時は340kmだったが、現在は395kmまで延長している。

プジョー『e-2008』

立体駐車場に対応した優れたパッケージが魅力

2020年9月に登場したコンパクトSUVのプジョー『e-2008』は全幅1770mm、全高1550mmと、都市部にある多くの立体駐車場に対応した優れたパッケージングが特徴。搭載するEVパワートレーンは『e-208』と同じ最高出力136PS、最大トルク260Nmを発生する。ガソリン車同様のフィーリングで運転しやすい。

DS『DS3 CROSSBACK E-TENSE』

高い静粛性により独自のラグジュアリーを追求

コンパクトラグジュアリーSUV『DS3』にEVの「Eテンス」が追加されたのは、2020年6月のこと。電動化プラットフォーム「eCMP」を採用し、居住空間や350Lのトランクスペースはガソリン車と同じ広さを確保している。航続距離の最大化を図るECOやパワーを最大化するスポーツといった3つのドライブモードを用意する。

ヒョンデ『IONIQ 5』

日本のメーカーより一歩先を行くEV開発

日本市場におけるEV普及元年、2022年に韓国の自動車メーカー、ヒョンデが再上陸を果たした。そのヒョンデが導入したのがEVの『IONIQ 5』だ。専用のプラットフォームを採用し、モーターをリアに搭載するなど設計も独創的。インテリアは物理スイッチを減らし、液晶パネルを多用したスマートな雰囲気が漂う。

ポルシェ『タイカン』

あのポルシェが造った超ハイスペックEV

ポルシェがスポーツEV『タイカン』を発表したことで、スポーツカーも電動化の波に逆らえないという流れが鮮明になった。その『タイカン』は2020年に導入され、ターボモデルも投入された。最上級モデルの『ターボS』は最高出力625PSを発生し、0~100km/h加速は2.5秒という実力を持つ。

『タイカン』には5ドアハッチバックモデルの「クロスツーリスモ」もある。

物理スイッチは減っているものの、5連メーターは『911』から継承。

ジャガー『I-PACE』

見た目はSUVだが、走行性能はスポーツカーそのもの

フォーミュラEなどのレースにいち早く参戦したジャガーが初のEVとして投入したのがSUVの『I-PACE』。前後の重量配分を50:50とするなど細かいこだわりが満載。自社製モーターを前後に搭載、合計最高出力は400PSを発生する。90kwhのバッテリーを搭載し、一充電走行距離は438kmを実現している。

EVでありながら、渡河水深は500mmとSUVらしく悪路走破性も確保している。

AIを備えたスマートセッティングによりドライバーを自動で認識する。

取材・文/萩原文博

※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2022年5月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

シビックタイプRのエンジンをフォーミュラカーに移植したってさ 鈴鹿サーキットでテストしたマシンの正体
シビックタイプRのエンジンをフォーミュラカーに移植したってさ 鈴鹿サーキットでテストしたマシンの正体
ベストカーWeb
悔しいトラブルでトップから脱落……速さはあるSPOON リジカラ CIVIC!! スーパー耐久第6戦はどうなった!?
悔しいトラブルでトップから脱落……速さはあるSPOON リジカラ CIVIC!! スーパー耐久第6戦はどうなった!?
ベストカーWeb
ポールから完勝の太田「記録に残らず歯がゆい気持ちがあった」。坪井「油断したら何かが起きる」【第8戦決勝会見】
ポールから完勝の太田「記録に残らず歯がゆい気持ちがあった」。坪井「油断したら何かが起きる」【第8戦決勝会見】
AUTOSPORT web
衝撃の300万円で登場? ちょうどいいEV=[ヒョンデ インスター]は今度こそ日本車キラーになれるのか!?
衝撃の300万円で登場? ちょうどいいEV=[ヒョンデ インスター]は今度こそ日本車キラーになれるのか!?
ベストカーWeb
好調の金曜から一転、想定外の『1.3秒』とペースに苦戦。山本尚貴、ラスト1戦は「諦めないベストの走りをしたい」
好調の金曜から一転、想定外の『1.3秒』とペースに苦戦。山本尚貴、ラスト1戦は「諦めないベストの走りをしたい」
AUTOSPORT web
Jujuと可夢偉が2度の本気バトル。接触スレスレでレース後も白熱「“激”幅寄せをされた」「ちょっとどうなの?」
Jujuと可夢偉が2度の本気バトル。接触スレスレでレース後も白熱「“激”幅寄せをされた」「ちょっとどうなの?」
AUTOSPORT web
ポルシェ・タイカン 詳細データテスト 952psへ強化 進化したバッテリー 快適なアクティブサス
ポルシェ・タイカン 詳細データテスト 952psへ強化 進化したバッテリー 快適なアクティブサス
AUTOCAR JAPAN
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦鈴鹿は野中誠太が僅差で荒尾創大を下し今季4勝目
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦鈴鹿は野中誠太が僅差で荒尾創大を下し今季4勝目
AUTOSPORT web
20歳女子がスズキ「キャリィ」でデイラリー初参加! コ・ドライバーの父親と一緒に、奈落の底の絶望から奥の深いラリーを楽しみました
20歳女子がスズキ「キャリィ」でデイラリー初参加! コ・ドライバーの父親と一緒に、奈落の底の絶望から奥の深いラリーを楽しみました
Auto Messe Web
運命を分けた赤旗後の3分間とタイトル脱落。食い違う野尻智紀と太田格之進、決勝では異次元の速さ
運命を分けた赤旗後の3分間とタイトル脱落。食い違う野尻智紀と太田格之進、決勝では異次元の速さ
AUTOSPORT web
最新 BMW M5へ試乗 2024年へ再解釈されたスーパーサルーン! 727psのプラグインHV
最新 BMW M5へ試乗 2024年へ再解釈されたスーパーサルーン! 727psのプラグインHV
AUTOCAR JAPAN
波乱のレースでライバル圧倒、太田格之進が今季初優勝。王者争いは坪井翔と牧野任祐の一騎打ちに【第8戦決勝レポート】
波乱のレースでライバル圧倒、太田格之進が今季初優勝。王者争いは坪井翔と牧野任祐の一騎打ちに【第8戦決勝レポート】
AUTOSPORT web
2024年版 世界最高峰のハイパーカー 「速さ」の限界に挑む "夢" の超高性能車 10選
2024年版 世界最高峰のハイパーカー 「速さ」の限界に挑む "夢" の超高性能車 10選
AUTOCAR JAPAN
腐っていたフィアット「500L」をターボ化とボアアップでフルカスタム! 底突きするサスペンションを室内にセットした理由とは
腐っていたフィアット「500L」をターボ化とボアアップでフルカスタム! 底突きするサスペンションを室内にセットした理由とは
Auto Messe Web
悲願のスーパーフォーミュラ王座逃した牧野任祐、絶好調のチームメイトと対照的にまさかの苦戦。「何もできなかった」と悔しさあらわ
悲願のスーパーフォーミュラ王座逃した牧野任祐、絶好調のチームメイトと対照的にまさかの苦戦。「何もできなかった」と悔しさあらわ
motorsport.com 日本版
「濃厚」イタリアン マセラティ・キャラミ デ・トマソ・ロンシャン(1) 異なる個性の似た2台
「濃厚」イタリアン マセラティ・キャラミ デ・トマソ・ロンシャン(1) 異なる個性の似た2台
AUTOCAR JAPAN
ワイド&ローな存在感! マセラティ・キャラミ デ・トマソ・ロンシャン(2) エキゾチックさで誘惑
ワイド&ローな存在感! マセラティ・キャラミ デ・トマソ・ロンシャン(2) エキゾチックさで誘惑
AUTOCAR JAPAN
“最上級ジープ”の最新モデルが米国で登場! ジープ「グランドワゴニア」2025年モデルはどう変わった?
“最上級ジープ”の最新モデルが米国で登場! ジープ「グランドワゴニア」2025年モデルはどう変わった?
VAGUE

みんなのコメント

2件
  • どう間違っても、韓国車は選択肢に入らないな。安全性に重大な疑義があるからね。本国でも「走る火葬場」って言われてるじゃん笑
  • スポーツモデルあって実際加速はいいんだけどサーキットで走っているのは見たことないな。やっぱり重たいのと充電するのに時間がかかるからかな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村